2008-04-02[n年前へ]
■意外な「丸い磁石」の「着磁」分布
パーティションやホワイトボードに、紙などを張り付けたりするための「丸い磁石」を使ったことがある人は多いと思う。ところで、そんな「丸い磁石」はどんな磁石だろうか。磁性体を磁化することを「着磁」というが、あの「丸い磁石」には一体どんな風に着磁されていると思うだろうか?あの、まるで「コイン状の磁石」は一体どんな磁石だと想像するだろうか?
多分、2人に1人は、「コインの表側がN極で、裏側がS極なのだろう(あるいは、その逆なのだろう)」と想像するのではないだろうか、と思う。磁石の表から裏側へ、あるいは裏側から表側へ磁力線が繋がっているのではないか、と想像したりするのではないだろうか。
しかし、実はそんな風に磁力線が繋がっているわけでない磁石が多いのである。言葉ではうまく表現できないので、よくある「丸い磁石」の着磁状態を可視化した結果が右の画像だ。それを、大雑把に一言で言ってしまえば、N極とS極が何層にも(厚み方向とは直交した方向に)重ねられたバームクーヘンのような具合に着磁されているものが多い。2人に1人は「そんなの当たり前じゃないか」とも感じると思う。けれど、残りの2人に1人は「少し意外」に感じると思う。同じような「コイン状の磁石」でも、小さい頃に「算数セット」に付いていた「小さな小さなコイン状」の小さな磁石とは違うのである。
身の回りにあふれている「丸い磁石」の着磁状態を知ってから、下の動画を見てみれば、二つの磁石のくっつき方をとても納得することができると思う。「あぁ、なるほど、そういうことだったのか」と実感することができるのではないだろうか。
2008-04-04[n年前へ]
■「カード型磁石」の着磁状態を見てみよう
比較的平らな磁石、たとえば、「カード型磁石」の着磁状態を見てみると、意外な「丸い磁石」の「着磁」分布と同じように、N極とS極が何層にも(厚み方向とは直交した方向に)重ねられたバームクーヘンのような具合に着磁されているものが多い。たとえば、右の写真のような(広告を兼ねた)カード型磁石の着磁状態を見てみると、やはり、幾重にも重ねられたバームクーヘンのような具合に着磁されている。
まるで切り株の年輪をように、5mmおきくらいにN極とS極が交互に並んでいる。もちろん、N極S極N極S極…と並んでいるものが、いきなりN極N極N極N極N極…と並ぶはずもないのだけれど、何だか少し意外で面白い。
2019-01-09[n年前へ]
■iOS / Pythonista で書く、AR的な実世界各種センサのスキャニング
@kenkawakenkenke さんのAR的磁場可視化が面白かったのと、似たことをやってみたかったので、iOS/PythonistaでAR磁場可視化を書いてみました。実装言語が、iOS上でユーザが自由にインタプリタ実行できるPythonistaなので、ユーザのしたいことに応じて、自由自在にカスタマイズ可能です。
つまり、iPhone搭載センサや、あるいはBLE経由の各種センサとか、あるいはそれ以外の各種拡張を、使い手が自由に考え・形にしやすいと思います。…コードは近くアップロードした上で、いつものようにコード・解説全て含めて込み込み4ページ!な記事にでもしてみようかな、と考えています。
そしてまた、実世界の中で、場所や方向やすべてに応じた各種取得情報をリアルタイムに解析するツールに興味ある方などいらっしゃれば、いつでもご連絡下さい。