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2008-10-22[n年前へ]

「ピッチングの科学」と「飛球軌道シミュレーション」  share on Tumblr 

 「ピッチングの教科書」を探してみると、驚くくらいわかりやすい本がないことに気づかされる。どういうフォームで投げれば思った場所に速い球を投げることができるのか、その「いいフォーム」で投げるためには、一体どういう気持ち・感じで体を動かすと良いのか、そして、その理由はどういう理屈なのか・・・そんなことがわかりやすく書いてある本は驚くほど少ない。

 とはいえ、「ピッチングの教科書」を読めば、やはり目から鱗のことばかり書いてある。そして、書いてあることを意識して練習をしてみると、確かにピッチングが少しづつ上達してくることがわかる。元がノーコンであればあるほど、つまりはそれは実体験なのだけれども、嬉しいことに少しづつコントロールが身についてくる。さらに、野球経験者のアドバイスを聞くと、それがまた「目から鱗」でとても面白い。

 「ピッチングの教科書」を読んだとき、一番驚いたフレーズが「ボールは自分の頭の真後ろから自分の頭の上を通過するように、ホームベースに投げる」というものだった。それでは、まるでピンクレディの「UFO」の振り付けではないか!と思ったのだけれど、確かにそういう風に投げると、ボールが「(少しは)まともな場所」に向かうようになる。なるほど、ピンクレディのUFO・・・私、ピンクのサウスポー・・・は実に驚くほど的確な「ピッチングの秘訣」を振り付けしていたのだなぁ、と気づかされたのだった。

 そんなピッチングの実践とは別に、ジャイロ技研飛球軌道シミュレーション(エクセルファイル)が面白い。そして、飛球軌道シミュレーションだけでなく、Youtubeでさまざまな「ジャイロ技研の投球軌跡」を眺めてみるのも、とても面白い。

 ピッチングマシンから投げられるボールが、どのような軌跡を描くかを、機械工学的なアプローチで真面目に追いかけてみるのも面白そうだ。・・・もちろん、実際のピッチング練習も欠かさずに続けながら、だ。

飛球軌道シミュレーション






2009-04-28[n年前へ]

しりあがり寿が書く「文明」と「文化」という大きなヒント  share on Tumblr 

 しりあがり寿の「人並みといふこと 」には、「言われてみれば確かにその通りだ」「そうだ、そういうことに”ぼくら”は悩んだり、喜んだりするんだ」という「とても”ぼくら”を納得させてくれること」が溢れている。ここで、いう”ぼくら”というのは、中途半端な人だ。それが、「人並み」なのか、そうでないのかはわからいけれど、たぶん、結構多くの”ぼくら”だ。ちょっと、男性の方がそんな”ぼくら”は多いような気もするけれど、女性でもきっとある程度の数はいるだろう”ぼくら”だ。

 「好きなものに賭けられる世の中っていいじゃないか」と言う。確かに「自由の果実」である「選択肢」は増えた。…でもそれはいたずらにルーレットの目を増やすだけで、人々を幸せにしているだろうか?
 その、いつだって賭けなかった方の目、失われた別の可能性の亡霊がボクたちを苛立たせる。「もっといい選択はなかったのか」「あっちのほうがシアワセそうだぜ」
 選択肢が増えることも、可能性が増えることも、それは発展の証しのひとつに違いない。けれど、それらが”ぼくら”を悩ますことがあるのも確かなことだと思う。ずっと、そう思い、その答えをいつも探している。

 そんな”ぼくら”に、しりあがり寿がテキトーに話す、そんな悩みに対する答えへのヒントは、こうだ。

 僕は「火を発明するのが文明」で「その火の使い道を決めるのが文化」かなーと整理している。文明を推し進めるのは人の「ラクチンに安全に楽しく生きたい」という欲望。その欲望のおかげで人は便利なものを発明し、安全な都市を作る。しかし、弱い者でも生きていける世界を作るのが文明ならば、必然的に文明は人を弱くする。…そんな文明の弱点を補い、上手にコントロールしていくのが「文化」のような気がする。

おわりに 「人並みといふこと」
 しりあがり寿が書く「文明」と「文化」に対する整理は、ぼくらを幸せにしてくれるヒントになっていると思う。それこそが、まさにひとつの「文化」ではないか、と思う。たとえば、しりあがり寿が手書きで書く言葉・想いが幾重にも重なっり重さをもったもの、それが文化というものなのではないだろうか。

2010-02-27[n年前へ]

他人に何かをする、ということ  share on Tumblr 

 後藤繁雄「彼女たちは小説を書く 」中、赤坂真理の言葉から。

 他人に何かをしたいっていうのは、あんまり、思っちゃいけないことと思うけど。コントロール願望に繋(つな)がりかねないから。

 鴻上尚史「ロンドン・デイズ 」から。

 古今東西の権力者が語る権力の最高の会館は、人間を操縦することである。お金でも色でも美食でもなく、人間を操縦すること。

 中井英夫「新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫) 」「新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫) 」から。

 「人間を実験材料にして、好きなように操る興味が、一度もわかなかったといい切れるかどうか。本当の意味で一番残酷だったのは誰(なの)か、どうしても知りたいの」



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