2013-09-02[n年前へ]
■「遠赤外線」と「可視光」を同時撮影するカメラ
楢ノ木技研製サーモグラフィー・カメラ(1万円少しナリ)に、古いWEBカムを一体化させてみました。 遠赤外線で眺める温度の景色と(私たちが普通に眺めることができる)可視光で眺める景色を一体化したサーモカメラができあがると、たとえば、ノートPCの温度分布を眺めるのも超簡単です。
十五年くらい前、感温液晶を使ってノートPCの温度分布を眺めてみた覚えがあります。…今や、サーモグラフィー・カメラをプロレタリアートなぼくらですら、手に入れ・使うことができたりするのことが、何だか面白いです。
2013-09-05[n年前へ]
■遠赤外&可視光を写す「サーモカメラ」を高解像度化・高精度化してみよう!?
「遠赤外線」と「可視光」を同時撮影するカメラを仕立てたので、このお手軽サーモグラフィーカメラを使った高解像度・高精度撮影を試してみました。まずは、カメラを適当に動かしながら動画を撮影し、動画中の各フレームの位置合わせをした上で合成処理をして、解像度の向上と精度の向上をさせてみました。…というわけで、右に貼り付けた画像は、お手軽サーモグラフィー(&可視光)カメラで24フレームを合成してみた結果です。
この写真は普通の写真…というか、黄疸の症状が激しい掌(てのひら)を写したものに見えるかもしれませんが、黄色い掌(てのひら)は黄疸症状でもハイエキセントリックな精神状態を示したものでもなくて、…掌(てのひら)の温度の高さを示した結果です
目の前にある掌(てのひら)と指の温度分布を「16×4ピクセル」の小アイコン以下しかない解像度のサーモパイルセンサーで計測し、その計測データを高解像度・高精度化…っぽくしてみたものになります。
2013-09-19[n年前へ]
■一万円札の福沢諭吉は、赤外線で見ると「チョンマゲ姿」だった!?
一万円札の福沢諭吉は、赤外線で見ると「チョンマゲ姿」だった!? を書きました。
可視光で眺める世界と、赤外線で眺める世界は、意外なほど大きく違います。私たちが手にする一万円札に描かれている福沢諭吉先生も、赤外線で眺めると、文明開化の明治時代から、江戸時代のチョンマゲ姿に装いを変えるのです!
2013-09-24[n年前へ]
■赤外光で見た「千円札」…それは実は「五千円札紙幣」です!?
貼り付けた写真は「千円札」…のはずですが、よく見ると何だか少し奇妙です。そもそも千円札に描かれていたのは「女性」でしたっけ? しかも、何だか…この女性、国語の教科書に載っていた樋口一葉に似ています。…あれ?樋口一葉が描かれていたのは、千円札ではないような??
というわけで、赤外線で眺めると「千円札」にしか見えないこの紙幣、可視光で眺めれば、実は「五千円札」紙幣であることがわかります。普段見慣れているものも(ビンボだから五千円札なんてあまり見たことないけれど)、目で見ることができる波長とは全然違う波長で眺めてみれば、意外な姿に見えたりするものです。
…それにしても、五千円札の「五」と「千円札」の字、完全に同じ色のように見えていても、実は組成が全然違う色材が使われているなんて全くわからないですよね。
2015-10-18[n年前へ]
■紫外線カメラで花の写真を撮ってみよう!
人間が見ることができるのは波長400〜800ナノメートルの可視光、それよりも短波長の光を見ることができる昆虫などが多いといいます。自分が見ることができない世界があるのなら、そんなものこそ眺めてみたい!というわけで、紫外線カメラを仕立ててみました。
ちなみに、可視光を完全にカットして紫外線のみ通過させるような波長特性フィルタは高いので、(青色が若干通過する)FUJIFILM 特性波長透過フィルター BPB 42を使ったので、制作費は1000円ちょっとの紫外線カメラとなりました。
紫外線カメラで眺めるなら、せっかくなので「昆虫が普段眺めていそうなもの」として、川沿いに咲いていた花を摘んで撮影してみたのが下の写真です。左の写真がが可視光のカラー画像、右が紫外線撮影したものです。紫外線で眺めてみると、同じような色に見えても、花びらと花の中心部の明るさが全く異なっていたりして面白くなります。またあるいは、可視光では暗く沈んだ赤色に見えていた花が紫外線の世界では明るく輝いていたり、生き生きとした明るい橙色の花が紫外線では全く見えない暗黒のような花だったり…と意外で面白く感じます。