2009-06-28[n年前へ]
■誰でもすぐ納得するようなことは、たいがい、なんらかの意味で不正確だ。
色川武大の「うらおもて人生録 (新潮文庫) 」から。
誰でもすぐ納得するようなことを書いたってしょうがない。そんなことはたいがい、なんらかの意味で不正確だ。人生の万象(さまざまの形)はいずれも、ちょいとむずかしい。なぜなら、真実というものはすべて、二律背反(相反する二面)の濃い塊になっているからだ。
2009-08-15[n年前へ]
■自分の「欠点」
色川武大の「うらおもて人生録 (新潮文庫) 」から。
欠点のうちで、他人にいちじるしく迷惑をかけそうなもの、これは自分にとってもマイナスが大きいから、押し殺すにかぎる。自分が生きようとする方角に、まったく沿わない欠点、これも不適当だ。
何がいいか、それぞれ自分に合わせて考えるよりしようがないが、とにかくあまり流暢に(すらすらと)に生きようとしないことだね。生きにくくて悩むくらいでちょうどいい。
2009-12-08[n年前へ]
■一生のうち二年や三年、ばくちでメシが食えたって、それはアルバイトみたいなものだ。
色川武大「うらおもて人生録 (新潮文庫) 」から。
プロと言う観点からみると、一生のうち二年や三年、強くて、ばくちでメシが食えたって、それはアルバイトみたいなものだ。ばくちのプロなら、ほぼ一生を通じて、ばくちでメシが食えなければね。
2010-03-08[n年前へ]
■”大きな”ところのバランスシート
色川武大の「うらおもて人生録 (新潮文庫) 」から。
でも、全勝なんて、幻だからね。
俺はね。世の中とうまく折り合いをつけて、スムーズに栄えていく人を見ると、「あ、そんなに小さな勝ち星にばかりこだわっていいのかな、大きなところのバランスシートにも神経を使わないと、ご破算になるぜ」なんて思うんだね。
負け慣れている奴の発想なんだろうけどね。
■Powered
by yagm.net