2011-05-15[n年前へ]
■あなたは「どこまで」なら「ノーブラ」でOKですか!?
「からだと下着に関する 1 万人白書」 日本女性の “見過ごせない下着選び” と“バストケア” ~日本人女性 1 万人を対象とした大規模調査から見えてきた実態~を読んでいると、こんな質問とそれに対するアンケート結果が書いてありました。
ブラジャーを着用せずにどこまで出かけることができるかどうかを質問したところ、距離に差はあるものの、全体の 27.0%の女性が「ノーブラで外出が可能」と回答しました。また、普段着用しているブラジャーのカップサイズ別に意識を比較してみたところ、AA&A カップの人の割合が一番高いものの、E、F カップ以上の人でも 20%以上がノーブラで外出が可能と回答しており、バストの大小で大きな差は見られませんでした
そのアンケート結果を示すグラフが実感じづらかったので、作り直してみたグラフが下に貼り付けたものです。横軸はカップの大きさで、向かって左が微乳さん(Aカップ以下)で右が巨乳さん(Fカップ以上)になります。
2011-09-08[n年前へ]
■人に優しく・”バスト”に優しいブラの時代
「横縞模様の服は太って見える」「太く見えないように、縦縞模様のシャツを着ましょうね」といったアドバイスが「着こなし入門本」には必ず書かれているものです。
しかし、そんな縦縞・横縞のような単純なデザインが及ぼす知覚・視覚心理学的影響について書かれた本が大いにしても、「もう少し複雑なパターン」について書かれた着こなし解説本・服飾デザイン本はなかなか見つけることができません。
下の写真は視覚心理学を応用した「ブラジャー」と「普通のブラジャー」を比較した写真です。視覚心理学を応用したブラジャーの方は、10年近く前に作られたデザイン(設計)に沿い、5,6年前に、下着メーカの協力のもとに時代を先駆け作成された「バストが超立体的・3D的に飛び出す、人類の夢の産物=イリュージョンブラ」です。そんな「魔法のブラジャー」と、「普通のブラジャー」を着用した女性を撮影した画像です。そして、もちろん左下の女性も・右下の女性も同一人物です。
スマートフォン・クラウド、そんなキーワードが世の中に溢れています。しかし、そんな2010年代のこの時代になっても、人間の錯覚を十二分に活用した服飾デザインが登場していないというのは少し不思議です。しかし、…こんな”イリュージョン・ブラ”は必ず登場するに違いない、と私は思います。
人が「欲しい・あったらいいな」と考え・願い焦がれるものを、ドラえもんならぬ技術者は必ず作り出すのです。それが技術者であり、人なのです。
だから、こんな人に優しく・”バスト”に優しい”イリュージョン・ブラ”や”イリュージョン水着”が、来年の夏頃には巷(ちまた)に溢れているに違いないのです。…と、そう考えつつ「はや数年」経つ2011年の夏が終わります。
2012-04-01[n年前へ]
■「科学のブラ」が株式会社トリソプから新発売!
4月1日の「n年前へ」から、『「科学のブラ」が株式会社トリソプから新発売!』
株式会社トリソプが認知心理学を応用した「科学のブラ」を今日発売。キツく寄せて上げる必要もない「女性に優しい」ブラジャーの誕生です。
2012-09-13[n年前へ]
■バストとカップサイズからグリグリ・マルマルな立体3Dを眺めてみよう!?
「Cカップのバストなんて実在するわけがない!」ことの数学的証明で、『(おっぱいというか)ブラジャーのカップサイズ=トップバストとアンダーバストの差というものは、少し変数変換すると、それすなわち「円弧と弦の長さの差分を求めよ」という問題に置き換えることができる』といったことを考えてみました。
「ブラのカップサイズ」イコール「円弧と弦の長さの差分」としてみると、(たとえば)スリーサイズのバスト=トップバストのcmとカップサイズから、バスト形状を求めることができます。…というわけで、トップバストサイズとカップサイズからグリグリ・マルマルな立体3Dな(けれど実に素朴な)オッパイモデルを眺めてみると、それはつまり「こんな感じ」です。
こうして眺めてみると(トップバスト)76のAAAカップという存在は、超巨大な物体に見えてきます。…段ボールと(東急ハンズで買った)発砲スチロールボールで、いつか、1/1スケール模型(つまりは実寸)でも作ってみることにしましょうか。
2012-09-17[n年前へ]
■(ブラジャー)カップサイズのパラドックスを解き明かせ!
ブラジャー・カップサイズのミステリー、あるいはいわゆるひとつのパラドックスに「カップサイズとおっぱいの重さの謎」があります。カップサイズが「(アンダーバストとトップバストの差という)長さ」で決まり、おっぱいの重さ=体積が長さの3乗の次元を持つということから、カップサイズ=アンダーバストとトップバストの差長からおっぱいの重さを求めようとすると、カップサイズが大きくなるにしたがって、おっぱいの重さが信じられないほど重く算出されてしまう…という「オッパイの(ディメンジョンに関する)パラドックス」です。
International Journal of Clothing Science and Technologyの挿入図(下図)を眺め、「やはり、そうだったか!」と思いました。この図は、横軸にカップサイズがとられ、縦軸におっぱいの体積(≒重さ)をとり、胸囲違いの「カップサイズ v.s. おっぱい体積」が示されています。この図を見て気づくことは、「カップサイズとおっぱい体積は3次式の関係になっていないどころか、(Cカップより大きいあたりでは)ほとんど線形の対応となっている!」ということです。
つまり、「カップサイズとおっぱい体積は(3乗の関係でなく)ほぼ比例する」ということが、この図を見るとわかるわけです。
ブラのカップを算出のためにトップバスト長を計るには「90度の角度で、お辞儀をするスタイル」で計ります(参考:バストの測り方の「定義」と「実態」)。「(ブラジャー)カップサイズ」のパラドックスの謎を解く鍵は、この90度の角度でお辞儀をするスタイルをとっている時のおっぱい変形にあるのかもしれません。
たとえば、90度の角度でお辞儀をするスタイルをとっている時は、おっぱい形状が「(底面積がほぼ変わらない)円柱状」になっていると考えたくなります。物体の自然な変形特性を考えれば、下を向いた時、何にも拘束されないおっぱいは垂乳根の母のごとく「下に向かってただ伸びる」ということも自然に起きそうです。
そう考えれば、つまり下を向いたおっぱい形状は「(底面積がほぼ変わらない)円柱状」になっていると考えれば、円柱の体積=底面積×高さですから、「おっぱいの体積は(カップサイズという)長さに単純に比例する関係となる」ということになります。つまり、「オッパイの(ディメンジョンに関する)パラドックス」が消え去ることになるわけです。
ブラジャーのカップサイズという、それほど難しそうに見えないことであっても、少し眺め・考えてみると、実に奥深い問題がたくさん隠れていそうです。