2008-04-21[n年前へ]
■1軸上に並べた「サラリーウーマン体操・挨拶編」
「サラリーウーマン工学に基づいたサラリーウーマン体操(すれ違い挨拶編)」を1軸上に並べ描いてみた。「知り合いどうしの気遣い」と「自分や相手と一緒にいる人を気にする度合」という2つの相反する基準を左右の軸にして、『知り合いのサラリーウーマンたちが、すれ違うときにする挨拶』を図示してみたものである。
絵心がないせいか、一番右のサラリーウーマンは「まるでホンダ・プレゼンツの"ASIMOロボット"」のようになってしまっていることはさておいて、この「サラリーウーマンたちのコミュニケーション」を眺めていて興味深く感じたことは、すれちがう「知り合いどうしのサラリーウーマン」が何の齟齬もなく「同じレベル」の「挨拶」をしあっていたことだ。
まぁね、日本の女が多重人格になるのも無理はない。これだけ言葉をつかい分けてりゃ、どうしたってそうなるわ。男の本音と建前なんぞ、女の多重人格に比べりゃ可愛いもんよ。
「ら抜きの殺意」 永井愛作
そこから透けて見えてくる絶妙過ぎる"コンセンサス"="同意"は一体どどれほど深いものなのだろうか。
男も、経済原則によって言葉を使い分けています。上司や部下、取引先の年上や年下の相手などです。けれど、この戯曲を読むと、女性ほど大変ではないと、しみじみします。
「名セリフ!」 鴻上尚史 p.77
2009-02-03[n年前へ]
■リニアモーターカーの親が書いた「10センチの思考法」
「リニアモーターカーの生みの親」と称される京谷好泰の「10センチの思考法―ワクから飛び出せ!考え方を変えれば未来も変わる 」を読んだ。すでに熟成したような技術分野でなく、新しい技術分野で何か新しいものを生み出そうとする時には、その新しいものに挑む中に溢れ満ちてくる困難がある。そんな困難や問題を、この本を読めば解決する勇気を手に入れることができそうな気がする。
いつの間に日本人全員が「行き止まりの思考」に陥りやすい体質になったのだろう。 (前書き)と始まる本書は、新しいことを生み出していくときに抱える問題を解決するための手助けになるだけではない。「新しいことを生み出していく」というのは、結局私たちの人生における作業そのものだから、(特に私たち日本人の)人生における問題を解決することの役に立つような気がする。
・・・自分独自の思考法がなければ、ほかより先へ進むことができなくなってしまう。誰でもない自分らしさがなければ、この日本のなかで生きていくことすらできなくなる時代がすでに訪れているのだ。
行き詰まりの思考のままでは、人生までが行き詰まってしまう。(p.22)
愛国心と忠誠心は、一致するものではない。愛国心は国を誇りに思い、国を思って行動することである。ところが、忠誠心は二心を持たず、国ため働くことが求められる。間違ったことでもいいなりになる危険性をはらんでいる。 (p.51)また、上の愛「国」心という部分は、さまざまな語句に言い換えることができる。そして、その入れ替えた語句の場合でも、ほとんど多くの場合に上の文章は成り立つ。
最後に3つの文章を抜き出してみた。この3つのアドバイス、特に「1番目を経た2番目」と「3番目」の2つは、とても役に立つように思う。
「(学生が)我々がマンガを読むことについて、どうお考えですか?」
「どうせなら徹底的に読んで欲しい。できれば、自分の言いたいことをマンガで描けるくらいになってみなさい。そこまでできれば、多分おもしろいことになるよ」 (p.104)
図示や絵の大きな効用。それは、自分の頭の中にあるビジョンがもう一段階クリアになり、自分の意志がはっきりしてくることだ。論理的に整合性を欠く部分が自分で分かり、修正することが可能になる。 (p.106)
断言しよう。能力、才能、素質、これらは「やりたい」という欲求からしか生まれない。やりたいからやると楽しいし、楽しいから苦労を苦労と思わない。 (p.143)
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