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1999-08-14[n年前へ]

年始は景気が悪いの法則 

株価・為替グラフ表示ソフトを作ろう

 自慢ではないが、私は経済には疎い。しかし、霞を食べて生きているわけではないので、勤務先の景気の行方は私の食生活を左右してしまう。その年の給料は年始に労使交渉の後に決まるのだが、何故か毎年その時期は勤務先の景気は悪いのである。当然、毎年不景気な労使交渉が行われることになる。

 「何故か毎年その時期は勤務先の景気は悪い」と書いたが、わかっている理由もある。例えば、その前年末に売れてない製品を売れたことにして前年の売上に押しこめてしまうから、次の年始は当然製品の売れ行きが下がるわけである。従って、給料を安く抑えるためには、労使交渉を年始に行うのがいいと思われる。

 そういうことはおいておいても、経済の勉強は少しはしなければならないだろう。こう思ったきっかけは、「今日の必ずトクする一言(http://www.tomoya.com/)」の

を読んだからである。株価変動グラフが簡単に見ることのできるサイトがあるなら、そういうデータを材料にして色々な解析を行ってみるのも面白いかもしれない。

 それでは、今回のサンプルには「カシオ計算機(株)」を使うことにしてみる。まずは、カシオ計算機の株価の最近一年間の変動を以下に示してみる。

カシオ計算機の株価の最近一年間の変動 (YAHOO提供のデータ)

 さて、これだけでは何がなんだかわからないし、カシオ計算機の特徴もわからない。

  • 他の会社の平均に対してカシオ計算機の特徴はどうか?
  • カシオ計算機の株価と相関があるパラメータは何か?
といったことを調べなければならないだろう。他にも調べなければいけないことは数多くあるのだろうが、経済のお勉強一日目の私にはこんなところが限界である。

 他の会社の平均を調べるためには、日経平均株価を見れば良いのだろう。そして、カシオ計算機のような輸出を主体とする製造業の場合は、円vsUS$為替が株価と極めて相関が高いことが多いので、日経平均株価と円vsUS$為替の変動を示してくれるサイトがあれば簡単に比較ができるだろう。例えば、そういった情報はYAHOOやASAHI..COMから得ることができる。

 しかし、大雑把に探した限りでは、日経平均株価と円vsUS$為替の変動を同時に表示してくれるサイトが見当たらなかった。そこで、日経平均株価と円vsUS$為替の一年間の変動を表示するソフトウェアEconomicを作成することにした(経済の勉強から離れてしまっている気もするが...)。

 プログラムの内容はごく簡単で、ASAHI.COMにアクセスして「日経平均株価」と「円vsUS$為替の変動」を示す画像を取得して、合成するだけである。今のところ、proxy対応にはしていないが、そうするのもごく簡単なので、気が向けばproxy対応にするつもりだ。
 また、動作のためにはSUSIEプラグインのJPEG対応プラグインを必要とするので「Susieの部屋」から適当なプラグインをダウンロードし、Economicプログラムと同じディレクトリか、システム、もしくはSUSIEアプリケーションのあるディレクトリに入れておく必要がある(経済の勉強をするのに、何故SUSIEプラグインの話になるのだろう? というツッコミは無しだ。)。Economicプログラムは以下からダウンロードできる。

 Ecomicの動作画面を以下に示す。ネットワーク環境が遅い場合には、起動に時間がかかるかもしれない。
Economicの動作画面

緑 : 円vsUS$為替
紫 : 日経平均株価:
 このグラフの中で、緑 は 円vsUS$為替であり、緑は日経平均株価である。それらが重なったところは白で示してある。このようなグラフと任意の企業の株価を比較することで、先の
  • 他の会社の平均に対してカシオ計算機の特徴はどうか?
  • カシオ計算機の株価と相関があるパラメータは何か?
というようなことを簡単に見ることができるだろう。

 それでは、このEconomicを用いて、カシオ計算機の株価の変動を見てみよう。

日経平均株価と円vsUS$為替とカシオ計算機の最近一年間の変動の比較(1999.08.14現在)
日経平均株価と円vsUS$為替
カシオ計算機の株価

 見比べてみると、カシオ計算機の株価は日経平均株価(左の紫の線で示してあるもの)とはあまり相関が無い。日経平均株価が右上がりで高くなっているのに対して、カシオ計算機の株価は最初に大きく低下した後に、低迷を続けている。

 それに対して、円vsUS$為替の変動(左の緑の線で示してあるもの)と見比べてみると、ほぼ同じであることがわかる。輸出を行っているメーカーはどうしてもこうなってしまう。例えば、1円円高になると為替で数十億円も損失が出たりするのである。素晴らしい製品を作るかどうかよりも、円高になるか円安になるかの方が重要であったりするのだ。しかも、(私の気のせいだとは思うが)いつも年始は円高で、そのため毎年給料が不景気になるような気もするのだ。困ったものである(私が)。

 さて、こういったプログラムは作るのが簡単な割に面白い(私としては)ので、色々と応用プログラムを作成して遊んでみるつもりである。そうして、いつか経済オンチを克服してみたいと思うのであった(経済の話なんかほとんど出てきてないような気もするが...)。

2011-08-19[n年前へ]

MacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデル 

 MacBook Air用の360GB SSD(OWC MacBook Air用SSD 360GB)が739米ドル(今日現在で5万7千円ナリ)と安かったので、Apple MacBook Air 11インチ最廉価モデルをメモリ容量4GBにしたものと合わせて買ってみました。SSDは注文してから3日弱で着き・MacBook Airの方は(注文してから)5日ほどで着きました。MacBookAir本体が8万8千円なので、360GB SSDと合わせるとトータル14万5千円になりました。

 SSDにはMacBook Airの裏蓋を止めているビスを開けるためのドライバーと、SSDを固定しているビス用のドライバーが付いています。SSDの交換作業は、そのドライバーでネジを回すだけの実質5分ほどの作業です(下に添付した写真が開腹作業中の記録写真です)。

 今回購入してみたSSDセット「1.6GHz Intel Core i5+4GB RAM+360GB SSD(+64GB SSDユニット)」14万5千円ナリよりは、Appleの純正カスタマイズセット「1.8GHz Intel Core i7+4GB RAM+256GB SSD」13万5千円ナリに惹かれる人も多いかもしれません。Core i5とCore i7の速度の違い・機能の違いを考えると、1万円安い(けれど)ハイスペックなCPUセットの方に心が傾く人は多いのではないでしょうか。

 しかし、MacBook Airの小さな筐体を考えれば、1.8GHz Intel Core i7の能力をフルに動かすことができない可能性は高いように思われます。また、Core i5が搭載していない VT-d(I/O仮想化)機能などは特殊なハードウェア構成の仮想化サーバ専用マシンでしか使われないものですから、実際のところ、MacBook Airでは使われるはずもない機能です。

 …といっても、これは自分を納得させる言い訳(わけ)です。PC購入資金が潤沢であったなら、ハイスペックなCPUに480GB SSD辺りを組み合わせたものを使いたく(購入したく)なるだろう、と思います。

 しかし、限られた予算の中でPCを購入しなければならないプロレタリアートなPC仲間も多いはずです。そんな非ブルジョアな革命的同士のあなたには、「(円高効果を満喫できる)MacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデル」がお勧めです。自分が使うノートPCなら、筐体を開けて中を覗き、部品交換を自分の手でしてみたり…ということをしたくなりませんか?

MacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデルMacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデルMacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデルMacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデルMacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデルMacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデルMacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデルMacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデルMacBook Air 11インチ 360GB SSD(DIYカスタマイズ)モデル








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