2012-07-22[n年前へ]
■JR秋葉原駅は「3次元版ケーニヒスベルクの橋渡りの問題」で「4次元あみだくじ」な空間だ!
かつてケーニヒスベルクという名前で呼ばれたバルト海沿いにあるロシアの街カリーニングラードを舞台にした、「流れる川により区切られた土地を、一筆書き状にすべて渡り、スタート地点に戻ってくることができるか?」という「ケーニヒスベルクの橋渡りの問題」というパズルがあります。
この「ケーニヒスベルクの橋渡りの問題」は普段眺める景色の中にも、意外なほど多く見え隠れしているものです。
秋葉原駅で「ホーム案内図」を眺めていると、「ホーム」が「線路という名の川に挟まれた島」に見えてきます。JR秋葉原駅で、複雑に上下に、そして、東西南北に折り重なっているホームは、まさに「ケーニヒスベルクの橋渡りの問題」3次元版です。すべてのホームを、すべての階段やエスカレータやエレベータを使い、一筆書きで戻ることができるだろうか…?と考えたくなります。
そしてまた、こんなJR秋葉原駅が見せる構造は、一種の「あみだくじ」にも見えてきます。「御徒町方面の真ん中 の高さにあるホームから、神田方面に(ホームという名の)あみだくじ上を歩き出したとしたら…さて、どこに辿り着くでしょうか?電気街口?昭和通り口?あるいは、それらの入り口が閉まっていたら…?
JR秋葉原駅は「3次元版ケーニヒスベルクの橋渡りの問題」で「4次元あみだくじ」な空間です。これが昨日眺めた「理系の散歩道」です。
2013-11-10[n年前へ]
■バンコクの「昔の秋葉原!?風な場所マップ」
今を原点にすると懐古的・ノスタルジックに思えるかもしれない「電気」系匂いがプンプンする場所(けれど、何だかエネルギーを与えてくれるように思える)が好きな人のために、バンコクの「昔の秋葉原!?風な場所マップ」を作ってみました。描いてみたのは、バンモー周辺(参考1・参考2)・クローントム周辺(参考3)、サパーレック周辺(参考4)です。どの地区も、場所を知らないと見つけづらかったり・見つけても場所を忘れてしまったり、そこに行っても中の広がりに気づかなかったりします。…そこで、せめて何度でも行けるようにと、地図を作ってみたわけです。
これらの電脳ダンジョンのワナは、「場所を知らないと行きづらい」ということだけではありません。たとえば、バンモーの中心にあるバンモープラザの2F(東京ラジオでバートみたいな感じ)になかなか気づいて・2Fまで行くことができない…とか、クローントムはクローントムセンターの周りだけでなく、通りを越えた辺り全体に面白いものを取り扱ってる店・屋台が続いているので…途中で(全部眺めることを)間違いなく挫折してしまう…といったことがあります。
けれど、そんな行きづらい・気付きづらい場所だなんてことは、知っていれば(さほど)ワナにはならない…ということで、今日はこんな地図を作ってみました。
朝7時、クローントム(旧 泥棒市場)に自転車で行く。自転車を置いて建物の中をじっくり長く眺めたいけれど、自転車をどこかに持ってかれしまうのも困る…。
どこの誰にも開けられそうにないチェーンロックも屋台で安く売ってるけど、その屋台の隣では、どんなチェーンも切断できそうなチェーンカッターが売られてる。まさに天下の「ほこ×たて」状態。
朝7時、クロントム(旧 泥棒市場)に自転車で行く
2014-11-03[n年前へ]
■昔の秋葉原!?風だった場所の未来
ちょうど一年前の今頃に眺めたバンコクの「昔の秋葉原!?風な場所マップ」中にあるクロントム(いわゆるひとつの泥棒市場)に行ってみると、"Klong Thom Corner"を中心にその周囲100m四方くらいが、過去・現在にわたりこれまで眺めたことがある場所中で最も巨大で高密度なモバイル機器街になっていました。
たとえば、下の写真は、"Klong Thom Corner"ビルの中だったか、その辺りのビルの中でだったか、眺めた風景です。どこで撮影した写真だったか忘れてしった理由は、100m四方くらいにわたり、こんな景色が並んでいたからです。
昔の秋葉原!?風な場所が姿を変え、スマホアクセサリが延々並ぶダンジョン通路となっているさまを眺めると、この景色が数年後にはどうなっているんだろう?と考えたりします。…過去から現在・未来の秋葉原とは少し違う風景になっていくのだろうか?とか、あるいは、一体全体、秋葉原の未来はどうなっていくのだろう?と考えたりします。
2016-03-21[n年前へ]
■北風が吹く初春には、秋葉原愛三ビル前交差点辺りがスカートがめくれやすい危険地帯です!?
