2009-07-02[n年前へ]
■Amazon経由で一番売れたもの…
上半期、このサイト経由で、Amazonから何が一番売れているのかを眺めてみました。あなたは、何が一番売れていたと思われますか?
少なくとも男性を動かす動機の根本にあるものは、多くの場合、金か女性だ。しかし、そうでないものが、数は少ないけれど確かにある。極めれば極めるほど、そんな一般的な動機からは外れていくものがある。しかし、そういったものこそを、「真実の趣味」と呼ぶべきである。
そして、そんなものは「(遊戯ソフトなどの)ゲーム」しかない、と思う。あえて、…さらに一つ付け加えるならば、それは「鉄道」というものだろう。
「ゲーム」と「名言」
一番売れていたのは「IR 96 7.5X1 光吸収・赤外線透過フィルター(IR) 」で、40セット近く売れていました。赤外線は通すけれど、可視光は通さない、そんな赤外線透過フィルタが一番売れていたのです。
赤外線透過フィルタをつけたカメラで、特に木々が生い茂る山の景色や見慣れた街中を写すと、異世界のような景色が出現します。それは本当に幻想的で惹かれる世界です。あるいは、冬の海をとると、ひどく重々しい景色が、写真の中に浮かび上がってきます。
その一方で、夏には、特に夏の海辺では「赤外線透過フィルタをつけたカメラ」を持ち歩くのは憚(はばから)られます。それは、水着盗撮と絶対間違われるに決まっているからです。
レンズの先に取り付けられた真黒に見えるフィルタが、「赤外線透過フィルタ」です。そんなフィルタが、Amazon経由で一番売れていました。
しかし、私は「テキストサイトのアクセス数 < ニュースサイト < アダルトサイト」という現実を知っているのである。
テキストサイトのアクセス数 < ニュースサイト < アダルトサイト」という当たり前の現実
2009-07-28[n年前へ]
■赤外線の盗撮写真防止用下着・水着
「透視盗撮ブロック・ショーツ」というものがある。可視光に対しては不透明でも、赤外線は透過させてしまうような生地などを「赤外線」で撮影すると、生地が透けて見えてしまう。そんな「赤外線盗撮写真」を防止するための下着である。
この下着の素材は、旭化成せんいが製造している特殊セラミックを練り込んだポリエステル繊維「サンペイク」を使用しているようだ。赤外線に限らず、紫外線・可視光の反射率も高いようで、日焼け防止の機能もあるという。だから、下着に限らず、水着 も発売されている。
このポリエステル繊維「サンペイク」の反射スペクトルや吸収スペクトルを計ってみたい。あるいは、「特殊セラミック」の構造を調べてみたい。「機能性繊維」を実現している技術・機構を眺めてみたい。
2009-09-07[n年前へ]
■「赤外線写真」(へ)の眼差し
今日は、「赤外線フィルター」のブログなど、なぜか赤外線関連のページへのアクセスが多く、不思議に思いました。その理由は、「赤外線撮影機能を持ったカメラによる水着盗撮」が話題に上っていたことによるものでした。
その結果なのでしょうか、「IR 76 7.5X1 光吸収・赤外線透過フィルター(IR) 」がサイト経由で数枚売れていました。
赤外線で写した大自然や大都会は、幻想的で美しいものです。しかも、自分が眺めている目の前の景色が、似ても似つかぬ景色に変身するさまには、本当に驚かされます。
いつも見慣れている交差点も、赤外線で見てみると、何だか現実感のない不思議な世界に思えてきます。自分がよく知っている可視光の世界とは、違う世界が見えてきます。
「カメラ付きケータイで赤外線の世界を見てみよう!?」
Amazon経由で売れたフィルターたちが、初夏の樹木や、冬の海や、太陽が明るい日向と日陰を作る景色に向けられるか、あるいは、夏の終わりのプールに向けられるのかはわかりません。ただ、「赤外線」で眺めるなら、人を写すより自然の方が魅力的だと思います。それを逆に言うならば、人は可視光で眺める方がよほど魅力的であるように思えます。それが、自然な姿なのかもしれません。
2009-11-26[n年前へ]
■NEWS今昔物語「男と女と世界が動く」編 (初出2004年09月30日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
