2012-02-25[n年前へ]
■明治時代の「学校建築図説明及設計大要」は「100年先の適正便器数」技術報告を予言していた!?
学生の可能性を可能にするポータルサイト ワンダーノーツに、『明治時代の「学校建築図説明及設計大要」は「100年先の適正便器数」技術報告を予言していた!?』を書きました。
「学校建築図説明及設計大要」の便器数ルールの「とても興味深く・面白いこと」は、実は、この指導書が発行さられたのは120年近く前の明治28年(1895年)であるにも関わらず、空気調和・衛生工学会が1983年に報告書として示した「衛生器具数の設置個数の決定」と(完全にといって良いほど)同じである、ということです。
2013-09-26[n年前へ]
■水洗便所の断面(動作)模型
シアトルのPacific Science Center を眺めていると、「もの凄く興味を惹かれるもの」が展示してありました。…それは、水洗便所の動作機構を観察することができる断面模型です。水タンクの中身や洋式便器の奥で生じている現象をすべて眺めることができる展示物です。
水を流してみると、便器下奥にある逆U字部分で意外なほどに強い濁流が発生し、何だかとても面白いものです。その証拠に、私がハマり眺め続ける直前には。60代くらいの男性が、何回も水を流しては・一心不乱に見とれていました。
もしかしたら、大人の科学「水洗トイレの1/10模型〜ミニスケールに対応する特殊液体2セット付き)」 なんて作ったら人気爆発するかも…なんて、思わず妄想してしまいました。
2014-03-07[n年前へ]
■和便器におけるコペルニクス的転回、いつから「衣掛け」が「金隠し」になったのか?
今日知りたくなった疑問は、日本独自の和便器の金隠し、語源だと言われている「衣掛け」が一体いつから「金隠し」に転じたのか?ということです。そして、元々は衣掛け側にお尻を向けていたのが、いつの間に、金隠し側を向くことになったのだろう?というものです。
便器の「きんかくし」の語源の一つに「きぬかけ」というのがある。平安時代の樋箱(しゃがみ式のおまるの一種)には鳥居のような丸い棒が付いており、それを「きぬかけ」と呼んだ。この時の使用姿勢は「きぬかけ」を背にしゃがみ、まくり上げた着物(十二単)の裾を掛けて用を足した。この言葉がいつ頃「きんかくし」となったかは不明。
金隠し
便器上で用を足す時の向きが180度転換するなんていう和便器におけるコペルニクス的転回は、一体いつの時代に、どんな風に生じたのでしょうか?
2014-03-09[n年前へ]
■「肛門の最大径は35mm」で「洋式便器に流せる最大の大便は直径44mm」
「肛門の最大径は35mm」で「洋式便器に流せる最大の大便は直径44mm」を書きました。
直径 44 mm くらいの大便であれば、たとえ超カタい無変形大便だったとしても、大便器(洋式サイホン便器)がこのJISA5207に従っている限りは、その超ビッグな堅い大便を流しきる性能を便器はちゃんと持っています。
そして、日本人に限らず、体格が大きな西洋人でも肛門が開くことができる最大サイズは、およそ直径35mmほどです。
2014-03-16[n年前へ]
■小便器と和式大便器が「動作に必要なスペースはほぼ同じ」というのは本当か!?
小便器と和式大便器が「動作に必要なスペースはほぼ同じ」というのは本当か!? を書きました。
「決まり・ルール」は無味乾燥に思えますが、読んでみると意外に面白く・奇想天外な内容が書かれていたりすることがあります。
私が脳内計算した結果では、人が屈んだ状態から立ち上がる時は、足先から壁までが「座高長の1/2以上」あることが必要とされます(人が屈む時には、(膝を支点にして)膝から上にある上半身が二等辺三角形を描くような形になります)。…だとすると、現在の日本人の平均身長170センチメートル超の場合(座高が80センチメートルくらいあるような場合)には、大便器に座った人の足先から壁面までは40センチメートルを超えていないと辛い、という推論が導かれます。