2007-12-22[n年前へ]
■東芝、リアルタイムで動画を鮮明に拡大する画像処理技術を開発
東芝、リアルタイムで動画を鮮明に拡大する画像処理技術を開発。開発技術は「超解像度」と呼ぶ画像処理方式。1枚の画像から図柄の似た部分を自動的に抽出し、重ね合わせて画素を増やす。ソニー、IBMと共同で開発した超小型演算処理装置(MPU)「セル」の技術を応用した08年度発売の新型ノートパソコンに新技術を搭載する。
2013-03-19[n年前へ]
■「AVモザイク消し問題」は「AVモザイク画像のコンプリート(コンプガチャ)問題」だった!?
「AVモザイク消し問題」は「AVモザイク画像のコンプリート(コンプガチャ)問題」だった!? を書きました。
「モザイクで隠された読めない文字」を復元・解読する方法!?は「モザイク処理で隠された文章」の話でした。この記事では書きませんでしたが、大人限定のアダルトビデオのモザイク処理で隠されたものを復元できるのか?そっちは一体どうなんだ!という疑問が、頭に浮かぶと思います。
被写体が形状(見た目)を変えずに、(上下左右方向の往復運動に類似した)動きを、7分4秒間以上ひたすら続けるそんなAVビデオ(コンセプト・男優・女優いずれもが)はありえないのです。
■「AVモザイク消し問題」は「AVモザイク画像のコンプリート(コンプガチャ)問題」だった!?
アダルトビデオの大人の科学
「モザイクで隠された読めない文字」を復元・解読する方法!?は「モザイク処理で隠された文章」の話でした。この記事では書きませんでしたが、大人限定のアダルトビデオのモザイク処理で隠されたものを復元できるのか?そっちは一体どうなんだ!という疑問が、頭に浮かぶと思います。
アダルトビデオのモザイクを復元するためのアプローチはいくつかありますが、今回は「時系列情報=複数枚の画像」にもとづいて、モザイクに隠された映像を推定するやり方について考えてみようと思います。なぜかというと、このアプローチを考えると、基本的だけれど「とても面白いこと」が登場するからです。
話を単純化するために、こんな例を考えてみます。AV画面の中央に3*3のモザイクがあり、そのモザイクは一辺が10ピクセル四方だとします。さらに、被写体(○×△)は形状(見た目)を変えないまま、(上下左右方向の)何らかの動き(多くの場合、往復運動に類似したもの)をしているものとします。そして、その動きは、(被写体が形状を変えないということから)モザイクに隠されている以外の部分の動きから推定・把握することができる、という状況です*。単純化したとは言っても、この状況は、AVでは比較的一般的と言っても良いシチュエーションでしょう。
今回の単純化した「AVモザイク消し問題」は、被写体が(上下左右に)移動したさまをモザイク化した複数条件をもとに、連立方程式を組んで、被写体の姿(画素値)求めるという問題です。たとえば、10ピクセル四方のモザイクであれば、被写体に対するモザイクの条件(被写体に対するモザイクの位置対応=位相の対応)は10*10=100種あります(X,Y方向に対して、モザイクと被写体の位置関係はそれぞれ10条件ありうるので、トータル10*10=100条件となります)。
すると、100個の連立方程式で(この問題では独立なちょうど100個の方程式を得ることができます)、10*10ピクセルのモザイクに隠された合計100画素値を求める問題となり、未知数の数と方程式の数が同じですから、この「AVモザイク消し問題」は解けることになるわけです。
しかし、「異なる100個="すべての被写体とモザイクの位置関係"」を得る、というのは意外に難しい問題です。何しろ、これは"すべてのカードを手に入れる"というコンプリート問題(コンプガチャ問題)だからです。被写体とモザイクの位置関係は全部で100種あり、その100種をすべて手に入れなければ(そういう条件のモザイク画像のモザイク画素値を知らなければ)ならない(未知数100に対して方程式が不足するから)、という問題になるのです。
以前、私が調べた結果では、AVの被写体の動きは(ジャンルにもよりますが)およそ(縦・横方向共に)2.5Hz程度です。ただし、その動きはかなり乱雑で、被写体とモザイクの位置(位相)関係は「ほぼランダム」になると予想されます。
ということは、『ランダムに「被写体とモザイクの位置関係に対応したモザイク画像」を手に入れることができるとき「すべての被写体とモザイクの位置関係」を手に入れる』、という「AVモザイク画像のカードコンプリート(コンプガチャ)問題」こそが、今回の「AVモザイク消し問題」を解くことと等価だということになります。
このカードコンプリート問題の期待値、つまり、一体「何枚」のモザイク画像を手に入れれば「すべての被写体とモザイクの位置関係に対応したモザイク画像」を手に入れることができると期待されるかは、モザイク画素数をnとすれば、n*( 1/(n) + 1/(n-1) + 1/(n-2) + 1/1)で計算することができます(参考:クーポンカード問題)。
モザイクの画素数nはモザイクの一辺の画素数をmとすればn=m*mです。ということは、 「AVモザイク画像のコンプリート(コンプガチャ)問題」=「AVモザイク消し問題」を解くには、m^2*( 1/(m^2) + 1/(m^2-1) + 1/(m^2-2) + 1/1)枚の画像が必要になります。
さて、そろそろ今回の「AVモザイク消し問題」=「AVモザイク画像のコンプリート(コンプガチャ)問題」の恐ろしさが予感されてきたのではないでしょうか?
