hirax.net::Keywords::「鈴木英人」のブログ



2007-07-18[n年前へ]

鈴木英人とマクドナルド的な芸術フローチャート 

 デジカメ写真のイラストレーション化プログラムを作る時、絵画の本を読みあさりました。もちろん、今でも、プログラミング途中ですから、今も読みあさっているわけです。

 そんな風に読んだ本の一冊に、鈴木英人のイラスト教本がありました。鈴木英人という名前を聞いても何も感じない人でも、こんな版画を一目見れば、きっと80年代の空気をナイアガラ・トライアングルの音楽と共に思い出すはずです。

 鈴木英人のイラスト教本がまた興味深いものでした。鈴木英人の作画法は、まさに「工房方式」で、鈴木英人本人が不在でも作画を行うことができるように、版画を作るやり方が完全にマニュアル化されていたのです。「誰でも同じように作業をすることができる」というマクドナルドのマニュアルのようで、その手順はまさに、(実際に描くのは手作業ですが)まさに画像処理アルゴリズムのフローチャートでした。ゴルゴ13を量産する「さいとうプロ」のようなアプローチは古いながらも新鮮さと、自分にはない感覚を知ることができて、興味深かったように思います。

2007-08-15[n年前へ]

DX7とジャングル・ジムと夏の日 

 YAMAHA DX7が全盛のあの頃「ジャングルジムのてっぺんに行けば、別のパラレルワールドに行けるかも」と歌うこの曲はポップでとても好きだった。
 スパイ大作戦が大好きだった頃、スパイ大作戦に出てきそうなスーツケース状キーボードのYAMAHA CP80の音があふれていた。街中のレコード店には、鈴木英人が描くナイアガラ・トライアングルのLPジャケットが飾ってあって、古ぼけたスタジオには、CP80が鉄琴キーボードのローズが置いてあった。そんな時代、"FM変調"というコトバと新鮮な音とDX7が登場した。
 上の空をあおぎ眺めた写真でも、下の路地をうつむき眺めた写真でも、眺めた景色を送って頂けたら幸いです。
  そういえば、夏の暑い日にレンタルレコード店 You & I(友愛)からレコードを借りた。自転車の前カゴに入れて、花小金井から小金井街道を走って帰ると、レコードがダリの絵のようにゆがんでいた。今日は、その日と同じくらい暑い夏の日。

2007-08-17[n年前へ]

永井ペンギン博 

 (FM STATIONの表紙や山下達郎のFOR YOUのジャケットは鈴木英人が描いていたが)大滝詠一・山下達郎・伊藤銀次・佐野元春・杉真理らによるナイアガラトライアングルのLPジャケットを描いていたのは鈴木英人ではなく永井ペンギン博だった、と教えて頂きました。

A面で恋をして…ドーナツ盤の上で
 あの時代に流れていた"共有"印象が、あんな近代的な版画で表されるようなイメージだったのでしょうか。



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