hirax.net::Keywords::「京浜東北線」のブログ



2010-11-23[n年前へ]

電車の「起動加速度」を知って、プチ鉄っちゃんになってみる!? 

 京浜東北線と山手線は田端から品川までの間、隣り合いつつ同じ駅を走り抜けていきます。同じホームの両側から、京浜東北線と山手線は発着するので、ほとんど同じタイミングで(京浜東北線と山手線に)列車が来ているときには、そのどちらに乗ろうか悩んでしまいます。昼間だと、京浜東北線は、各駅停車ではなく(駅を飛ばしす)快速運転をしていたりするので、山手線に乗るか京浜東北線に乗るか悩まずに済むのですが、両方とも同じ各駅停車の場合には、…右往左往してみたりするのです。

 そんなとき、鉄っちゃんに、「山手線ナントカナントカ(列車の名称だが、鉄分が足りない私の耳には、ナントカナントカとしか聞き取れなかった)の起動加速度は3.0km/h/sで、京浜東北線のナントカナントカが2.5km/h/sだから、そんな時は京浜東北線に乗った方がいい!」とアドバイスされました。起動加速度とは、停止状態からの加速能力を表していて、それが3.0km/h/sなら、1秒間に時速3kmづつ速度が速くなっていく加速度を示すのだといい、山手線のナントカは、京浜東北線のナントカに対し、1.2倍のスタート時加速能力がある(らしい)というわけです。

 その話に興味を惹かれたので、電車の起動加速度をつらつら眺めてみると、

  • 阪神5001形 4.5km/h/s
  • 京成AE100形電車 3.5km/h/s
  • 新幹線N700系電車 2.6km/h/s
という具合で、数字に多少の大小があることを面白く感じました。そして、ジェットカーとも呼ばれるらしき(ロケットスタートを誇る)阪神5001形の発車シーンの動画まで眺めてしまいました。電車に関するマメ知識には、血中鉄分濃度が少し高くする効果があるのかもしれません。

2011-05-21[n年前へ]

「山手線20周の旅」を支える「京浜東北線快速技」 

 六角橋商店街の闇市で買った「野宿野郎」というミニコミ誌(急いでつくった)3号の「山手線始発から終電まで20周」から。鉄分100パーセントな、鉄郎・鉄子にはたまらないエピソード。

 山手線とは都心にある環状線の路線である。一周約1時間29駅、距離は35km。環状のために、乗ったら自発駅に降りない限りぐるぐる回り続けるのだ。誰が考えたか知らないが、始発から終電まで乗り続けるとどうやら20周できるらしい。…(丸一日かけた)全移動距離700km、実際の移動距離は0kmの旅。
 (トイレに行きたくなったら)役立つ先人の知恵が京浜東北線快速技だ。京浜東北線は山手線と併走するくせに、駅をいくつか抜かして走るナイスな路線である。田端辺りで山手線を降り・階段を駆け上がり用を足す。そして再び階段を駆け下り今度は京浜東北線に飛び乗るのだ。そうすると東京辺りで元の山手線の車両まで追いつけるという寸法だ。

 「人のためにもならず、学問の進歩に役立つわけでもなく、真実を極めることもなく、…まるで何の意味もなく、誰にでも可能で、しかしおよそ酔狂な奴でなくてはしそうにないことを、やりたかったのだ」という「深夜特急」で沢木耕太郎が書くアジテーションにワクワクさせられる人、そんな人は「全移動距離700km、実際の移動距離は0kmの旅」に魅入られると思います。

2013-09-14[n年前へ]

横浜近くの廃線・旧線跡を歩いてみたい! 

 鉄道ファン 2013年 09月号 に、東急東横線沿線にある横浜近くの廃線跡・旧線跡の記事がありました。たとえば、京浜東北線に乗ると横浜・桜木町間から見える(2004年まで使われていた東急東横線)高架廃線や、今は遊歩道になってトンネルを歩くことができたりもする東白楽から横浜までの旧線跡や、汽車道から赤レンガ倉庫を通り、山下公園・山下埠頭まで続く横浜臨港線跡の紹介記事です。

 鉄道の線路は同じ場所を走っているように思えても、地下化されたり・相互乗り入れのために走る場所を変えたりして、いつのまにか違う場所を走っていたりします。まるで川の流れのように、時間を経るうちに次第に道が変化して、廃線・旧線跡を残しているものです。

 もしもGoogle Mapなどに「廃線・旧線」表示モードがあったなら…と想像します。そんなモードがあったなら、今も残る線路跡を歩いてみたり、あるいは、昔の街を走る列車の姿を現在の景色に重ねて思い浮かべてみたくなります。

2015-07-06[n年前へ]

「シェンゲン協定に加盟してない英国に向かうEU発ユーロスター」と「4・5分に一本出る新幹線ダイヤ」 

 新幹線放火事件について、TV番組でコメンテータが「ヨーロッパの高速列車であるユーロスターでは荷物点検があるのに対して、日本ではそういったものがないから…」みたいなこと言ってた。…けれど、シェンゲン協定*に加盟してない、つまり(EUから)移動するのにパスポートが必要なイギリスに行く「国際渡航」列車と、新幹線みたいな「国内移動の足たる普通列車」を一緒にされても困る気がする(ほぼ同じヨーロッパの高速列車であるタリスとか荷物点検なんか別に無いし)。

 「ユーロスターでは荷物点検がある」というコメンテータに対して、別コメンテータが「5分に一本程度出る列車では(荷物点検なんか)無理」と言ってたんだけど、新幹線の再混雑時間は、もう4・5分に一本出るペース。それは、ほぼ京浜東北線の品川駅ペース。「国際渡航列車」基準で「京浜東北線」を語るのは…ちょっと無理があるような気が。

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*シェンゲン協定は、ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定である。



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