hirax.net::Keywords::「コンパクトデジカメ」のブログ



2012-01-05[n年前へ]

コンパクトデジカメを3D深度撮影可能なKINECTモドキにしてみよう!? 

 (一万円ちょっとで買った)コンパクト・デジカメを簡易三次元(形状)計測機にしてみました。ピント位置を(輪切り状に)刻々変化させつつ被写体を自動撮影させて、それら(ピント位置が異なる)17枚ほどの画像群から、3次元形状を再構成してみたのです。再構成した3次元形状をグリグリ回してみたのが下の動画(の右の部分)です。参考までに、撮影した17枚の画像をパラパラと眺めてみたようすも、立体グリグリ動画の下に貼り付けておきます。


 もう十年近く前になりますが、「ステレオ写真をもとに胸の谷間を三次元的に計測してしまう巨乳ビジョン」や「陰影情報を利用した”巨乳ビジョン Light”」といった「禁断のグッズ」を作ったことがあります。

 今の高機能化が進むデジカメ・スマホカメラであれば、当たり前のように、「リアル”巨乳ビジョン”」機能が搭載されていく…のかもしれません!?

コンパクトデジカメを3次元深度撮影可能なKINECTモドキにしてみよう!?






2012-04-26[n年前へ]

”コンパクトデジカメ”だけで「本をめくるだけの最速”自炊”」をするワザがある! 

 本の頁をパラパラめくり、それをiPhone撮影・処理することで、書籍を”非破壊””最速”に電子化をする『最速自炊カメラ「Jucie」』はとても便利です

 しかし、iPhone を持っていなくとも、(いくつかの)コンパクト・デジカメのユーザであれば、実は同じようなことができるのです。つまり、デジカメのレンズの前で「本のページをめくるだけ」で、紙の書籍を電子化することができるのです。

 CHDKというコンパクト・デジカメのファームウェアをハックするツールがあります。このツールを使うと、「CHDKユーザたちが作ったさまざまな拡張機能」を使うことができて、その拡張機能の中には「動くものを検知する機能」もあるのです。そして、その動体検知機能を使い、「本のページをめくるだけで、紙の書籍を電子化することができるようになる拡張機能(Document Archival Motion Detection Script for CHDK)」も作成されているのです。つまり、”コンパクトデジカメ”だけで「本をめくるだけの最速”自炊”」をする機能も提供されている、というわけです。

 この拡張機能(Document Archival Motion Detection Script for CHDK)」は、ページをめくり・位置を揃える動作を監視し、その作業が終わった後に「ページ撮影」を行います。そして、またページめくり動作が行われるのを監視・待機する…という動作を行います。三脚にカメラを固定して、カメラの前で本のページをめくっていけば、自動的に、なおかつ、高画質にすべてのページがカシャリ・カシャリとカメラの中に撮影され、紙の書籍が電子化されていきます。

 iPhone を持っていないけれど、「本をめくるだけの最速”自炊”」をしてみたいという人は、(もしもCHDKを使うことができるコンパクト・デジカメを持っているなら)”Document Archival Motion Detection Script for CHDK”を試しに使ってみると、面白いかもしれません。

2012-10-12[n年前へ]

100円で作る「コンパクトデジカメ用背面ルーペ・ファインダ」 

 背面液晶でしか画面を確認することができないカメラが増えています。しかし、老眼が入ってくると、そんなカメラは使いづらく、デジカメを手に持ち「前にならえ」のポーズを取らないと撮影画面を眺めることができなくなってしまいます。

 そんな時に役立つ技が「デジカメの背面にファインダレンズを取り付けてしまう」というワザです。言い換えれば、画面を近くから大きく眺めるための専用老眼ルーペをデジカメの背面に取り付けてしまえば良い、というわけです(デジカメの「背面液晶が苦手な理由」と「背面液晶用フードファインダ」)。

 今日は、100円ショップのダイソーで「折りたたみルーペ」を買って「コンパクトデジカメ用背面ルーペ・ファインダ」を作ってみることにしました。

 「(折り畳みルーペの関節構造の理由から)デジカメ前面のレンズ前部に、ルーペ・ファインダーが折り畳まれる」という具合にして、折り畳みルーペをコンパクトデジカメに取り付けてみると、サイズを計ったかのようにピッタリジャストサイズにはまります。折りたためば薄型コンパクト、撮影・再生時にはルーペファインダーを広げると少し古道具風の雰囲気に満ちた小道具に早変わりします。使用時には背面に廻る巨大丸レンズが、折りたたみ時には360°移動して前面で存在感を主張するという素晴らしいデザインになっています。

 (老眼が入ってきている)人に優しくないカメラしか売っていない…と困り・嘆いている方がいれば、100円玉(と消費税分の5円玉)を握りしめて100円ショップに走り、折りたたみルーペを買って、こんな具合で『100円で作る「コンパクトデジカメ用背面ルーペ・ファインダ」』を作ってみるのはいかがでしょうか。もしかしたら、あなた専用の「人(あなた)に優しい道具」を手に入れることができるかもしれません。

100円で作る「コンパクトデジカメ用背面フードファインダ」100円で作る「コンパクトデジカメ用背面フードファインダ」100円で作る「コンパクトデジカメ用背面フードファインダ」100円で作る「コンパクトデジカメ用背面フードファインダ」100円で作る「コンパクトデジカメ用背面フードファインダ」100円で作る「コンパクトデジカメ用背面フードファインダ」100円で作る「コンパクトデジカメ用背面フードファインダ」100円で作る「コンパクトデジカメ用背面ルーペ・ファインダ」 






