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2008-09-15[n年前へ]

雑誌の「読者年齢vs.購買力」マップを眺めてみると!? 

 右に貼り付けた説明スライドのように、「雑誌DE流行マップ」の狙いは雑誌や流行りというものを色々な見方で眺めたいということです。 だから、たとえば、雑誌タイトルの一覧ページでは10種ほどの眺め方ができるわけです。

 さまざまな軸で雑誌を眺めたり、言葉を眺めたり、あるいはそこに登場する人たちを眺め直してみることで、流行りや流行らないことの全体像を見てみたい、あるいはその全体の中に各部分がどう位置しているかを眺めてみたい、と思いました。そこで、そんなことができるツールを作ってみたのです。

 ツールを作ってみたので、まずは「読者の年齢」「読者の購買力」「読者の数」という三つの軸で雑誌や流行を眺めてみることにしました。ここで、「読者の年齢」というのは「その雑誌を買っている読者の平均年齢」で、「読者の購買力」というのは「その雑誌を買っている読者がファッション・余暇などに費やしているお金の量」で、「読者の数」というのは「その雑誌を買っている人たちの数」です。

 右の散布図は、雑誌の「読者の年齢vs.読者の購買力」チャート表示をしてみたところです。横軸が「読者の年齢」で、縦軸が「読者の購買力」です。バラツキはもちろんありますが、大雑把には右上がりの傾向を示しています。つまり、「年齢が高い方が購買力も高い」という単純な傾向です。ただ、そこにはバラツキもあって、そのバラツキこそが「読者の年齢vs.読者の購買力」というポジショニングマップから見えてくる雑誌読者層、雑誌の読者の姿、ということになります(いずれの値も独自の適当ロジックで算出している推定値ですから、正確な姿からはほど遠いとは思います。ただ、「読者の購買力」推定と「読者年齢推定」は独立に推定していることは付記しておきます)。

 このグラフを見ると、non-noJJLEONが一直線に並んでいたりして、少し面白いです。年齢が高くなっても若い頃のままの購買力の増加を保ち続けているのが、LEONなんだろうかとか想像したくなります。また、同じ赤文字・女子大生系でも、JJよりCanCamの購買力が低い!?なんていう姿が見えたりします。さらに、CanCamAneCanもほぼ一直線上に並んでいて、その先にはSTORYがいます。つまり、「CanCamAneCanという道を真っ直ぐにそのまま進んでいくと40歳を過ぎる頃にはSTORYを読んでいるかもしれない!?」というような想像ができたりするわけです。

「読者年齢vs.購買力」スライド2散布図1






2008-10-05[n年前へ]

近いうちに公開したいAPI2つ 

 空き時間に2つのサイトのソースを見直してみた。一つは"Imagination you make"で、もう一つは「雑誌DE流行マップ」だ。どちらもRuby on Railsで作っていて、"Imagination you make"の方がRuby on Railsで最初に作ってみたWEBアプリで、「雑誌DE流行マップ」の方がつい最近作ってみたものだ。そして、どちらも、近いうちにそれぞれのAPIを作ってみたいと思っている。"Imagination you make"の方は画像処理APIとして、そして、「雑誌DE流行マップ」の方はキーワード→ポジショニングマップAPIとして。

 「雑誌DE流行マップ」には、"Make up Awards!"という腕試しプログラムを作った時に作ったコードの一部を、機能としては公開しないままに入れている。どういうことかと言えば、"Make up Awards!"で作ったFaceモデルを公開しない前提で使っている。つまり、雑誌の表紙に登場する人たちの顔の特徴・化粧の特徴・髪の色・唇の色・頬の色・・・そんな特徴を「雑誌DE流行マップ」は保存し続けている。今思い出してみれば、"Make up Awards!"でも、そんな特徴量を結局のところ使わないままに保存していたのだけれど、「雑誌DE流行マップ」もやはりそんな特徴量を集め続けている。

 いつか、「ファッション=流行」というものを眺め直してみたいと思う。データソースがずっとあるのなら、10年も20年もクローラを動かし続けて、女性や男性たちの顔や、その装いがどのように変わっていくかを記録してみたい、とふと思う。



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