2008-09-18[n年前へ]
■「99%カット」と「20dB低減」のどちらがスゴイように思えるか?
ソニーの“騒音99%カット”ヘッドホンを見たとき、こんなことを考えた。ノイズを99%カットするということは、つまりノイズを20dB低減する、ということである。dB=10 Log10(残ノイズ量/元ノイズ量)だから、騒音90%カットなら10dBだけノイズを除去できていることになるし、騒音99.9%カットなら30dBカットということになる。というわけで、騒音99%カットなら20dBだけノイズを除去できていることになる。「99%カット」と「20dB低減」のどちらがスゴイように聞こえるだろうか。100dBの騒音が80dBになるというのと、100の量のノイズが1になるというのと、どちらが効果が大きいように思えるだろうか。
10cm×10cmの黒い正方形が、10cm×10cmの白い正方形を1cm×1cmの部分だけ黒く塗りつぶしたものになった時の変化がいわば、99%=20dBの変化である。「99%カット」と「20dB低減」のどちらがスゴイように思えるだろうか・・・ということになぜか興味を感じてしまう。
2008-09-22[n年前へ]
■アクティブ・ノイズ・キャンセリング PC を作る
「周りの騒音が大きな場所で、集中してPC作業をしたい」と思うことがあります。そんなときに、ふとこんなことを思いつきました。
PCのマイク入力から環境音を取得して、その逆位相の音をスピーカーから出力したら、PCのごく近くの領域だけは、ノイズ=ゼロの理想的な作業環境が生じるのではないだろうか?というわけで、アクティブ・ノイズ・キャンセリング PC を作ってみました。やったことはとても簡単、SimuLinkを使って、サウンド入力の逆位相の音をスピーカーから出力するモデルを作ってみたわけです。一言で書けば、サウンド入力×-1の音声をサウンド出力するだけのモデルです。
1分クッキングで作った「サウンド入力の逆位相の音をスピーカーから出力するモデル」が下中央で、(試しに動かした時の)下左画像はサウンド入力の波形で、下右画像はサウンド出力画像になります。なお、両者ともオートスケールなので、一見するとDCレベルが違っているように見えますが、DCレベルは同じです。(そもそもDC成分はサウンド入出力では無視されますし)
PC周囲の騒音を逆位相の音波で消せたか・・・というと、その効果は全然わかりませんでした。大雑把な計算では、低音騒音は消せそうな気がしたのですが、1分クッキングのアクティブ・ノイズ・キャンセリング・モデルでは何の効果もありませんでした。・・・というわけで、「アクティブ・ノイズ・キャンセリング PC を作る」という楽しい課題がここに生まれたのです。
2019-04-06[n年前へ]
■Bluedio TN Bluetooth イヤホン TN1/TN2を比べてみる
Aliexpress なら1500円くらい(Amazonならその2500円くらい)で買うことができるBluedio TN Bluetooth イヤホン を、ここ数ヶ月、愛用しています。アクティブ・ノイズキャンセリング機能が付いていて、性能は凄くはないかもしれませんが、気になる人なら気になるはずの「駅や列車内の放送音声や車ノイズなど」を大幅に低減してくれるからです。
右上画像が、Bluedio TN Bluetooth イヤホン TN1。壊れやすそうな箇所も(いくつか)見受けられますが、コストパフォーマンスは最高に良いアクティブ・ノイズキャンセラ機能付きBluetoothイヤホンです。
そのBluedio TN Bluetooth イヤホンが、TN1からTN2へとバージョンアップしたというので、買って使ってみました。TN2も、Aliexpressで購入すれば、やはり1500円くらいです。
使ってみた結果、TN1のバッテリ使用継続期間が伸びていたのは「良い点」でしたが、取り回しが不便になっていたことと、アクティブ・ノイズキャンセリング機能の性能には変化が感じられませんでした。
…というわけで、Bluedio TN Bluetooth イヤホン をAliexpressで購入するなら、あるいは、Amazonで購入するならTN1で良いような気がします。