2009-01-28[n年前へ]
■中谷巌「入門マクロ経済学 第三版」
「入門 経済学」といった本の読みあさったので、次はもう少し詳しい本を読んでみることにした。そこで、選んだ一冊目が、中谷巌 「入門マクロ経済学 第三版」だ。「少し詳しい」と言っても、やはり選んだのは「入門本」なのである。
今出ている第五版のことはわからないが、この本(第三版)を読んで一番良いなと思ったのが、数式にも、図にも数値が入っていることが多い、ということだ。「練習問題があって、離れた頁に数字が入っている」というわけでなく、教科書の文章中に数式と数字を同時に見ることができ、あるいは、お金の循環を示す図にも数字が入っていて、その収支をイメージだけでなく、数字で納得することができる。
わかっているか、それとも、わかっていないかが、数字の収支を眺めてみると、あるいは違う例を頭の中で考えてみると、自動的にわかる。だから、納得することができる。
歴史上、バブルは何回もありました。イギリスで起こった南海泡沫事件、米国における192o年代の株式ブームなど、回顧すると「なぜ?」と思われるような異様な事件が繰り返し発生しているのです。南海泡沫事件にはあの偉大な物理学者ニュートンさえ、南海会社に手をだして、多大の損失を蒙ったということですから、・・・・
中谷巌 「入門マクロ経済学」
この本を読みながら、同時に同氏 中谷巌氏の著書を紹介する「なぜ私は変節したか?、市場原理主義の急先鋒だった中谷巌氏」という記事を読む。
2009-01-29[n年前へ]
■「数字で語る」と「プロフェッショナル」
中谷巌 「入門マクロ経済学 第三版」を読んでいるとき、「内容を理解・使うことができるようになっているか、それとも、そうでないかが、数字の収支を眺めてみると、あるいは違う例を用いて頭の中で考えてみると、自動的に明らかになってしまう。
だから、この本をとても本当の意味で「なんて理解しやすいんだろう」と感じたとき、ふと「今井功の「当然!」「○」「?」」を思い出した。
「わからないこと」を無理してわかろうとしない方が良いんだ「わからないこと」というのはたいていどこかおかしい。単独の定性的なことがたくさん集まって、実際の現象は動く。だから、いくつもの項目を組み合わせたことを、定量的に話すことができなければ、きっと何かを作ることはできないのだろう。
今井功
数値で語れなければ、プロとは言えない。
今井功
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