2013-02-03[n年前へ]
■歴代 iPhone / iPad カメラの赤外線感度を横並びで調べてみた
163円で「赤外線LEDライト」を作ったので、赤外線LEDライトを持ちって街に繰り出して、歴代iPhoneとiPadの「メイン(背面)カメラ」と「フロント(Face)カメラ」の赤外線感度を調べてみました。「同じ基準」で横並びに比べ、赤外線が写る・写らないを評価してみたのが下の○×表です。(参考:iPhoneに搭載されたカメラモジュール一覧)
下表の○×△レベルは、こんな具合でつけています。ちなみに、△(×)も×(△)も、どちらも「(周囲光がほとんどないような状態で無い限り)ほとんど見えない」と言って良いレベルです。また、◎と○も、(個体差もありますし)ほとんど差が無いレベルです。
- ◎:眩しいくらいにハッキリ写る(右上写真レベル)
- ○:ハッキリ写る
- △:かすかに写る(右写真レベル)
- △(×):かすか…よりさらに暗く写る
- ×(△):ほんのわずか・ほんのかすかに写る
可視光、つまり自分の目で見ることができる世界とは別の世界を眺めてみるのも面白いものです。そんな世界を眺めようとする時には、こんな表も参考になるのかもしれません。
機種 | メイン(背面)カメラ | フロント(Face)カメラ |
iPhone 5 | ||
iPhone 4s | ||
iPhone 4 | ||
iPhone 3GS | ||
iPad mini | ||
iPad 2 |
2013-05-27[n年前へ]
■TK-80エミュレータ(HTML5)をiPhone用にビルドしよう!
ソビエトから飛来したミグ25が北海道に着陸し(パイロットであるベレンコ中尉がアメリカに亡命し)、 アップルコンピュータが設立された1976年の夏、日本電気(NEC)が発売したマイコン(マイクロコンピュータ)がTK-80です。そんなTK-80をHTML5で実装したエミュレーターを、PhoneGapを使って、iPhone用のアプリケーションとしてビルドしてみました。そのTK-80エミュレータアプリケーション on iPhoneの動作画面が、右に貼り付けたスクリーンショットです。
iPhoneで動くTK-80…プログラムを入力するのはちょっと大変ですが、日本の('70年代後半からの)マイコンブームの先駆けとなった「憧れのマイコンボード」がポケットに入り・普通に動くのを見ると、とても不思議な心地になります。
1976年の秋、TK-80を売り出したNECは、秋葉原ラジオ会館にBit-INNをアンテナショップとして開きます。…毎週末のように、Bit-INNに通ったかつてのマイコン少年・少女(あまりいなかった気がするけど)は、こんなスマートホンや(iPod touchみたいな)スマートデバイスで動くザ・マイコンなTK-80が欲しくなったりはしませんか?
2013-07-09[n年前へ]
■iPhone 4で撮影した「可視光景色と赤外線景色のモーフィング」
iPhone 4のメイン(背面)カメラは赤外線を写すことが(ほぼ)できません。しかし、フロントカメラ(Facetime Camera)は、(感度は高くないですが)赤外線を写すことができます。そこで、森の中にあるゴルフ場と都会にある陸上競技場のグランドで、通常の可視光写真と赤外線写真の両方を撮影し、それらのモーフィング画像を作ってみました。
可視光では明るく見える空が赤外線写真では暗い空になり、可視波長で見ると鈍く暗い緑の森が赤外波長では明るく眩しく輝いていたりすることがわかります。だから、たとえば可視光では木々の中に埋もれていたコンクリート部分が、赤外線で眺めると見事に浮かび上がってきたりするのです。
2014-10-01[n年前へ]
■いつも持ち歩く普通のスマホで超リアル撮影・表示アプリを作ってみよう!?
今日は9月も終わり、10月1日になりました。この9月30日のおおよそ一ヶ月前は、ちょうど8月から9月になり夏休みが終わる夜近くでした。夏休みが終わる時期…というわけで、ちょうどその頃は、夏休みの工作的特殊カメラをど作っていました。しかも、とても面白いことに、そのカメラを使って、偶然にもゴッホやルノワールやセザンヌやクリムトやゴーギャンや(以下省略)の絵画を特殊撮影して、さらにVR再現したりしてみました。
今日は、そんな特殊カメラを使った特殊撮影をしなくても、何の細工もしていない普通のスマホで撮影したもので、眺めたものをリアルに再現できるシステムを作ってみました。カメラ撮影は、iPhoneを手に持ち・駅のポスターを眺める方向を変えつつ動画撮影し、周りの景色がポスターに映り込むさまを利用して、金箔が貼られた横浜中華街ポスターを復元してみました。
ちなみに、WEBブラウザ上でグリグリ眺めることができる URLリンク先はこちらになります。
2016-12-14[n年前へ]
■「(泡が下へ沈んでいく)ギネスカスケード」を高速度撮影してみよう!?
続々「(泡が下へ沈んでいく)ギネスカスケード」を近赤外線で撮影してみよう!?や過去ビール記事で書いたように、上が広がったグラスにビールを注ぎ、ビールの上面に溜まった泡を眺めると、きめ細やかにできあがった泡が下へ下へと下降しているさまが見えます。泡と言えば「上に浮かび上がっていく」ばかりに思えますが、いくつかの条件が重なると、グラスの中で「下へひたすら沈んでいく」ビールの泡を見ることができます。
そんな「下降を続けるビールの泡」のようすを細かく確認するために、今日は高速度撮影を行っててみました。…といっても、やったことは、iPhoneに顕微鏡アタッチメントを付けて、標準機能の高速撮影を行ってみただけのことです。
高速度撮影した映像を眺めてみると、泡(Bubble)というより遙かに密度が高く、むしろ泡(Foam)という言葉の方が適切かもしれない状態の中で、大きな泡は緩やかに下降して・小さな泡は隙間へと素早く動きながら速い速度で下降していることがわかります。ちなみに、この高速度撮影を行った時には、ビールグラスの中では「泡部分」と「ビール液体(だけがある部分)」は分離している状態になっています。
これまでコンピュータ流体シミュレーションから予想されている現象は、グラス中央で浮かび上がる泡がグラス内部にビールの対流を生み、グラフの最外側境界で下降していくビールの流れに沿って泡が下降していくように見える、というものでした。しかし、ビールと泡がすでに分離したグラスの中で、泡が下降していくように見えるさまを眺めていると、もう少し違う説明も必要であるようにも思えてきます。