2010-02-21[n年前へ]
■「ブラジャー肥満」の恐怖!? (初出: 2006年10月15日)
ブラジャーが引き起こす「ブラジャー肥満」という問題が、女性たちを襲い始めているというニュースを読みました("'Bra' Fat Causing Concerns For Some Women" )。なんでも、「ブラジャー肥満」というのは、背中に回されたブラジャーのストラップの周囲に脂肪の塊ができてしまう…というものだといいます(ニュース動画)。
ブラジャー肥満というのは、どうやら、肩の下~背中の「ストラップで押さえつけられた部分」には脂肪がつかずに、ストラップの圧力を受けない部分に脂肪が集まるためにできる、脂肪塊のことを指すようです。
ブラジャー肥満になる人は太目の若くない女性が多いということですが、若くて痩せている女性であっても、ブラジャー肥満になってしまう人もいると書いてあります。
胸の周りの肉を「力いっぱい」寄せて上げるブラジャーでは、ストラップの張力が(昔の”古き良き時代”のブラジャーよりも)高くなっている、という話を聞きます。もしも、そんなブラジャーを四六時中装着しているのであれば、たしかに、脂肪がストラップによる圧力を受けない部分に集まってしまうことでしょう。
「ブラジャー肥満」にかからないためには、体をむやみに締め付けるようなブラジャーは使わないようにした方が良いのかもしれません。寄せて上げるブラジャーは大きな胸も作り出す”魅力的な”効果もあるのかもしれません。しかし、その一方で、とんでもない副作用もあったりするのかもしれませんし…。と、そんなことを考えているうちに、ふとこんな妄想をしてしまいました。
もしも、胸の近くの脂肪に「力(ちから)いっぱい」圧力をかけ続けていたとしたら、その部分から脂肪が周りへ逃げてしまったりはしないものでしょうか?つまり、胸の脂肪量が減ってしまったりしないものでしょうか?その結果、大きな胸を作るためのブラジャーが、実は(未来の)小胸さんを大量生産していたり…なんていう想像を妄想したのです。
そして、大量生産された小胸さんたちは、「大きな胸を作り出す寄せて上げるブラジャー」からみると、最良の顧客になるわけです。ということは、マッチポンプ的なメーカーの罠がそこにあるのでは…というのは妄想を意味もなく思い浮かべ、そんな自分にあきれ果ててしまったのでした。
2010-02-28[n年前へ]
■「ブラジャー大戦争」と「日本人と中国人の体型の違い」 (初出:2005年09月10日)
「ブラジャー戦争」が世界で勃発しているという。「ブラジャー戦争」という、何とも奇妙な名称の「戦争」は、中国製繊維・衣料品の米国や欧州諸国への輸出に関する貿易問題のことだという。
中国が輸出する低価格繊維・衣料品を「(人の目を惹く)ブラジャーに代表させ、それらの貿易摩擦を「ブラジャー戦争」と呼んでいるらしい。
9月1日には、米国も中国製ブラジャーに対して、緊急輸入制限(セーフガード)を発動したし、EU(欧州連合)も該当製品を税関で足止めさせていた。
そういうわけで、「ブラジャー戦争」「Bカップ騒動」などという言葉が、連日のように新聞紙面を飾っている。
中国工場で格安安定生産をを実現したことにより躍進したユニクロの衣料を愛着する人も多いだろうから、この「ブラジャー戦争」の行方に興味を持つ人も多いかもしれない。
「中国」と「ブラジャー」と言えば、「日本人と中国人とではバストの形が違う」という一節で始まる「中国・北京ワコール」の記事も面白い。
男性の私には今ひとつよくわからないのだが、「日本人はバージスライン(バスト下部のまるい弧のラインで、カップのカーブにフィットする部分)が狭く、前に飛び出た形。これに対し、中国人はバージスラインが広く、お椀のような丸い形」らしい。
そんな「日本人と中国人の体型の違い」を理解し、中国市場に向いたブラジャーを生産することで、中国・北京ワコールは、中国の下着市場で生き残っていこうとしているという。
「ブラジャー戦争」「Bカップ騒動」という名称は人の目を惹く。そんな、「ブラジャー戦争」「Bカップ騒動」から、世界の貿易問題や製品開発の現在を知ってみるのも面白い!?かもしれない。
2010-03-05[n年前へ]
■誰でも「必ず」巨乳になるブラのヒミツ!? (初出:2006年03月03日)
以前、「寄せて上げるブラ」と「飛び出すブラ」に関する記事を書いた際、「今日の必ずトクする一言」のヤマモトさんからこんな提案&質問が寄せられていました。(ちなみに右上の書籍は、「ブラジャー研究家」青山まりの最近の著書です)
以前作成したイリュージョンブラですが、光線の影を加えたらどうなるのでしょう? 地上では、必ず上から照らされるものですし(昔から、舞台では山の上側に白いファンデ、谷間にブラウンのファンデを塗るそうです)。
以前からの疑問ですが、hirax.netではブラネタが非常に多い割に、美人ネタでは微乳な仲間さんがでてくるのが疑問です。とすると、あるいは平林さんの脳内には二次元キャラと三次元オブジェクトが葛藤しているのかな?と思った次第です。
二年ほど前、”乳形状計測デジカメ”による「巨乳ビジョン」を考えた頃、 「グラデーション・セーター」という服(記事)が書かれていました。「グラデーション・セーター」の特徴を一言で言ってしまえば、「(上から光が当たっていることを考慮して)胸の下部にウソっこ陰影を描いている」ということです。
