2016-10-01[n年前へ]
■Ricoh Theta で実世界情報を手に入れて、非現実の世界を作り出してみる!?
持ち歩き用カメラの2016年上半期Best Buyと言えば、それはもちろんRicoh Theta S。…かどうかはわからないけれど、今年の春先にRicoh Theta S撮影動画用に書いたコードを少し修正した上で、そのコードと Theta Sで「作業部屋」を実世界キャプチャしてみました。そして、実世界の情報をPCの中に取り込んだなら、次はその世界を色々と加工してみたくなります。
…というわけで、取り込んだ実世界を海面の上に浮かべてみました。たとえば海水面が上昇し、「作業机」が海辺になったなら?的世界を作り出してみた…というわけです。実世界のさまざまなデータをTheta Sで手に入れたなら、「実世界を自由自在に加工できたりする」のが面白いところです。
2017-05-20[n年前へ]
■スマホ(BLE)から動かせる街中スナップ用の(Ricoh Theta用)自動制御アームで特殊映像を撮ってみる
「スマホ(BLE)から動かせる街中スナップ用の(Ricoh Theta S用)2軸自動制御アームを作ってみる」を南国バンコクに持ち込んで、この撮影機材をリュックの中に詰め込んで、自転車で街中をウロウロしながら特殊撮影をしてみました。特殊撮影というのはどういうことかというと、異なるたくさんの視点から撮影した全周画像をもとに3次元空間を再現したり、その3次元空間に光が注ぐ世界の中を歩いてみたり…という実験です。
リュックから大型三脚とBLE経由制御の駆動ユニットを組み立てて、Ricoh Theta Sを取り付けるまで、慣れれば1分で完了します。そして、バンコクの通りに立てた特殊機材の近くから、iPhone 経由で駆動制御と撮影をしてやるのです。数十枚〜百枚弱の撮影をおよそ5分弱の間に行うのです。
そんな撮影をしたら、カメラの周りに存在した3次元空間を再現するための計算をCPUとGPUをぶん回し行います。あるいは、そんな世界に差し込む光や反射する光をガウス的に捉え再現するための計算を、やはりCPU・GPUをぶん回して行うのです。…そんなことをするこで、色んな映像を作り出すことができます。
たとえば、下の動画はBTS(バンコク中央部を走る高架鉄道)のスラサック駅近くにある、中華系の墓地の Tae Chew Association of Thailand で撮影した72枚の全円周な画像群から生成した3次元映像です。この動画では3次元空間を1方向に向かい眺めているだけですが、再現されたデータ世界の中では、「一応」すべての方向に向かう風景が生成されています。
といっても、こんな映像はとてもチープなのもまた確かです。けれど、そんな撮影画像であっても、「もう二度と見ることができない今の時代を撮影した」データであるような気もする…ので、こんな変な撮影を色々してみて残していこうかな、と思います。