2008-04-28[n年前へ]
■「商品と欲望」と「優秀なセールスマンの人生の意味」
この資本主義社会に生きている限り、商品とは、他人の欲望を具体化したものです。自分が作りたいだけでは、それは商品とはなりません。それが、他人が欲望するものとなって初めて商品となるのです。
鴻上尚史「名セリフ!」文藝春秋社
…問題がひとつだけあるとすると、優秀なセールスマンほど他人の欲望をまず一番に考え続ける結果、自分の欲望がわからなくなることです。いったい、自分は何がしたいのか、自分の人生の意味は何なのか、全くわからなくなるのです。
鴻上尚史「名セリフ!」文藝春秋社
2008-11-02[n年前へ]
■女の子の「私ってだれ?」地図
男の子というのは…振り返って「あれとこれにはどんな関係があったのか?」などとは、あまり考えません。でも、女の子は少し違います。関係ないと思われるふたつのできごとでも、なんとか自分なりに関係や意味を見つけ出して「だから、こうなったのか」と納得したいのです。…おそらく、そうやってひとつひとつのできごとや記憶の間の関係を考えていくことは、「私ってだれ?」という問題を考えることと結びついているのでしょう。
香山リカ 「I miss me.―新しい自分を見つける42章」
2009-11-01[n年前へ]
■無駄に終わる経験など何一つない
万城目学のエッセイ集「ザ・万歩計 」から。
小さなことからコツコツと。とはご存知西川きよしの名言であるが、まあ、世の中とは得てしてそういうものだなあ、と近頃ようやく思えるようになった。どんなことも積み重ねが大事であり、無駄に終わる経験など何一つないのだ、と近頃ようやくわかるようになった。
それは万歩計の目盛りを一つずつ増やす作業にどこか似ている。少し歩いたくらいじゃ、確かに何の意味もないのかもしれない。だが、目盛りの数字が(後略)
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