それはまさに、ヤマモトさんがご指摘されているような効果を狙った服ということになります。 実際、物体の凹凸を判断するときには、私たちは物体の陰影情報に頼るものです。その結果、陰影が強くついていれば凹凸が激しい、と私たちは判断します。例えば、下の半球を描いた二枚の画像の立体感を比べれば、右の半球の方が明らかに出っ張って見えるわけです。
そのため、女性は自分の顔をキャンバスとして、偽の陰影を化粧で描くことで鼻を高く見せ、顔の形状をすっきりさせます。
その一方で、男性は(女性の)胸の陰影から胸の大小を判断する(騙される)わけです。ちなみに、そんな「(女性の)胸の陰影から胸の大小を判断する」という現象を科学技術で再現したのが、私が以前作成した「巨乳ビジョンLight」 です。
そういうわけで、ヤマモトさんご指摘の”誰でも巨乳になるイリュージョンブラ”を考える際には、「光線の影を付加」というのは必要不可欠な技術要素だと考えています。
そういうこともあり、昨年の夏、深夜テレビで「誰でも必ず巨乳になるブラ」 を試作した際には「錯視効果+陰影効果+α」というような合わせ技ブラジャーにしました。それが下のブラジャーの型紙になります。実際に試作してみると、陰影効果による巨乳化現象は無視できないほど効果が大きいことがわかります。どんなことであっても、実際に作ってみなければわからないことが多い、ものなのです。
こういった「錯視効果+陰影効果」デザインは、(あまり人に見せる状況が無い)下着の場合には役に立ちません。しかし、たとえば、ビキニ水着のような場合には、意外に役に立つデザインになるように思います。
というわけで、服飾メーカのみなさま、我がhirax.netはいつでも、こうしたイリュージョン・ブラジャーに関する商品提案をすることができます。また、「見せる技術」だけでなく、「計測・探索」する技術に関しても多くの技術提案をできるかと思います。お役にたてれば、幸いです…!?
2010-03-12[n年前へ]
■「胸のドキドキ」がわかるブラジャー (初出:2005年12月31日)
今月初旬、心拍計付きブラジャー NuMetrex™ Heart Rate Monitoring Sports Bra が発表され、ニュースになっていました。女性が心拍計を胸に取り付けてもほとんど負担に感じない、という商品です。といっても、こういった心拍計を胸に当てることができるブラジャー型サポーターというのは以前からありました。例えば、PolarのHeartBeat Braなどもある(販売サイト例)のようなものがありました。
通常、スポーツ用の心拍計は胸にベルト状のものを巻いて取り付けます。私にはわかりませんが、女性の場合、やはり胸に取り付けるのには形状的に無理があるのかもしれません。あるいは、胸の表面から心臓まで(男性よりも少し)遠い分、センサーを巻き付ける圧力が高くなってしまったりして、負担に感じやすかったりするのでしょうか…。
ところで、こういうブラを眺めていると、やはりデート中のカップルに着用してみてもらいたくなります。隣り合って食事をしたり、二人手をつないでいたり…とそんなことをしているカップルの心拍数を、それぞれ独立に眺めてみたくなります。「あれ?男性の方は胸がドキドキしてるのに、女性の方は心拍数が低いぞ…。これは、平常心そのものだぁ!?」とか、「女性はドキドキしてるのに、男性はやたら冷めてるぞ…」といったことが、わかったりするかもしれません。
そんな「胸のドキドキ」がわかるブラジャーを買ってデート時に使ってみたい、という女性はいないものでしょうか。といっても、いないですよねぇ、やっぱり…。
2011-03-09[n年前へ]
■「C-CUP」から「G-CUP」まで「巨大なカップを用いた研究報告」
気体や液体あるいは固体という異なる姿をしたものたちを「統一的に計算する」手法のひとつである、CIP-CUP法(CIP-Combined Unified Procedure)の勉強会をしました。CIP-CUP法は「C-CUP法」と書いて「シー・カップ」と発音することが多い、と聞きます。シー・カップという音を聞けば、それすなわち「トップとアンダーの差が15cm程度のバスト」を連想する人もいるのではないでしょうか。…少なくとも私は、「シーカップを使った研究をしています」という言葉だけを聞いたとしたら、思わず、耳をダンボにして聞き入ってしまうと思います。
C-CUP法もなかなかのネーミングですが、これが一般化CUP法になるとさらに(ある意味において)パワーアップし、その名もGCUP法となります。つまり、「ジー・カップ法」です。それはつまり、「トップとアンダーの差が25cm程度のバスト」です。
風速で言えば、Cカップの感触は時速60kmの風相当ですが(あくまで疑似感触ですが)、Gカップともなれば何と風速120kmに相当します。つまり、そのパワーは2倍も違うのです。「ジー・カップを使った解析作業を行っています」という言葉を聞いたなら、聞き耳を立ててしまう人が多いはずなのです。
「○-CUP法」と呼ばれるもののうち最も「巨大なカップ」は何カップなのでしょうか?それを言い換えるならば、つまり、アルファベット順で一番後ろの方になる「(既存の)CUP法」はどんなものになるのでしょう…?
一番大きいカップを使った計算手法=「Z-CUP法」を作り出す人は誰でしょうか?もしかしたら、この雑文を読んでいるあなただったりして…。