2011-07-13[n年前へ]
■ビニールプールを買ったら「次亜塩素酸ナトリウム」も買いましょう!?
水を満たしたビニール・プールの心地良さを言葉にするなら、それは「最高の快楽」としか言いようがありません。暑さやさまざまなストレスから感じる「不快」を吹き飛ばし、体の中にある疲れをとり、気持ちを安らがせる「気持ち良さ」をマイ・プールの水は与えてくれます。
しかし、ビニール・プールに水を注ぐには、それなりの水道料金が必要になります。その水道料金を節約しようとするならば、使う水をエコロジー的に最小限に抑えようとするならば、「水入れ替え」をどうすれば防ぐことができるか、ということを考えなければなりません。
「水入れ替え」の回数を減らすには、学校のプールに塩素を入れていたように、プールの水に塩素を溶け込ませる次亜塩素酸ナトリウムを投入し、水を殺菌し続けることが重要です。…というわけで、薬局に行き、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする消毒剤を買ってきました。この消毒剤を定期的に(所要量だけ)ビニールプールに入れておけば、雑菌がプール中で繁殖するのを防ぐことができる、というわけです。
薬局で売っている「次亜塩素酸ナトリウム」にはたくさんの商品(種類)がありますが、私が買ったのは、オーヤラックスの「(殺菌消毒剤)ピューラックス」です。容量1リットルあたりにすると、数百円以下の殺菌剤です(どの”ブランド”もそんな値段ですが)。
ビルの中で閉ざされたスペースで、エアコンの温度を数度下げるエネルギー収支の試算に明け暮れるくらいなら、ビニールプールに水を注ぎ・街中に置き、その水に浸かるためのコストとメリットを考える方がよっぽどわかりやすい効果があるようにも感じます。
ビニールプールを買うと涼しくなります。そして、次亜塩素酸ナトリウムを薬局で買うと、そのビニールプールに注ぐ水の交換量を少なくすることができます。ビニールプールを買ったら、薬局に行き「次亜塩素酸ナトリウム」も買いましょう…ということが、暑い夏を心地良く過ごすための、科学のアドバイスかもしれません。
2011-08-30[n年前へ]
■水中版”自動掃除機ルンバ”ともいうべき「プール自動清掃マシン」
自動で部屋のお掃除をしてくれる機械「掃除機ルンバ」が人気を集めています。ルンバが部屋を掃除して回るようすも、眺めているだけで何だか楽しくさせられますが、下に貼り付けた動画「水中版ルンバ(のようなもの)」を見れば、この水中版ルンバ(のようなもの)にも、また同時に、とてもワクワクさせられるのではないでしょうか。
これは、プールの底の端から端まで自動で動き、動きながらプール底のゴミを集め・吸収する機械が(人知れず)働いているさまを撮影した動画です。
プールというのは「水を入れ替える量を、比較的、少なくしたお風呂」のようなものですから、水を入れ替えないお風呂の水はすぐに汚れ・底にはゴミが溜まってしまったりします。そんなプールの汚れを防止するために、今ではロボット(自動掃除機)が人知れず活躍するような時代になっています。
暑さから逃れるために「プール」に行くロボット好きな人がいたならば、そのプールを綺麗に保ち続けている陰の立て役者たちを眺めてみると、新鮮に楽しくことができるのではないでしょうか。
2011-09-01[n年前へ]
■実は凄まじい「光の屈折で水深が浅く見える効果」
「浅いと思った水中に足を差し入れると、思うよりずっと深かった」ということは誰しも経験したことがあるのではないでしょうか?空気と水の間の光の屈折により、水面を上から眺めると、本当の水の深さよりも、水がずっと浅いように見えるのです。
しかし、「(水面の上から眺めると)水の深さが浅く見える」というのを確認する実験は「お椀の仲に五円玉を沈めて眺めてみる」という程度の大きさであることが多いと思います。実は「本当の水の深さよりも、水がずっと浅いように見える」という”(見た目の)空間湾曲効果”は、そんな「スケール」では実感できないほどに実は「強烈」です。
下の写真は、床に格子模様が描かれた「水深5メートルのプール」を水面の上から撮影した写真です。透明度が高いので、足下すら水深が深く見えませんが、少し離れた辺りは水深がとても浅くなっているかのように見えてしまいます。離れた場所になると(まるで)水深が10cmほどもない浅瀬に見えてしまいます。…もちろん、このプールは「どこをとっても水深5メートル」です。
プールを満たしている水の透明度が高く、風もないために水面はただひたすらに平らなので、足下ですら「5メートルという水深」を感じさせないかもしれません。しかし、このプールは正真正銘、足下も5メートル、その先もすべてピッタリ水深5メートルです。
「光の屈折で水深が浅く見える効果」を大きなサイズで眺めてみると、たとえばこういった感じになります。「光の屈折で水深が浅く見える効果」は…異世界を感じさせるほどに実は凄まじいものなのです。
(この動画版が 続:実は凄まじい「光の屈折で水深が浅く見える効果」 にあります)
2011-09-09[n年前へ]
■続:実は凄まじい「光の屈折で水深が浅く見える効果」
『実は凄まじい「光の屈折で水深が浅く見える効果」』で「深い(水深5m)のプールも、光の屈折で”とてつもなく”水深が浅く見える・プールの底がねじ曲がって見える」ということを書きました。右の画像は、そんな深いプールの底面が浅く・ねじ曲がってみえるようすを撮影した写真です。しかし、人がそんな景色を実際に眺めた時に感じる奇妙さは、この写真の何十倍も激しいものです。
下に貼り付けた動画は、右上の写真を撮影した時と同時に撮ったものです。つまり、「綺麗な水が満たされ、水面に波がまったくない深いプールを眺めた動画」です。視点(カメラ)を動かすのにともない、プールの底がまるで深さを大きく変えるように変形しています。いえ、正確に言えば、まるでプールの底が変形しているかのように、光の屈折のために見えるのです。
水面での光の屈折がゆえに「浅いと思った水中に足を差し入れると、思うよりずっと深かった」ということはよくあるものです。しかし、それが「水深5mのプール」ならどうでしょう?飛び込んでみたら、水深5mだった…なんて、「光の屈折で水深が浅く見える効果」恐るべし、なのです。
2012-07-28[n年前へ]
■「夏」はじめました。
ロンドンオリンピック開幕と前後して、2012年の夏も「開幕」しました。夏が始まったので、今年の夏も「プール開き」しました。
夜空に浮かぶ半月を見上げつつ、…ブクブクと水面の下に沈んでいけば、天然の「魚眼レンズ」の向こうに丸い夜空がボンヤリと見えてきます。
そんな景色をはっきり見ようと、水中ゴーグルを付けた瞬間、水中から見えていたはずの「魚眼」な世界が消え失せます。そこで、水面での屈折による魚眼効果を水中ゴーグル前面での屈折が打ち消した…打ち消してしまったということに気づかされます。
「魚眼」な景色とクッキリした景色はなかなか両立しないもんだと考えつつ、ゴーグルを付けたことで「魚眼」効果を失った、大きくゆらめきつつ、けれどシャープに見える半月を水の下から眺めます。
昨年、2011年にアマゾンで送料無料4258円ナリで買ったビニールプールを広げ、2012年の今年も、「夏」始めました。