今年の(検索エンジンから本サイトへ辿りついた際に用いられた)検索ワード・トップ3を今眺めてみると、「スクール水着」「直江喜一」「モザイク」だ。「スクール水着」は、ここ十年近く不動の一位である。ちなみに、4位は「スク水」だ…。
SPAMの世界も色々変わっていそうだが、最近はGmailのSPAM判定にすべてをまかせてしまっている。多分、きちんとしたメールなのにSPAMメールだと誤判定されてしまっているメールもあるだろうが、SPAMフォルダをチェックするのも面倒で、多分読んでいない連絡メールなどもあるに違いない。
(記事を書いた時の)ひとこと
私のサイトは「水着 赤外線 透ける」で検索したりすると何故か上位に来てしまう。そのせいで、今年の夏はそんなキーワードを携えて検索エンジン経由で私のサイトに訪れる人々が多かった。困ったものだ。
「透けない?ごみ袋」と「透けない?水着」
最近は、中身を確認することができる指定の半透明ゴミ袋でなければ使ってはいけない自治体が多くなった。それに伴って、中身が透けたゴミ袋がカラスに突き破かれ問題になっているという。そこで、先日15日、大倉工業が「黄色いゴミ袋」を開発した。今回開発された「ゴミ袋」は、人間には普通に中身が透けてみるためゴミ分別状況を確認できるが、カラスの色覚では袋の中身が見えないため、カラスに荒らされることが少ないという。
今夏にはデサントが赤外線カメラの水着透過撮影による盗撮防止の素材を開発したというニュースが流れた。 従来の水着が「(人間には見えない)赤外線では透けて見えてしまっていた」ものを、(赤外線でも)透けないようにしたものだ。「ゴミ分別問題」と「盗撮問題」という全く別の問題に対する解決策が少し似ているのが、何だか面白い。
「男と女」のプログラミング・スタイルと100m走記録
以前、視覚・感性・プログラミング・スタイルで眺めた「男と女のニュース」を書いたが、先月は「男と女の性的行動の違い」をプログラミングの例外処理で例えた「性的(≠静的)型付け言語(例外処理編)」という面白い解説が公開された。プログラマなら、男性でも女性もきっと楽しめると思う。
ところで、「オリンピックの100m走の記録解析によれば西暦2056年には女性の記録(8秒079)が男性記録(8秒098)を越える」というビックリ研究結果がNatureの先月30日号に掲載された。100mを8秒08で走る女性アスリートが出現する時代には、「男と女の違い」はどんなものになっているのだろうか?
フォント解析で政治が動く
以前、「米国防省のイラクに関する文書から「検閲により消されてしまった文字」が、技術的に復元された」という記事を書いた。フォント解析が機密文書の秘密を暴露した、という話だ。
今度は、米国大統領選の行方をまたもやフォント解析が握っているという。先月、ブッシュ大統領の徴兵回避工作の証拠としてCBSで公開された文書('70年台にIBMのタイプライターで作成されたものだという)が、フォント解析の結果によると、Microsoft WordでTimes New Romanというフォントで用いて作成されたものだ(日本語による記事)という。つまり、ブッシュ大統領に対するその疑惑文書は真っ赤なニセモノだったというわけだ。昔の文書は、電子文書化されていないが故に偽造が難しい…のである。
SPAMメールの震源地
インターネット上でメールアドレスを公開していると、SPAM(迷惑)メールやウィルス・メールの大津波に日々襲われてしまう。そんな迷惑なメール津波の発信源を刻々描く世界地図がSPAM対策サービス会社のPostiniにより作成されている。
その迷惑メール世界地図(Mapsタブから見ることができる)を見れば、中国・日本・韓国をはじめとする大震源地を知ることができる。知ってもどうにもならないかもしれない…けれど。
2009-12-14[n年前へ]
■NEWS今昔物語「開発秘話と車と美容」編 (初出2004年12月22日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
いろいろなものを支えるものがあって、未来があるのだろうか、とアルコールを飲みつつ、過去の記事を眺めながら考えました。
コンピュータ科学者から一番感謝を捧げられた人
