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2007-12-19[n年前へ]

GRAPHICATION 「ものづくりと物語」 

 (無料で定期購読することができるGRAPHICATION の最新号の特集は「ものづくりと物語」だった。GRAPHICATIONは、一つの特集テーマの下で、色々な人たちの視点から見た記事が描かれている。特集記事だけでなく、連載記事でもその特集テーマに対することが書かれることも多い。GRAPHICATIONは本当に密度が高い。

 ものづくりは自然への畏敬の念とともに、人がモノと格闘する物語として語り継がれてきました。それは経済活動であると同時に、人づくりでもあり、文化を育む活動でもあります。ものづくりから生まれる無数の物語に耳を傾けることで人は元気をもらい、先に進む力を得ることができるのではないでしょうか。

 ちゃんと仕事もあり、お金ももらっている人たちが、自分の仕事以外のことには目も向けない。
「のりしろ」を出し合う 吉岡 忍
 よく建築家にふさわしい資質は何ですかと若い人に聞かれますが、「計画性のないこと、楽天的であること」その二つがなければ、少なくとも独立した建築家にはなれないと言っているんですよ。
「遊び」を思いつく 中村好文
 科学とは広い意味での物語である。…客観性や普遍性が売り物である科学には、個人の思惑を一切介入させるべきではないとされてきたのだ。しかし、科学の歴史を通覧してみると、意外にも物語性に富んだ科学が多く試みられてきたことがわかる。
科学と物語の道行き 池内 了

2012-03-29[n年前へ]

"Less"は"More"(豊か)ですか?…それとも、"Bore"(退屈)ですか? 

 「”Less is more.”(簡潔こそが、豊かだ)」という建築家のミース・ファン・デル・ローエの言葉、そして、その言葉に対して言い換えされた、同じく建築家であるロバート・ヴェンチューリの「"Less is bore."(簡素ばかりじゃ、飽きちまうぜ!)」は、いずれも短く的確で美しい言葉です。

 今日は、「簡潔こそが、豊かだ」「簡素なんて退屈さ」という両端の言葉を残した、彼らが作った建築物を並べ眺めてみることにしました。

 言葉と建築物を同時に眺めると、それぞれ「簡潔こそが、豊かだ」「簡素なんて退屈さ」という言葉を「目に見える形」としたような建物で、何だかとても納得させられます。

 こうした建物を眺めつつ、「住むなら・生活するなら」「非日常の空間としてなら」「散策するなら・デートするなら」、"Less"を選ぶか選ばないか…そんなことを考えてみると面白いかもしれません。








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