2012-12-29[n年前へ]

Rubyで(が)動くデジカメを作る!? キックオフ編 

 Rubyで(が)動くデジカメ作りに挑戦してみました。コンパクトデジカメ用の特殊ファームウェア(CHDK)に組み込み向けRuby(mruby)を組み込んでみようという試みです。CHDKというコンパクトデジカメ用ファームウェアは、機能拡張用の簡易スクリプト作成言語として、すでにBasicとLuaをサポートしているので、そこに(さらに)Rubyを追加する作業に果たして意味があるだろうか…?という疑問もあるだろうと思いますが、ひとまず挑戦してることにしました。

 そこで、まずはCHDKのMain.c中にあるcore_spytask()に、液晶画面に対して"Hello! Ruby!"を出力するmrubyコードを埋め込もう、という作戦を考えてみました。たとえばこんな具合のコードをcore_spytask()に書き入れて、arm-elf-gccでmrubyをビルドした上で(libmruby.aとlibmruby-core.aを作成し)、CHDK のビルド時にlibmruby.aとlibmruby-core.aをリンクしよう、という流れです。(main.cにmrubyをリンクするなら、Makefile中にlibmruby.aとlibmruby-core.aを追加するだけで良いといった理由もあります)

char osd_buf[30];
 mrb_value v;
mrb_state *mrb = mrb_open();
 char code[] = "def hello\n"
                "  \"Hello, Ruby!\"\n"
                "end";
mrb_load_string(mrb, code);
v=mrb_funcall(mrb, mrb_top_self(mrb), "hello", 0);
mrb_close(mrb);
sprintf(osd_buf, "%s", v );
draw_txt_string(2, 2, osd_buf, conf.osd_color);

 トライした結果は、mruby コードをCHDKに埋め込んんだソースはコンパイルできたけれど、arm-elf-gccでのlibmruby.a自体のビルドに挫折した…というものでした(作業に成功したかと一瞬思ったのですが…寝て起きたら動かない…というわけで、ありがちな幻を見ていたようです)。

 しかし、失敗はしましたが、コンパイル済みライブラリを誰かが作成したならばコンパクトデジカメのファームにmrubyを組み込むことは容易にできそうだ、という感触を持ちました。

 今日は、mruby組み込み挑戦コードをこんな風に書き換えて、そのコードをビルドしたファームでコンパクトデジカメを起動してみました。その起動スクリーンショートが右上の写真です。

printf(osd_buf, "Alas! I have no Ruby now!", v );
 これはもちろん、オスカー・ワイルドが書いた深紅のルビーを持っていた王子と空飛ぶツバメの物語(「幸福の王子」)の言葉です。

Rubyで(が)動くデジカメを作る!? キックオフ編Rubyで(が)動くデジカメを作る!? キックオフ編






2013-01-11[n年前へ]

デジカメ本体・SDカード…全パーツがプログラマブルに動く世界!? 

 2週間くらい、デジカメに挿入したSDカード内部に置いたソフトウェアをデジカメで動かすという、デジタルカメラ本体のファームウェア・プログラミングにハマっています(参考:デジカメ内部でレイトレーシング計算をさせてみる!?Rubyで(が)動くデジカメを作る!? キックオフ編 )。

 それとは別に、(デジカメ本体ではなく)デジカメに挿入したSDカード内部で色んなソフトウェアを動かそう!という「 デジカメ内部でRubyを動かす狂気!無線LAN内蔵SDカードアダプタPQI Air Cardの間違った使い方」という面白い話があります。これは、デジカメに内蔵するPQI Air Cardという無線LAN内蔵SDカードアダプタ上で各種プログラミングをしてみよう!という話です。

 デジカメに挿入したSDカード自体がプログラマブルに動き、(デジカメに挿入したSDカードに挿入したソフトウェアを元に)デジカメ本体もプログラマブルに動く…となると、もちろん、それらを組み合わせてみたくなります。そこで、今日は、(プログラミング可能な)無線LAN内蔵SDカードアダプタPQI Air Cardを購入し、このSDカード内に置いた改造ファームでデジカメ本体を動かしてみることにしました。

 PQI Air Carは4GB以上のmicroSDでないと動きません。その一方、今回使う改造ファームは、SDカードがFAT16でフォーマットされていないと起動できません。ということは、PQI Air Cardの動作加減かつFAT16でフォーマットできる上限=4GBのmicroSDカードを買って、改造ファームを焼き込んだ上でPQI Air Cardに差し込み、さらに、PQI Air Cardの壁面を削り「書き込み禁止状態」としてやれば、「内蔵SDカードがプログラマブルで、本体自体もプログラマブルなデジカメ」ができあがる、というわけです。

 そういうわけで、作ってみたのが右写真の「壁面をカッターで削ることで書き込み禁止状態に見せかけた、改造デジカメ本体ファームウェアを内蔵する無線LAN内蔵SDカードアダプタPQI Air Cardです。デジカメ本体・SDカード…全パーツがプログラマブルに・記憶領域を共有しつつ動くようになったわけですが、…さてさて、どんな使い方をしたくなるものでしょうね?

デジカメ本体・SDカード…全パーツがプログラマブルに動く世界!?








■Powered by yagm.net