コンピュータ科学の論文における謝辞中に「誰が最も登場したか?誰が一番感謝されているか」を調べた研究報告、「コンピュータ科学者達から一番感謝を捧げられている人」を明らかにした研究報告がNature.comに掲載された。その論文中で「他の人から268回感謝され - 科学者達から一番感謝された個人 - である」とされたOlivier Danvy教授曰く「たくさんの人を励ましてきたことが、今回の結果に繋がったのだろう」という。
「励まし」と「科学」と言えば、二十世紀を代表する偉大な数学者 アンドレ・ヴェイユは自らの体験(ある一人の教授の励ましがあったおかげで科学研究を続け・耐えることができたこと)を振り返り、「若い人が研究を始めたら、たとえ勝算が少なそうに見えても、励ましてやることにしている」と語ったという。今回のニュースは、そんな「励まし」・「支え」の大切さを再認識させられる。
「胸が飛び出す(ブチ切れ)ブラ」と「ビキニの科学」
昨年11月に英国で発売されたばかりの「女性の胸に深い谷間を作り出すワンダーブラの新商品"Deep Plunge Clearly Daring(向こう見ずで恐れ知らずに深い谷間)"が先月リコールされた。あまりに強力に胸を強く寄せて上げたため、二つの胸カップを前で繋ぐヒモがその力に耐えきれずにプチ切れてしまい、バストがいきなり飛び出てしまうことが相次いだからだという(日本語紹介記事) まさに文字通りの「向こう見ずで恐れ知らずなブラ」である。
胸を支えるブラジャーの記事を書いているうちに連想したのだが、Bikini Science(ビキニ水着の科学)というサイトが面白い。「おへそ」からビキニ・パンツ上部までの長さが年代を追って変化したようすやビキニのトップとボトムの間の露出部の大きさの変化などが歴史的に検証され、各種グラフにされている。グラフを眺めることもに疲れている人も、こんなグラフを眺めるときには、好奇心イッパイの新鮮な気持ちになることができるかもしれない!?
「恋人」から「夫婦」になるにはたった3.3cm進むだけ?
先月1日、男女600人に対する「歯とハブラシに対する意識調査」結果が発表した。その調査結果によると、『自信を持って他の人に口元や歯を見せられる距離は、「知人」の場合63.7cmであるものが、「同性の友達」になると53.4cmであり、「恋人」ともなると37.9cmになり、「家族」では34.6cmであったという。つまり、相手との関係が深くなるほどその距離が近い』のである。もしもあなたに「自分のことをどう考えているか知りたい相手」がいるのであれば、相手の(自分に対して見せる)口元から自分までの距離を「定規で計ってみる」のも面白いかもしれない(ヘンなヤツだと思われることは確実だが)。
ところで、その調査結果から、「知人→恋人→家族」という恋の進化・発展過程・距離を試しに計算してみると、「知人(63.7cm)→25.8cm近くへ寄る→恋人(37.9cm)→さらに3.3cm近くへ→家族34.6cm」となる。つまり、知人から恋人までの(近づかなければならない)距離は25.8cm(従来比? 40%近く)にも達するのに対し、恋人と家族(つまりは夫婦?)の違いはたったの3.3cm(従来比? 9%)に過ぎないのだ。「恋人」から「家族」になりたい相手がいるのなら、ほんの3.3cmだけ相手の方へ、少し前へ進んでみると良いのだろうか。
「人を幸せにする科学」と「人が作る未来」
先月15日、「ITツールを活用することで - 仕事とゆとりある生活との両立 - を実現することができるか」という社内モニター実験を開始する、と日本テレコムが発表した。「家族との時間」「育児と仕事の両立」「ゆとりある毎日」などを、モニターとなる6人の人たちが手に入れることができるのか、とても興味のあるところだ。
「科学が人を本当に幸せにするのか」という問いは、繰り返し唱えられてきた。だが、結局のところ「21世紀を幸せにする科学」を作り出すのは人自身なんだろう。「先生やお父さんやお母さんが未来をつくってくれると思ったら大間違いです」「未来を何色にするかは、私にかかっている」「今日見た風景の中に、未来を変えるヒントがあるかもしれない」 といった21世紀を担っていく若者たちが未来を描いた言葉を眺めれば、彼らが作る「明日の世界」がおぼろげに見えてくるような気がする。