hirax.net::inside out::2010年03月05日

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2010-03-05[n年前へ]

誰でも「必ず」巨乳になるブラのヒミツ!? (初出:2006年03月03日) 

 以前、「寄せて上げるブラ」と「飛び出すブラ」に関する記事を書いた際、「今日の必ずトクする一言」のヤマモトさんからこんな提案&質問が寄せられていました。(ちなみに右上の書籍は、「ブラジャー研究家」青山まりの最近の著書です)

 以前作成したイリュージョンブラですが、光線の影を加えたらどうなるのでしょう? 地上では、必ず上から照らされるものですし(昔から、舞台では山の上側に白いファンデ、谷間にブラウンのファンデを塗るそうです)。
 以前からの疑問ですが、hirax.netではブラネタが非常に多い割に、美人ネタでは微乳な仲間さんがでてくるのが疑問です。とすると、あるいは平林さんの脳内には二次元キャラと三次元オブジェクトが葛藤しているのかな?と思った次第です。

 二年ほど前、”乳形状計測デジカメ”による「巨乳ビジョン」を考えた頃、 「グラデーション・セーター」という服(記事)が書かれていました。「グラデーション・セーター」の特徴を一言で言ってしまえば、「(上から光が当たっていることを考慮して)胸の下部にウソっこ陰影を描いている」ということです。

 それはまさに、ヤマモトさんがご指摘されているような効果を狙った服ということになります。 実際、物体の凹凸を判断するときには、私たちは物体の陰影情報に頼るものです。その結果、陰影が強くついていれば凹凸が激しい、と私たちは判断します。例えば、下の半球を描いた二枚の画像の立体感を比べれば、右の半球の方が明らかに出っ張って見えるわけです。

   

 そのため、女性は自分の顔をキャンバスとして、偽の陰影を化粧で描くことで鼻を高く見せ、顔の形状をすっきりさせます。

 その一方で、男性は(女性の)胸の陰影から胸の大小を判断する(騙される)わけです。ちなみに、そんな「(女性の)胸の陰影から胸の大小を判断する」という現象を科学技術で再現したのが、私が以前作成した「巨乳ビジョンLight」 です。

 そういうわけで、ヤマモトさんご指摘の”誰でも巨乳になるイリュージョンブラ”を考える際には、「光線の影を付加」というのは必要不可欠な技術要素だと考えています。

 そういうこともあり、昨年の夏、深夜テレビで「誰でも必ず巨乳になるブラ」 を試作した際には「錯視効果+陰影効果+α」というような合わせ技ブラジャーにしました。それが下のブラジャーの型紙になります。実際に試作してみると、陰影効果による巨乳化現象は無視できないほど効果が大きいことがわかります。どんなことであっても、実際に作ってみなければわからないことが多い、ものなのです。

 こういった「錯視効果+陰影効果」デザインは、(あまり人に見せる状況が無い)下着の場合には役に立ちません。しかし、たとえば、ビキニ水着のような場合には、意外に役に立つデザインになるように思います。

 というわけで、服飾メーカのみなさま、我がhirax.netはいつでも、こうしたイリュージョン・ブラジャーに関する商品提案をすることができます。また、「見せる技術」だけでなく、「計測・探索」する技術に関しても多くの技術提案をできるかと思います。お役にたてれば、幸いです…!?

誰でも「必ず」巨乳になるブラのヒミツ!? (初出:2006年03月03日)