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2011-01-28[n年前へ]

「磨く技術」と「広い視野」 

 「32年、240人の卒業生を見送った金八先生が定年を迎える」といいます。それぞれの世代ごとに違う「金八先生」像もありそうですが、今でも台詞を思い返すことがあるのは、第2シリーズ、つまり、「腐ったミカンの方程式」のシリーズです。それは、たとえば、当時の高収入ランキングを黒板に張り「上位は鳶職・建築関係など(学歴でなく)技術が必要な職業ばかりです」と語るこんな台詞です。

 周りの風潮に惑わされることなく、みんなは自分のやりたいことをしっかり見つけなさい。(中略)ただし言っておくけどもね、そこにはしっかりとした技術を身につけていなければ生き残れないという掟、厳しい掟があることもどうぞ忘れないでください。(中略)自分の技術は自分で一生懸命磨いていく。(中略)そしてもうひとつ。狭い視野で物事をとらえないということ。

 その時、授業を受けていた”腐ったミカン”と呼ばれていた加藤優(直江喜一)が、その後、建築技術者という天職を見つけたことも、少しできすぎていますが、とても自然な流れにも思えます。

 各”金八”世代なら、記憶の中に色んな「金八語録 」を抱えていそうです。金八先生の言葉をふと思い返した、技術を磨き・広い視野を手に入れたいと考えます。

2011-03-26[n年前へ]

『あなたは頑張る人です。私は知ってますよ』ってね。 

 3年B組金八先生の卒業式後の謝恩会についての、武田鉄矢が語る話。謝恩会で金八先生が話す言葉は武田さんが考えていること、その言葉はそれぞれの役柄を演じた生徒役の俳優をも労うような言葉になっていることについての話。

 台本に「金八先生、あなたにお任せします」って書いてあった。
 やっぱりいじめ役をやったりすると、本当の学校に行って…嫌な目に遭う子もいるんだよね。
 (台本無し・リハーサル無しの)本番一回のみね。立ち位置だけが決まっているフリータイム。だけど、演出家が言うんだよ。『ときどきスタッフのほうも見てくれると、僕らも泣いちゃいます』って。だからときどき金八先生は、不自然にキャメラサイドの方を向いて、『寒い日もあったね、風の日もあったね』とか言って、その視線の先ではメークさんが泣いてたりするのね。(中略)だけどそうやって全員にお別れを言うのが、僕の感謝の気持ちなんですね。『あなたは頑張る人です。私は知ってますよ』ってね。

 「私たちはブラウン管テレビを二十世紀に置いて行く…」と言ったのは、吉永さゆりだったでしょうか。

金八先生が桜中学から卒業していく場面を観ながら、「二十一世紀にはもう金八先生が立つ場所はないのだろう」と思います。そして、それと同時に、「もしかしたら、こういう場面から次の世代が進むベクトルが定まり、こんな二十世紀のゴールから次の世代がスタートしていくのだろうか」とエタノール15パーセントの液体を飲みながら考えてみたりしました。



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