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2011-05-21[n年前へ]

面白い企画が詰まった「恋と童貞 2号」 

 再開された六角橋商店街の闇市に遊びに行ってみると、手作り感満載のミニコミ誌を並べ売っている人たちがいました。そこで何冊か買った内の一冊が、その名も「恋と童貞 2号」というもので、たとえば、自分の中の理想の乙女像を互いにプレゼンし合う(そしてツッコミあう)「超バトルロイヤル 俺の乙女選手権」や、夢の座談会「決戦!! 我らが夢の おっぱいVSおしり」、あるいは、ヘテロやホモや色んな相互関係を数式モデル化し議論する論文「童貞喪失機会問題に関する試論」といった話が詰まっていて、とても楽しめる一冊でした。

 「童貞喪失機会問題に関する試論」の内容を私の解釈で書いてみると、「(人の)魅力」が次のような式で書けるとして、

「魅力」=「伝達力」×「出会う人の数」+「見た目・財力など」

その「伝達力」を「本人が決めるもの」「周囲が決めるもの」という2種に分けてみれば、それらの値域次第で「童貞喪失機会」の確率が決まることがわかる(かもしれない)、というものでした。

 「…このモデルのこの部分には改良の余地がある」といったことを感じたりもするのですが、そんなことを読者たちが考え出し始めてしまうこと自体が、「恋と童貞」の作り手たちの狙いなのかもしれません。

 「俺の乙女選手権」「おっぱいVSおしり決戦!!」…読み進むうちに私たちの中にある深層心理も考えさせられたりして…「恋と童貞 2号」面白いです。

童貞喪失機会問題に関する試論






2011-05-22[n年前へ]

「童貞喪失機会問題」と「ページランク (PageRank) 」 

 「異性間(時には同性間の)評価」ということを主題にした「恋と童貞 2号」の「童貞喪失機会問題に関する試論」を読みながら感じたのは、「結局、これはページランク (PageRank) が対象とする問題とよく似ている」ということでした。

 女性の評価対象は、大きく分けて二つある。当該男性からの情報発信と当該男性の評判である。…当該男性の評判は、個々人の当該男性に対する評価の集合であると感柄れる。つまり評価は、入れ子構造となっていることが想定される。

岩城僚介「童貞喪失機会問題に関する試論」

 任意のページに対して「興味ある、と思えるか・欲しいと考えられるか」を決めるページランク(PageRank)アルゴリズムは、任意の人に対して「興味を感じられるか」という量を算出しようとする「童貞喪失機会問題」と同様の問題を抱えるように思えます。

 「興味あるページ」が人次第・状況次第でそれぞれ違うように、「興味ある相手」も人・状況次第で違ます。だから、人・状況次第で情報(ページ)や人の重要さは異なるのに、それを「同じものさし」で計ろうとすると無理が生じます。だから、たとえばソーシャルブックマークサイトを(必ずしも平均的な好みでない人が)眺めたとき「欲しいと思える情報がなかなか見つからない」と感じたりします。

 Facebook や Twitterが人を繋げようとするアルゴリズムを試行錯誤していたりする中で、重要さや価値というものが「人次第・状況次第で違う」ということに対応したアルゴリズムはいつ当たり前のものとして登場するのでしょうか。

2011-05-26[n年前へ]

立って見下ろせないとわからない”絶妙に谷間が見える仕掛け” 

 「本と酒と俺」「路上で本を売る」から。

 あと意外にうちらの店が盛況だったのは、路上に立つ男性客を魅惑する、胸を大きく開けた(野宿野郎編集長)かとうさんのコスチュームに要因があったという噂もあります。
 (「恋と童貞」の)小野さんは「あの胸で8割方お客が来ました」と頬を紅潮させて断言していた・・。
 ・・実際に道に立ってかとうさんをみて俺は驚愕したのだったが、(立って見下ろせないとわからない”仕掛け”。絶妙に谷間がみえる)・・かとうちあきさん・・一生ついていきます・・。

 「みんな勝手に生きている。」から。

ちなみに上(右)の写真は歩行可能な寝袋(!?)を装着のかとうさん。素敵な写真です。人気出るのわかります。

 他の誰かの意見に依存せず、「自分が大好きなもの」を何よりの基準にした人を見ると、何だかとても魅力的ですね。



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