2005-03-29[n年前へ]
■小川洋子が数学界出版賞を受賞
「博士の愛した数式」の小川洋子が数学会出版賞を受賞。
2008-11-02[n年前へ]
■生きるとは、自分の物語をつくること
例えば布の修理をする時に、後から新しい布を足す場合、その新しい布が古い布より強いと却って傷つけることになる。修繕するものとされるものの力関係に差があるといけないとおっしゃっているんです。
それは非常に大事なことで、たいたい人を助けに行く人はね、強い人が多いんです。そうするとね、助けられる方はたまったもんじゃないんです。 (P.14)
いくら自然科学が発達して、人間の死について論理的な説明ができるようになったとしても、私の死、私の親しい人の死、については何の解決にもならない。「なぜ死んだのか」と訪われ、「出血多量です」と答えても無意味なのである。その恐怖や悲しみを受け入れるために、物語が必要になってくる。(P.127)
河合隼雄 小川洋子 「生きるとは、自分の物語をつくること」
2009-09-09[n年前へ]
■型の中に静かに収まっている、すべてを削ぎ落とした一行に
児玉清が25人の作家にインタビューした児玉清の「あの作家に会いたい」 から、小川洋子の言葉。
俳句とか数式とか、型の中に静かに収まっている、すべてを削ぎ落とした一行こそが、実は最も美しく、最も多くを物語っているのかもしれません。
2009-12-16[n年前へ]
■人間は論理・合理だけではうまくやっていけない
「阿川佐和子の会えばなるほど―この人に会いたい〈6〉 (文春文庫) 」中の、数学者というか、エッセイストの藤原正彦の言葉から。
藤原:人間は論理・合理だけではうまくやっていけないんだと。マルクスのような大天才が作った共産主義も論理的には非常に美しい。しかし、七十四年間、ソ連が実験して大失敗に帰した。それは人間と言う種には不適切だったからなんです。「理系サラリーマン 専門家11人に「経済学」を聞く! 」の小島先生の2回分と合わせて読むと、とても面白く感じる。また、小川洋子の「博士の愛した数式 (新潮文庫) 」もさらに読んでみるのも面白いかもしれない。
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