2009-06-04[n年前へ]
■星新一の「願望」と「冷めた眼差し」
最相 葉月の「あのころの未来―星新一の預言 (新潮文庫) 」から。
最相 葉月:生活が便利になる、いわゆる”明るい未来”は割と肯定的に描いていらっしゃいますね。
星 香代子(星新一夫人):それは、あの人の願望でしたから(笑)。・・・星は、頭の中で材料を組み替えながら、自分の願望と冷めた眼差しで人と社会の行く末を見つめていたような気がします。
(p.326)
2010-02-27[n年前へ]
■他人に何かをする、ということ
後藤繁雄「彼女たちは小説を書く 」中、赤坂真理の言葉から。
他人に何かをしたいっていうのは、あんまり、思っちゃいけないことと思うけど。コントロール願望に繋(つな)がりかねないから。
鴻上尚史「ロンドン・デイズ 」から。
古今東西の権力者が語る権力の最高の会館は、人間を操縦することである。お金でも色でも美食でもなく、人間を操縦すること。
中井英夫「新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫) 」「新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫) 」から。
「人間を実験材料にして、好きなように操る興味が、一度もわかなかったといい切れるかどうか。本当の意味で一番残酷だったのは誰(なの)か、どうしても知りたいの」
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