2008-04-02[n年前へ]
■意外な「丸い磁石」の「着磁」分布
パーティションやホワイトボードに、紙などを張り付けたりするための「丸い磁石」を使ったことがある人は多いと思う。ところで、そんな「丸い磁石」はどんな磁石だろうか。磁性体を磁化することを「着磁」というが、あの「丸い磁石」には一体どんな風に着磁されていると思うだろうか?あの、まるで「コイン状の磁石」は一体どんな磁石だと想像するだろうか?
多分、2人に1人は、「コインの表側がN極で、裏側がS極なのだろう(あるいは、その逆なのだろう)」と想像するのではないだろうか、と思う。磁石の表から裏側へ、あるいは裏側から表側へ磁力線が繋がっているのではないか、と想像したりするのではないだろうか。
しかし、実はそんな風に磁力線が繋がっているわけでない磁石が多いのである。言葉ではうまく表現できないので、よくある「丸い磁石」の着磁状態を可視化した結果が右の画像だ。それを、大雑把に一言で言ってしまえば、N極とS極が何層にも(厚み方向とは直交した方向に)重ねられたバームクーヘンのような具合に着磁されているものが多い。2人に1人は「そんなの当たり前じゃないか」とも感じると思う。けれど、残りの2人に1人は「少し意外」に感じると思う。同じような「コイン状の磁石」でも、小さい頃に「算数セット」に付いていた「小さな小さなコイン状」の小さな磁石とは違うのである。
身の回りにあふれている「丸い磁石」の着磁状態を知ってから、下の動画を見てみれば、二つの磁石のくっつき方をとても納得することができると思う。「あぁ、なるほど、そういうことだったのか」と実感することができるのではないだろうか。
2008-07-17[n年前へ]
■「極小ハードディスク」の秘密
右の写真は320GBのハードディスクである。その大きさをイメージすることができるように、試しに、ハードディスクの上に硬貨を重ねてみた。そうすれば、おおよその大きさをイメージできて、このハードディスクのサイズが1インチにも満たない「極小の320GBハードディスク」に見えてくることがわかるだろう。技術革新もここまで進んでいるのか…、と思わされてしまうような大きさのハードディスクに見える。
小銭をジーンズのポケットや、小さな財布に入れている人は多い。そんなポケットや財布に何個も入れることができるくらい小さなサイズのハードディスクに見えるだろうと思う。一体、ポケットや小さな財布に何テラバイト突っ込めるのだろう?と思ってしまうくらい、「極小」なハードディスクに見えるはずだ。
しかし、実際には、このハードディスクは「極小ハードディスク」ではなくて、デスクトップに使われている普通の3.5インチハードディスクに過ぎない。右の写真を見れば一目瞭然だけれども、これは硬貨の方が大きいのである。この写真は、手品用の巨大コインを普通の大きさの3.5インチハードディスクの上に置いてみた時の写真なのである。つまり、大きさの基準に使われている硬貨の大きさが「基準にならない」くらい変化しているわけだ。
結局のところ、この「極小ハードディスクの秘密」は実は「巨大コインの秘密」だった、ということである。
2010-04-29[n年前へ]
■歌詞で眺める「時代の風景」
Barbee Boysを聴きながら、「負けるもんか」の歌詞が耳に引っかかる。あぁ、ここにも技術の進歩で意味不明になりつつかる歌詞がある。この歌の頃は、硬貨を入れる公衆電話しか(多分)なかった時代だった。
夜、公園の近くにある公衆電話に10円玉を入れて長電話する、そんな時代があったような気がする。歌詞は世相を映すというけれど、歌詞はその時代の技術や道具も的確に写しこんでいるものだなぁ。
近くまで来てるのよ。泊めてくれる?
いきなりで悪いけど、帰れないの。
ねぇ、いいでしょう?コインが無いわ。
詳しく話すから、着替えでも捜してて。
2011-10-07[n年前へ]
■「自分が選んで、それでも進んでいく」ということ
from 「n年前へ」
自らの欲望の重荷を、これからも背負っていく覚悟はあって?
もちろんよ。それが、私の選んだ生き方だから。
だから、コインには、表裏、その両方…2つの面があるということさ。
Steve Wozniak
誰かが未来をつくってくれると思ったら大間違いです。