2008-12-12[n年前へ]
■「サングラス」と「サーモグラフィ」
温度分布を映し出す「サーモグラフィ/サーモカメラ」を作って、色んなものを撮影してみたいとよく思います。電子機器の発熱分布を見てみたいとも思いますし、ふだん眺めている景色を温度分布として眺めてみたいとも思います。あるいは、目の前にいる人の顔を温度分布として眺めてみたいなと、ふと思ったりすることがあります。
赤面した人の顔をサーモカメラで眺めてみたら、自分の目で眺めるのと同じように、やはり熱を発しているように見えるのだろうかとか、そんなことをふと考えたりします。
サーモカメラが映し出す人の顔を眺めていると、メガネをかけた人たちがみなサングラスをかけているように見えることに気がつかされました。サーモカメラが温度推定に用いる遠赤外線をプラスチックやガラスはほとんど透過させないので、サーモカメラでメガネをかけた人の顔を撮影すると、メガネの部部分がサングラスさながらに暗く映るのです。だから、メガネをかけた人をサーモカメラで写すと、みなサングラスをかけているように見えます。
もしも、メガネをかけて赤面した人をサーモカメラで撮影してみたら、サングラスを掛けた赤いタコのように見えるのかもしれません。温度分布を映し出す「サーモグラフィ/サーモカメラ」を作って、色んなものを撮影してみたいとよく思います。
2010-04-03[n年前へ]
■「見えるコビト」と「照れるコイビト」 (初出:2005年08月31日)
「日本科学未来館」で開催されていた「インタラクティブ東京2005(i-tokyo)」の記事を読みました。 記事中で紹介されていた、東京工業大学ロボット技術研究会の「Kobito -Virtual Brownies-」が、とても興味深く感じられました。
たとえば、「Kobito」(mpg動画や動画のページ)は複合現実感(Mixed Reality, MR)もしくは、人工現実感(Augmented Reality, AR)という言葉で知られるような、現実の世界と「現実ではないが、不思議でリアルなモノたち(働くコビト)」をオーバーラップさせた世界を眺めることができるもので、「なかなか見ることができないモノを実際に眺めることができる」不思議なカメラです。
この「なかなか見ることができないモノを実際に眺めることができる」不思議なシステム「Kobito」を眺めた後、最近知った「非接触温度測定機能付きデジカメ(製品紹介PDF)」を思い出しました(その非接触温度計付きデジカメが右上の写真のピストル型のグッズです)。
何でも好きなものを銃口で狙って撮影したり、その銃口で狙った先の対象物の温度変化を調べたりすることができるのです。
このピストル型デジカメで好きな相手を狙って撮影すると、相手の姿が撮影できるだけではありません。相手が「照れてアツく」なっているのか、それとも、「(あなたに)冷めている」のかを知ることができるわけです。つまり、「なかなか見ることができない相手のお熱(≒自分への気持ち…!?)というモノを実際に眺めることができる」のです。
当然、ピストルの銃口を自分に向けてみれば、自分が相手に熱くなっているようすだって見せることができるわけです(見せられる方も困ってしまうかもしれませんが…)
技術系男子は、「相手の気持ちが読めない」とよく言われます。それならば、こんなピストル型デジカメをホルスターに下げ、いつでも必要な時にはピストルを握りしめ、そして温度計のメモリを読み・相手の気持ちを測定してみるのも、「技術系らしくて」良いかもしれません。
ピストルで狙われた相手がどう思うかはわかりませんし、そんなことをした結果として、ヒュルルル~と気持ちが冷めてしまうかもしれませんが…。
2013-03-08[n年前へ]
■1万円USBサーモカメラを高解像度にしてみよう!?
一万円で買ったUSBサーモグラフィカメラ(キット)の画素数は、小アイコンをさらに4分割したくらいの「16×4ピクセル」に過ぎません(たとえば、右の画像を眺めれば、とてもボヤッとした温度分布画像であることがわかります)。けれど、サーモパイルアレイのピクセル数が極めつけに少ないとしても「その分、数多くのショットを撮ればいいのさ!」というわけで、自分の顔を何枚もサーモカメラで撮影し、少しは高解像度の熱分布写真を作り出してみました。
そこで、自分の顔の熱分布を何枚も撮って高解像度合成してみたのが右に貼り付けた写真です(熱分布にオーバーレイさせた可視光画像は、私の顔でなくマネキンヘッドです)。16×4ピクセルのサーモカメラでも、何枚も画像を撮影して後処理すれば、結構細かい温度分布を眺めることができそうです。ちなみに、撮影時の装いは、右上に貼り付けた写真と全くと言っても良いほど同じです。そしてまた、顔の右後方に見えるのは、熱を発している蛍光灯です。
この熱分布写真を見ると、私の顔が発する遠赤外線を、透明なプラスチックメガネがほとんど通していないことが見てとれます。可視光で眺めると完全透明のはずなのに、遠赤外線で眺めるとまるでサングラスのように見える温度分布で見る世界、やっぱり面白いものですね。
2013-03-12[n年前へ]
■お尻から吹き出る「オナラ」をサーモカメラで見た画像
以前、お尻から吹き出すオナラを目に見えるようにしよう=可視化しようとしたことがあります。その時は、人体模型のお尻部分からドライアイスの白い煙を出して、オナラ(っぽい)気流の動きを眺めました。
温度を眺めることができる遠赤外線カメラ=サーモカメラの撮影画像を眺めていると、お尻から吹き出すオナラを撮ったものがありました。こういうものを眺めたい人がいるかどうかは微妙ですが、個人的に 「ドライアイスのオナラもどきと同じ動きで良かった!」と面白く眺めました。
お尻から吹き出る「オナラ」をサーモカメラで見た画像…あなたは、面白く感じる派ですか?それとも、見たくない派でしょうか。
2013-09-03[n年前へ]
■サーモグラフィー(カメラ)で科学マジック(イカサマ・トリック)
”温度を映し出す”サーモグラフィー・カメラを有効活用しよう!というわけで、こんなことをしてみました。
まずは(適当に切った)トランプからカードを1枚抜いて手に持ってみます。カードを手に持ったさまを、試しにサーモカメラで撮影してみたのが、右に貼り付けた画像です。
そして、手にしたカード1枚を(他の何枚ものカード中に)戻して、もう一度サーモカメラで撮影してみたのが次の写真です。…さて、私が手に持ったカードはどれでしょう?
「目に見えないけど、見えること」は意外に多いかもしれません。悪く言えばイカサマ、良く言えば…何と言えば良いのかよくわかりませんが、色んなテクニックを使えばわかることも多いかもしれない、と思います。熱伝導方程式、サーモグラフィーカメラ…色んな使い方・遊び方がありそうです。