hirax.net::Keywords::「無知」のブログ



2009-09-21[n年前へ]

「個性」という安易な幻想 

 関川夏央「おじさんはなぜ時代小説が好きか (ことばのために) 」の「無知に個性はない」から。

 近年は、個性とかオリジナリティとかの言葉が、魔法のように人を束縛しているのではないでしょうか。自己表現、自己実現も同じです。
 また、次の言葉は  堀井憲一郎「落語論 (講談社現代新書) 」から。
 いま、(中略)人は一人一人が個性を持った素晴らしい存在である、と教えられる。おとなになって木陰で休んでいる気分で振り返ると「嘘も休み休み言ってもらいたい」とおもえる。

2009-12-26[n年前へ]

粒子法を利用したウェブアプリケーションのプロフェッショナル版発表 

 物理シミュレーション使ったウェブアプリ「PHYZIOS Studio」、プロフェッショナル版を発表

 フィジオスは12月17日、ウェブアプリケーション「PHYZIOS Studio」プロフェッショナル版を発表した。
 PHYZIOS Studioは、「粒子法」と呼ぶ物理シミュレーション技術を利用したウェブアプリケーションだ。水や火、石などの性質をシミュレートしたオブジェクトや、さまざまなアクションを行う画像オブジェクト「アートピース」を設置して、アート作品やゲームを作成できる。8月にプロトタイプを公開し、11月には機能を拡張したベータ版を公開している。

 物理シミュレーション技術は、「それっぽい」をゴールにするか、ごく狭い範囲内の「確かさ」を求めるうちは実に良いと思う。ただし、無知が引き起こす度を越した、過度な期待・目標には近づいてはいけない、と思う。具体的には、「定性」と「定量」の違いで、さらにその「定量的」を具体的に言えば、実験無しに「値を決められるか否か」だと、私は思う。

 わかっている人には当たり前すぎることを書く。けれど少し大事だと思うところを書いてみる。「シミュレーション技術」を過度に信じる人と「シミュレーション技術を信用しない人」は実は同じ人である。



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