もし、一辺が10ピクセル四方のモザイクだと、AV連立方程式をコンプ(すべて手に入れる)するまでには平均519枚の画像が必要になります。モザイクが20ピクセル四方なら平均2628枚必要で、もしも、40ピクセル四方のモザイクなら12729枚の画像が(平均的には)必要になります。12729枚ということは、1秒につき30枚の画像を手に入れることができたとして、時間にすると「7分4秒間」に相当します。
被写体が形状(見た目)を変えずに、(上下左右方向の往復運動に類似した)動きを、7分4秒間以上ひたすら続けるそんなAVビデオ(コンセプト・男優・女優いずれもが)はありえないのです。マネキン同士が機械的に移動動作をひたすら繰り返す…そんなAVは(多分)ありません。人の体は変形もするし・体力も持たないし…見る側の興味を持たない…というわけで、「AVモザイク消し問題」=「AVモザイク画像のコンプリート(コンプガチャ)問題」は、今回の方法では(誤差がない場合ですら)現実的には解けそうにない…というわけです。
*ノイズ・誤差等が推定に与える影響も非常に重要ですが、今回は考えないことにします。
2013-04-01[n年前へ]
■画像処理で浮かび上がる!北朝鮮ミサイルの日本ターゲットは「厚木・呉基地」だった!?
「北朝鮮の金正恩第1書記が3月29日、軍の作戦会議を緊急招集し”アメリカ本土へのミサイル攻撃計画”に署名した」(プロパガンダな)北朝鮮メディアが伝えました。しかし、その北朝鮮国内報道で流れた「作戦会議の写真」には、アメリカ本土攻撃計画が見事に映り込んでいて、ミサイルをアメリカのどこに向けようとしているかが、丸わかりだった、という解析がされています(他には金正恩第1書記が21.5インチのApple iMacを使っているとか)。
日本国内に住んでいる私たちからすると、北朝鮮ミサイルが狙う「アメリカ本土ターゲット」も気になりますが、それより何より、日本国内のターゲットが一番知りたいところです。そこで、(右に貼り付けた)北朝鮮の緊急作戦会議の写真をじっくり調査してみると、金正恩第1書記が座り・作業するピカピカ机の表面、金正恩第1書記の右手の先辺りに、日本周辺地図がわずかに映り込んでいます。そこで、その映り込みに画像処理を掛けて、拡大・復元してみた結果が下の写真です。見事に、北朝鮮作戦会議で映し出されている日本周辺地図が浮かび上がっています。
日本の上には何カ所か情報が書かれていて、そのうち2箇所に明瞭なマークが描かれています。2箇所のマークのうち、おそらく、一箇所は自衛隊の呉基地で、もう一箇所は厚木基地のように見えます。その他の、情報が書かれている場所は八戸基地や大湊基地辺りでしょうか。…とにかく、北朝鮮の作戦会議に写るモニタ画面上では、日本国内の重要ターゲットは厚木基地と呉基地のようです。北朝鮮がミサイルを撃ちそうな時が来たら、厚木と呉近くには立ち入らない方が良いのかもしれません。
ところで、この北朝鮮の作戦会議に貼られた太平洋周辺地図(から復元した日本周辺地図)を眺めていると、「成田空港のあたりから、何本も線が世界へと延びている」ように見えるのは…きっと気のせいですよね。
2013-05-24[n年前へ]
■「アスキーPC7月号の暗号」〜思考過程が楽しいのだ!編
読者への挑戦状!この「暗号」を解き、名探偵になってみろ!?に対する、chamekanさんのアスキーPC7月号の暗号から。
…解けなかったのだが、解こうとした過程自体は自分としてはおもしろく、他のひとにとっても、ああ、こういうふうに考えてドツボにはまってひとがいるのね、というおもしろさがあるのではないかと思う。
アスキーPC7月号の暗号
ちなみに、「暗号画像」はこんなPNG画像ファイルで、およそ下に貼り付けたような画像です。
chamekanさんは、こんな解析・検証用のWEBプログラムを作られていたりして、何だか凄いぞ!と楽しくなります。
さて、「アスキーPC7月号の暗号」についてです。「暗号画像」は単なるガウシアンぼかしを掛けた画像です。しかし、非常にボカされているために、フォントや文字位置の手掛かりがない限り、各文字を推定して、それらの文字を積み重ねて各単語を推定して、その各単語の積み重ねから文章推定をする…というのは、とても困難に思えます。
そこで、私の場合は、「解空間」は非常に限られたものである(そうに違いない)ということを前提にして、つまりは「決めつけ・思い込み」で、「ありうる答」を選び出した…という具合です。
たとえば、私の場合、「暗号解析の過程」は、およそこんな具合でした。
- 2単語目の末尾は□で、単語としては〜○×△という形じゃないか…
- 暗号文の内容は、英語で(私たち日本人でも”そこそこ”知られている)有名なフレーズに違いない
- よし、"Quote" "Best 100"辺りでググり、上から眺めてみよう!
- おっと、**番目に怪しいやつがいるぞ!
- 試しにボカしてみると、確かにそれっぽい
- それ以外の候補があるのかどうか、プログラム組んで、確かめてみよう!
暗号解析は、人による(人を選ぶ)かもしれませんが、かつてのエラリークイーンの本格ミステリー小説の楽しさと同じように、自分で解こうと考えてみる過程自体がとても面白いものです。…というわけで、思考過程が楽しい!というひとつの例のご紹介(アスキーPC7月号の暗号)です。