2009-09-05[n年前へ]
■台湾自転車メーカーが軽視する日本市場
白井健次の「YS‐11、走る!―たった一人で世界と闘う技術者魂 」から。
要するに台湾のメーカーが重視するのは近くにある日本ではなく、遠くにある欧米マーケットという不思議な状況が続いているのだ。(中略)だが、そんな日本の風潮も、ここのところやや変わってきた気配を感じる。本当にいいものを自分で見分け、長い間乗るという方向に変わっていけば、日本にも本格的な自転車文化市場が形成されていくことだろう。
2010-03-16[n年前へ]
■パナソニック、世界最小、最軽量デジタル一眼カメラ
パナソニックは4月28日より、デジタル一眼カメラ「LUMIX DMC-G2」を発売します。デジタル一眼で初となるタッチパネルを採用し、3.0型高精細液晶モニターを搭載しました。ボディはミラーレス構造で小型軽量を実現し、エルゴミックグリップ採用で手に自然となじむデザインです。
デジタルカメラ業界は、活気があるのだろうか。もしも、活気があるのなら、それは成熟しきっていない製品だということである。自分の買った製品よりも機能が豊富な新製品が、瞬く間に出現する、ということでもある。
しかし、だからといって、買い替えるか否かは本人の気持ち次第である。必要十分な機能があるから買い替える必要がないという考え方・生き方もあるだろうし、欲しい時に買わなくて何とする、と思う人もいるだろう。
デジタルカメラは、いつ成熟期に達するのだろうか。いつまで、成長期でいるのだろう。私個人の感覚としては、「デジタルカメラで撮った写真」がその後どうなるか・どうするか、ということに応えるための投資がもっとあっても良いのではないかと思う。
使い捨てた「使い捨てカメラ」を思い返すことはないとしても、眺めた景色・瞬間を思い起こすことはあるだろう、と思う。その景色・瞬間を生かすための技術は、もっと生まれてきても良いと思う。
2010-06-05[n年前へ]
■リスクを背負いつつその可能性に賭けることができる人たち
川合史朗さんが、「選ばなかった人」の物語(「選ばなかった道」)に続き、その逆の場合、ある「選んだ人」のことについて書かれていました(「選べる人が選べばいい」)。
でも正直に言って、自分が食えるかどうかという不安など、「従業員に来月の給料を払えるかどうか」という不安に比べたら、吹けば飛ぶような悩みにすぎない。その点で、私は人を雇って事業をしている人は尊敬している。
「このチャンスに乗ることを選んだら大変な思いをして、きっと選んだことを後悔する。けれども、選ばなかったらもっと後悔するだろう。」
そう心底思える人だけが、選べば良いのだと思う。
ふと、以前考えたこと、経済学者の栗田啓子先生に話を聞きに行った時に手帳に記した内容を思い出しました。その内容をもとに、書籍用のコラムに変えたものの下書きを引用すると、このようになります。
「賭けることができる人」が経済を動かしてるここで登場するリチャード・カンティロンは、18世紀に生き、放火事件で亡くなり、召使に殺されたとも言われている人です。
「経済学88物語 」(根井雅弘 編)で栗田先生がカンティロンの著作「商業試論」を紹介されています。読んでみて、とても興味を惹かれたのが「市場の動きとなる企業者(アントレプレナー)の本質は、不確実な利益のチャンスを選択するということだ」という内容の部分でした。
”成功するかどうかわからないチャンスに賭けて、そこに向かって走り出すことができる人たちが、企業者であり・経済の市場メカニズムを動かし続けている軸なんだ”という280年も前に書かれた言葉は、今の時代をも、やはり的確に表現しているように思います。
いろいろな技術分野で、確実ではない可能性があるときに、リスクを背負いつつその可能性に賭けることができる人たちが社会を回し続けているのかもしれない、となぜか納得したのです。
「アントレプレナー」の訳語としては、「企業者」という言葉を使う人が多いようです。本来、意味が同じで、発音も同じである「企業者」と「起業者」ですが、経済学素人の私には少し違う言葉に見えてしまいます。
「自ら会社を興し、新たに事業を手がける人」(Wikipedia)というアントレプレナーの意味を考えると、「起業者」という言葉の方がふさわしいようにも思えます。 私のような経済学素人には、歴史の中の「企業者」という言葉は「起業者」と置き換えながら考えた方が、わかりやすいのかもしれません。
コラム以外の部分では、アントレプレナーの訳語としては、(翻訳語句が作られた)歴史的な背景もあり、企業者という語句を使いましたが、私は「起業」者という言葉の方が今でも「わかりやすい」と感じています。
だから、企業者という言葉を起業者と置き換えて、もう一度、その前半の言葉を書き写してみることにします。
”成功するかどうかわからないチャンスに賭けて、そこに向かって走り出すことができる人たちが、起業者という存在であり、その起業者が、経済の市場メカニズムを動かし始める軸なんだ。”
2010-11-02[n年前へ]
■漁港や魚市場にある食堂に行きたい!?
漁港や魚市場にある食堂に行きたい、特に漁港で働く人たちが通いつめる食堂に行きたい、と思う人は多いのではないでしょうか。たとえば、東京なら、築地市場で働く人たちが通いつめる食堂に行って、その「魚介類のプロ」たちが食する味を知りたいと願う食いしん坊はきっと多いだろうと思います。
自転車に乗って泊港の「まぐろ食堂」に行くと、おばちゃんたちがせっせと料理を運んでいます。美味しい漁港や魚市場の食堂は、忙しそうなおばちゃんたちで溢れているような先入観があります。 ・・・人気がある食堂は、どうしても忙しいわけで、「忙しそうなおばちゃんたち」が美味しい食堂にあふれているのは当たり前なのかもしれませんが、とにかく美味しい食堂は昔ながらのお姉さんたちが支えているような気がしてなりません。
量があって美味しいご飯を食べ、そして、青空を見上げる生活ができたら、とても幸せだろうなと思います。港近くの町で暮らし、「漁港や魚市場にある食堂でお腹いっぱいごはんを(たまに)食べる」生活をしてみたいものです。
2012-10-13[n年前へ]
■「前略、線路の上から」 ~ タイ・メークロン市場
メークローン線に乗り、終着駅「メークローン駅」で。「前略、線路の上から」~メークロン市場で。
所場代が安い線路の上で店を開き、列車が通る寸前に店をコンパクトに片付け、そして列車が通り過ぎた直後に店を開く、そんな瞬間の(けれど日常の)エネルギーを手に入れる。