hirax.net::Keywords::「本音」のブログ



2008-04-21[n年前へ]

1軸上に並べた「サラリーウーマン体操・挨拶編」 

 「サラリーウーマン工学に基づいたサラリーウーマン体操(すれ違い挨拶編)」を1軸上に並べ描いてみた。「知り合いどうしの気遣い」と「自分や相手と一緒にいる人を気にする度合」という2つの相反する基準を左右の軸にして、『知り合いのサラリーウーマンたちが、すれ違うときにする挨拶』を図示してみたものである。


 絵心がないせいか、一番右のサラリーウーマンは「まるでホンダ・プレゼンツの"ASIMOロボット"」のようになってしまっていることはさておいて、この「サラリーウーマンたちのコミュニケーション」を眺めていて興味深く感じたことは、すれちがう「知り合いどうしのサラリーウーマン」が何の齟齬もなく「同じレベル」の「挨拶」をしあっていたことだ。

 まぁね、日本の女が多重人格になるのも無理はない。これだけ言葉をつかい分けてりゃ、どうしたってそうなるわ。男の本音と建前なんぞ、女の多重人格に比べりゃ可愛いもんよ。

 「ら抜きの殺意」 永井愛作

 そこから透けて見えてくる絶妙過ぎる"コンセンサス"="同意"は一体どどれほど深いものなのだろうか。

 男も、経済原則によって言葉を使い分けています。上司や部下、取引先の年上や年下の相手などです。けれど、この戯曲を読むと、女性ほど大変ではないと、しみじみします。

 「名セリフ!」 鴻上尚史 p.77

1軸上に並べた「サラリーウーマン体操・挨拶編」






2009-05-13[n年前へ]

「どうだろうねえ」 

 今週のSPA! 鴻上尚史の ドン・キホーテのピアス 715 「忌野清志郎 さんが亡くなってしまった・・・」より。

 初めてお会いしたのは、もう25年ほど前です雑誌の対談の企画でした。・・・実体験を元に作詞するのなら、有名になってしまって、どうやって次の名作を生むのでしょうか、そんな質問をぶつけました。
 清志郎さんは、「どうだろうねえ」とのらりくらりと僕の質問をかわし続けました。後から読めば、暑すぎるインタビュアーと決して本音を語らないアーティストの見事なぐらいすれ違ったインタビューになっていました。
 清志郎さんは、そもそも本音を語るつもりがない、という感じでした。本人は口下手と言っていましたが、それより、「んなこと、熱く突っ込まれても、君にそもそも言う義理はないし」というような感じでした。



 自分自身のスタイルを「のらりくらり」とすることで貫いている人はいいな、と思う。一見、器用のようで、実は不器用で「器」に填まらず、けれど「用」を為す、それはいいなと思わせる。



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