2009-05-23[n年前へ]
■「若さ」と「老い」と
「新しい衣服衛生 」より。
人は信念とともに若く、疑惑とともに老いる。
人は自信とともに若く、恐怖とともに老いる。
希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる。
サミュエル・ウルマン「青春」
この一説の前段。
青春とは、人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。優れた想像力、逞しき意思、燃ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねだけでは人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や狐疑や不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰(あたか)も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂を芥(かい)に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。 曰く驚異への愛慕心、空にきらめく星辰(せいしん)、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰(きんぎょう)、事に処する剛毅(ごうき)な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
2012-02-27[n年前へ]
■人が「聞きたい」と感じる話題のマトリクス
人が「聞きたい」と無意識的に感じていることや、「(そんなことは)聞きたくない」と強く感じていることを、「内心不安に思うこと」と「待ち望む期待」という2択、そして、「それら不安や期待への肯定と否定」という2択の、計2 x 2のマトリクスで描いてみました。
「(内心)不安に思うことの否定」というのは、かなりの部分「期待の肯定」と重なります。たとえば、一年近く前を振り返るなら、「不安に思うことの否定≒期待の肯定」という右上の象限と左下の象限は「安全厨」と呼ばれることもあった話題です。
そして、「不安に思っていたことへの肯定」と「期待していたことに対する否定」というのも少し似ています。それらは、期待に反することなので、人は決してそれを「聞きたい」とは思いません。しかし、そんな「不安に思うことへの肯定」や「期待していたことへの否定」を一度聞いてしまったならば、その落胆や失望を補うための解決策や希望を心から欲します。何らかの「薬(くすり)」を、私たちは欲しくてたまらなくなります。
…だから、私たちはそんな薬を聞きたくて・読みたくてたまらなくなります。そんな左上のゾーンは、この一年間、時に「放射脳」と呼ばれたりもした話題です。
何かの話を聞くとき、あるいは、何か記事を読むときには、こんな2×2のマトリクス上で、その話題の立ち位置を確認してみると、少し興味深いかもしれません。
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