かつて、「人生で必要な科学は、全てスカートやブラジャーで学んだ!」などとホラを吹いたというか嘘をついたせいで、数ヶ月に一度くらい「スカートがめくれやすい場所や日時を教えて下さい」とTV番組の(しかもまだ企画中の)ディレクタさんからメールが届いたりします。…そんな時のFAQとして、今日は、日本が誇る電脳都市である秋葉原を例にして、その回答例を書いてみることにします。
単刀直入に回答例を書くと、この季節…まだ北風が吹く初春には秋葉原愛三ビル前交差点辺りが「スカート」がめくれやすいです。たとえば、株式会社ゼンリンが3Dゲーム・エンジンUNITY用に提供している「秋葉原3Dマップ」を3D形状でーたとして出力した上で、さらに流体計算ソルバOpenFOAMに読み込んで(右図はOpenFOAMに読み込む前に3DソフトBlenderで編集している作業画面です)、秋葉原に吹き付ける北風が「通りを歩く人たち」にどんな力を及ぼすかを計算してみたのが次の図です。
この計算結果例からわかるのは、北から吹く風が秋葉原UDXビルをを経て、秋葉原ダイビルと住友不動産秋葉原ビルの間、秋葉原ソフマップ本店と(交差点対面の)坂口伝熱秋葉原本店(愛三ビル)との間で(実景色の写真は下図になります)、不規則そうな強烈な渦を巻いていることです。
もちろん、こうした「風の動き」は「周りの建物配置」や「風向き」などに依存します。…というわけで、その「法則」は次回以降に詳しく書いてみることにします。(続:北風が吹く初春には、秋葉原愛三ビル前交差点辺りがスカートがめくれやすい危険地帯です!?)
2016-03-22[n年前へ]
■続:北風が吹く初春には、秋葉原愛三ビル前交差点辺りがスカートがめくれやすい危険地帯です!?
北風が吹く初春には、秋葉原愛三ビル前交差点辺りがスカートがめくれやすい危険地帯です!? で行った秋葉原の街中に吹く風の流れを計算した結果を、同じ視点から・同じ構図で見たGoogle Earth(Google Map)の実写画像に重ね合わせてみました。実写風景に重ね合わせながら、コンピュータの中で計算された風の動きを眺めてみると、風の気持ちや心の動き…ならぬ流体の動きが一目瞭然に見えてきて、面白いものです。
そして、下記のような質問メールの状況における、「危険地帯」が見えてくるような気がします。
数ヶ月に一度くらい「スカートがめくれやすい場所や日時を教えて下さい」とTV番組の(しかもまだ企画中の)ディレクタさんからメールが届いたりします。…そんな時のFAQとして、今日は、日本が誇る電脳都市である秋葉原を例にして、その回答例を書いてみることにします。
北風が吹く初春には、秋葉原愛三ビル前交差点辺りがスカートがめくれやすい危険地帯です!?
こんなふうに、見慣れた街並みの日常風景に(秋葉原を見慣れてる…のは一般的ではないのかもしれませんが)、直接それを見ることはできないけれど・間接的にしかその存在を知ることができないようなものを、実際に眺めることができるようにしてみると、少し新鮮に感じます。
さまざまな現象をリアルタイムにセンシングして、その計測結果を使ってリアルタイム物理計算を行い、そのシミュレーション結果を実写に重ね合わせつつ表示してくれるVR/AR/MR的な電脳メガネは…あと何年くらい待てば手に入るのだろう?と考えたりします。