2005-04-06[n年前へ]
■少女マンガのヒロインメイク
「涙が似合うアイライナー」「天まで届け!マスカラ」「永遠の美眉アイブロウ」というような少女マンガのヒロインメイク風商品。「感動するほど落ちにくい、美しさ続くヒロインメイク」という謳い文句の色んな商品があるけれど、昔の少女マンガみたいに化粧した顔は…ちょっとコワイかも。それじゃぁ、コテコテの油絵のような…。
2006-04-06[n年前へ]
2008-01-21[n年前へ]
■「ちりとてちん」と「臭豆腐」
「ちりとてちん」に出てくる人物はみな小さい、せこい、しょうもない人間だ。落語に出てくる人間は皆そうだ。おかしな人間が一生懸命生きている。
徒然亭草々 「ちりとてちん」
少女マンガ風に話が流れるNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」が、なかなか面白い。この「ちりとてちん」というタイトルは、暑い盛りに「腐った豆腐を情けない男に食べさせる落語」からとられている。この「ちりとてちん」に瓜二つな料理に「臭豆腐」というものがある。臭豆腐は、発酵汁に豆腐を漬け込んだものである。臭豆腐は、腐った豆腐ではないのだけれど、表面に薄緑色のカビが生えた豆腐状のものが強烈に「臭い」を放つ、というとんでもない食べ物である。以前、「料理の科学」を考えるために(通信販売で手に入れた臭豆腐を)食べたことがある。食べようとする瞬間に臭いだけでなく、食べたあともその匂いが意図せず鼻の奥に蘇る…という思わずポロリ涙がこぼれてくる「リアクション芸人養成ギブス」のような匂いだった。
情けなくてもええねん
苦い涙もええねん
ポロリこぼれてええねん
ちょっと休めばええねん
フッと笑えばええねん
意味が無くてもええねん
それでええねん
それだけでええねん
トータス松本 「ええねん」
2008-02-24[n年前へ]
■「おいピータン!!」と「ワンダフルライフ?」
「のだめカンタービレ」が大ヒットしたKISSだけれど、この雑誌から(現在連載されているものの中から)好きなものを選べと言われたら、「のだめカンタービレ」もとても面白いけれど、きっと伊藤理佐の「おいピータン!!」とケイケイ「ワンダフルライフ?」を選ぶだろう。
前者はビックリマークが2つもついていて、後者はライフは本当にワンダフルなの「?」とハテナマークがついている。そんな感嘆詞が付けられたどちらのマンガも、そのどちらも数ページの小さなマンガに過ぎないけれど、小品には小品の良さがある。そしてその「小品」という言葉は、もしかしたら「絶品」と言い換えてもいいかもしれない。そんな二つのマンガが「おいピータン!!」と「ワンダフルライフ?」だ。
どちらのマンガにも、そのベースには「苦さ」が溢れてる。もちろん、その苦さにはそれぞれの違いがあって、「ワンダフルライフ?」の苦さは「しょっぱさ・辛さ」というものに近いし、「おいピータン!!」の苦さは「切ない甘みと、それに必ず付随する限りなく切ない痛味」が混じり合っている。つまり、どちらも、シンプルな言葉では言い表せない「味」がするマンガである。
「おいピータン!!」を書いている伊藤理佐が、吉田戦車と結婚していたことを最近知った。あぁ、そうなのか、大森さんが見せる横顔のひとつは吉田戦車だったのか。