hirax.net::Keywords::「善悪」のブログ



2001-10-21[n年前へ]

"ダイジョウブデスカ" "アリガト ヘイキデス" 

 昨日の記事を読んで私が連想した人は、報復攻撃が始まった10月8日は朝から都内のモスク巡りをしていた、という。そこでも、やはり匿名の嫌がらせ電話がかかってくる、という。
 雨の中モスクを出ようとすると、「にっこり」くまの絵柄の傘を渡してくれた、というパキスタン人の男性の話を読みながら、私は、何故か種ともこの「うれしいひとこと」を思い出したのでした。
 考えごとをしていて、雨の舗道でつまずいた「ボク」に"ダイジョウブデスカ"と言った、どこかのおじさん。少し悲しいことを考えて、だけどどうにもコトバが見つからなかったりして、つまづいてみたりして。
 
 匿名はというのは、本当に善悪に渡って幅広い、と思うのです。匿名の悪意は本当にイヤなものだし、匿名の善意というのは本当に驚くほどうれしかったりするものだ、と思うのです。
 ほら、何か良いことをして名前を聞かれた時に、「名乗るほどのものじゃありません」って答えるのってカッコイイじゃないの。月光仮面みたいで。
 何はともあれ、「うれしいひとこと」を思い出したのでした。(リンク

2009-06-23[n年前へ]

二元論と混沌と未来 

 白倉伸一郎 「ヒーローと正義 (寺子屋新書) 」から。

 最後に、二つのことを確認しよう。
 一つには、わたしたちの善悪感は、もっぱら<わたしたち><あいつら>の二元論に還元されるということ。
 もう一つは、それでもわたしたちは、混沌が大好きだということだ。
 わたしたちが、そうして混沌を愛しているうちは、まだ望みはある。

2009-11-24[n年前へ]

「人」と「時」 

 夏目漱石「こころ 」から。

 悪い人間という「一種の人間」がこの世の中にいると、君は思っているのですか?そんな鋳型に入れたような「悪人」が世の中にある筈がありませんよ。平常はみんな善の人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。



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