hirax.net::Keywords::「田舎町」のブログ



2007-09-02[n年前へ]

タフネスとWEBアプリ 

 夏の夜の田舎町を、自分の足で走る。歩くようにゆっくり走る。

キャリアとは、轍(わだち)のことだ。轍が繋がり、そこに道が出来る。
 朝、WEBアプリケーションの管理をcookieに移行して、サーバ側を並列稼働させ始めた。そして、状態管理をRailsのコントローラからJavascript側に移行して、Railsのコントローラ機能を、Javascriptからのアクションに応える形になるように手を入れる。
 少し前に、「(相手に)心の中が見える装置」を作ってみました。あるいは、「(相手に)心の中を伝える装置」といえるようなものを作ってみました。
 ビュー側ならぬクライアント側がコントロールする「単なるイベント駆動」に変えたい部分と、その背後でデータが全て繋がっている部分とを、うまく頭の中で整理できない。
 ただ、どんな道にせよ、共通するのは、途中で必ず迷うということだ。どちらに進んで行けば良いのか、わからない時がきっとあるだろう。
 それでも、高速化のための処理を書く。

 そして、ケータイと連携させる部分を書き始めると、Imagenerator用に書いたGmailアクセスWWW::Mechanizeが動かなくなっていることに気づく。最後の最後のsubmitが上手く動かない。しかも、その理由が何だか全然わからない。
けれど、本当に大切なのは、わからないということへのタフネスを身につけることに精力を注ぐことだと私は思う。
 
それが、最良のキャリア教育であると、私は信じている。

2008-01-03[n年前へ]

「バベル」 

 映画「バベル」は、田舎町にある映画館のレイトショーで観た。142分の上映時間がとても短く感じると同時に、坂本龍一の音楽を聞きながら、数え切れないたくさんのことを考えさせられた。伝え合えない"Discommunication"な世界を観ながら、言葉にならないことを感じた。

I just did something stupid.

 同じ世界、少しづつ重なり合う世界で生きているのに、小さなことが大きなズレとなり、そのズレがただひたすらに広がっていく「無常に流れる時間」を描いた映画「バベル」の背後にそびえているのは「バベルの塔」だ。スクリーンに姿を現すわけではないけれど、バベルの塔がいつもスクリーンの向こうに見えている。

Do you want something to eat?

 バベルの塔というと、16世紀のフランドル(今のオランダ・ベルギー・フランスの一部)の画家 ピーテル・ブリューゲルが描いたバベルの塔が有名だ。9月11日にテレビ画面に映った映像は、まさにブリューゲルが描くバベルの塔の一枚に描かれた景色のようだった。そんな、世界の大きなできごと、あるいは、身の回りの小さなできごと、どんなサイズのできごとも、こんな「バベル」なことで満ちている。そんな伝わらない言葉がばかりが溢れてる。

初めに言葉があった。 万物は言葉によって成った。 言葉によらずに成ったものはひとつもなかった。

2008-08-15[n年前へ]

続・世界の広さと世間の狭さ 

 夜、田舎町の線路沿いを歩いていると、数メートル先に知っている人がいる。先週くらいだったか、数百km離れた違う田舎町で、一緒に花火を見た人だ。驚きながら、けれど普通に言葉を交わし、私は居酒屋に彼はその隣の喫茶店に入っていく。そんなことはよくある。辺境の山奥や海辺で思いもかけない人とすれ違ったりする。

 街中で待ち合わせたときに、人ときちんと会うことは難しい割には、偶然人と出会うことは結構ある。世界は限りなく広いのに、世間は狭い。

2008-08-17[n年前へ]

「姿造り」の刺身はどこに行った!? 

 京都近くの田舎町 駅近くの居酒屋で飲んだ。刺身盛り合わせを頼むと、大皿に刺身が「姿造り」で乗せられてきた。「姿造り」の刺身を持つ店員さんに「さっきまで泳いでたんですよ~」言われ、うんうんと頷きながら食べようとして、不思議なことに気が付いた。この「姿造り」は本当にさっきまで泳いでいたのだろうか?

 「姿造り」の魚は鯵(あじ)か何かに見える。けれど、鯵(あじ)の刺身は皿の上にはない。サーモンやマグロやヒラメの刺身、あるいは、イクラなどはいるけれど、「姿造り」の鯵(あじ)の刺身はどこにもない。「姿造り」の刺身はどこに行ったのだろう!?

 刺身は捨てて、「姿造り」の頭と骨周りの肉と尻尾だけを残し、他の魚の刺身とともに皿の上に乗せたのだろうか?それは、少し変な気がする。…ということは、この「姿造り」が「さっきまで泳いでた」という「さっき」は、ずいぶん長い「さっき」かもしれない。さらに、その長い間に、この「姿造り」は何回もの舞台を経てきた古参名優に違いない。

 「姿造り」が、本物の「姿造り」でないのは、安い居酒屋なのでどうでもいい。ただ、「姿造り」がどういう処理がされているのかについては、とても興味をそそられた。この名優には、何か変色を抑えたり、劣化を抑えるような化学的処理、つまりは何か特殊な化粧がされていたのだろうか?ちなみに、尻尾は水気もなくかなりの古さを感じさせていた。しかし、背骨周りの肉はまさに"flesh color"で生々しい色だった。一体、どういう仕組みになっているのだろうか。



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