hirax.net::Keywords::「群衆」のブログ



2008-10-15[n年前へ]

「鳥の群れ」と「資本主義」 

 株価の乱高下に関するニュースがメディア上に溢れている。

 資本主義はなぜ不安定なのだろうか。それは基本的に投機によって成立しているからだ。
 岩井克人
 投機とか経済というキーワードを聞くと、なぜかBoidsを思い出す。Boidsとは鳥の群れの動きを模すモデルだ。Boidsを眺めていると、その動きは鳥の集団に限らず、まるで人々の・群衆の動きを模すモデルにも見えてくる。

 Boidsは大きく分ければ2つのルールで動く。「近くのものから少し離れる」・「けれど、周りの集団に動きを合わせ・その集団に近づこうとする」というルールで動く。投機を動かす鳥たちも、何か経済の言葉で翻訳してみれば、きっとそんなルールで動いているのだろう。

 どの馬券を買えばいいかわからない?
ほなら、一番人気を買っておけばええやろ。
俺は違うけどな。
競馬を見に行った時の友人の言葉
 競馬を成り立たせているのは、意見の違いだ。
マーク・トウェーン

2011-02-21[n年前へ]

カメラマントーク「宮嶋茂樹 v.s. 高橋邦典 v.s. 渡辺陽一」中編 

 カメラマントーク「宮嶋茂樹 v.s. 高橋邦典」前編の続きです。前回分では、ほぼ狂言回しに徹していた”戦場カメラマン”渡辺陽一も、最後の一言がいい。

高橋邦典「今僕らが怖いのは銃撃とかではなくて、誘拐と群衆が怖いんですよね。群衆って、たとえ50人でも、1人、敵意持った奴が「(ぼくたちを指差して)うわぁ、この外国人だぁ」と言っただけで襲われるでしょう? ソマリアなんか、それで相当死んだでしょう」だから、群衆の中にいる時に、孤立しない」
宮嶋茂樹「目立たない」
高橋邦典「そう、目立たない。だから、そういうヤバい時には一人で行かないですよね」
宮嶋茂樹「フリーって言っても、本当、お金からはフリーになれないですからね」
高橋邦典「ここに行きたい、と思ったって、先立つものがなければ結局行けないわけじゃないですか、現場にも。今、僕自身は大手メディアからフリーになったんで、その辺は凄くわかるんですけど、もうニュースとかでは勝負できないですよね。フリーランサーになると。使える金がないじゃないですか。大手メディアだと、ネットワークとかニューヨークタイムズとかはボンボン金を使って、ニュースの取材を最前線でやっていくわけですよ。そうすると、もうフリーの財力では勝てない。だから、フリーになったら、特に若い人だったら、そういった大手のメジャーなメディアが撮らないものを独自の視点で撮っていかない限り、これからサバイブしていくのは難しいんじゃないかなと思いますね」
宮嶋茂樹「いい時 right time、いい場所 right place にいれば、それで仕事はそこそこ半分以上成功したようなもので、同じ時期でも違う場所にいたら全然ダメですし、同じ場所でも一歩遅れたり・一歩早すぎたら全然ダメなケースもあるんでね」
高橋邦典「まぁ、そうですよね。だから、right place, right timeに行ければそれでほとんど撮影終了、…まぁ(笑)、終了じゃないですけど、八割がたはね(終了みたいなもので)」
渡辺陽一「僕自身、今まで振り返って行きますと、right place, right timeと真逆のwrong place, wrong timeばかりだった記憶があります。今でもright place right timeに突っ込んで行こうとしているんですけど、 今だに間違えてしまうことが多々あります。ただ、気をつけていることは、…とにかく、成田から出ちゃうこと」



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