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2017-02-12[n年前へ]

Ricoh Theta S で2017年旧暦1月満月の夜を撮ってみる 

 思い返せば2015年は忙しかった。長身の国オランダに入り浸ったり、大学病院に入院したり、タイのスコータイやチェンマイあるいはバンコクで Ricoh Theta S と自作治具を抱えて全天周HDR距離マップ付き動画に挑戦したり、人生で2回目のスカートを送風機でめくる実験をしたり…と七転八倒の毎日だった。

 そんな人生七転八倒のお友達 Ricoh Theta S ともっと戯れたい!というわけで、OpenSphericalCameraのTheta S 制御用 Python コードを3.x用に書き換えて、長時間露光の微速度撮影で満月の夜を撮影をしてみた。

 旧暦1月の満月の夜を、露光60秒で20分ほどの時間、微速度動画を撮ってみる。太陽のように明るい満月と、都会に近いけれどそれでも見えるいくつもの星 は、北極星を中心に廻っている。もしも、渋谷のスクランブル交差点や、上野公園の桜の下、あるいは、山手線のホームで眺めてみたら、一体どんな景色が見えてくるだろう。

Ricoh Theta S で2017年旧暦1月満月の夜を撮ってみる






2017-11-15[n年前へ]

毎年の月齢12番目の月、その満月の夜を過ごす場所。 

Chiangmai Loy Kraton  ある頃から、毎年の月齢12番目の月には、その満月の夜、タイのチェンマイに行き続けている。人の顔も名前も全く覚えることができないくらい記憶力が悪く、かといってWEB日記(死語)にマメに記録を残すわけでもない(あえて書かないことも、もしかしたら多かったのかもしれない)ので、WEB日記を読み返してみても、もう全く思い出すことができないのだけれど、どうやら十数年前から、11月の満月の夜には、その辺りにいるようだ。

 毎年の月齢12番目の月、その満月の夜をいつもそこで過ごし始めた理由は、とても単純だ。…端的に書けば、その景色がとても心地良く、「その景色を見た後なら、いつかの瞬間に死んでも、何だか後悔しない気」がするからだ。逆に言えば、そこに行かない一年があった時、その一年の間に死んだら「心残りで地縛霊になってしまいそう」にも感じたりする。

 その日眺めた「今日見た景色」、その瞬間には書き残すことが面倒だとしても、もしかしたら後で記憶を振り返るには「少し面白いもの」だったりすることもあるに違いない。あるいは、書き残すデメリットを、書き残したことでの何かのメリットが(後になってみれば)上回ることもあるかもしれない。

 というわけで、駄文を適当に気楽に書いてみることにしよう。WEB1.0な人たちが、今も不思議に(まるで地縛霊のように)あがき続けているように、成長しないままだったとしても、記憶を補うためにWEBノートを書いてみることにしよう。

2017-12-13[n年前へ]

「月が欠ける向きは上下?左右?」…月の形で赤道や極への近さを意識する。 

 「スーパームーンより感動するタイの月を見逃すな」という記事を面白く読みました。それは、記事中のこんな一節に惹かれたからです。

 日本で見る半月は、満月から左(右)半分を切り取ったイメージなんですが、タイの半月は、「満月の上の半分を切り取った形」をしています。

 月が太陽に照らされて光る方向も、太陽から差し込む光が影になり「切り取られる」方向も、それはほとんど「月が空を進む方向」と一致しています。…正確には、太陽と月の軌道が約5度傾いているために、月が欠ける方向と進む方向にはズレがありますが、大雑把には同じです。

 すると、月が「欠ける方向」が、上下と左右どちらになるか…という問題は、空を月が進む方向が地平線となす角がどれだけか?…つまり、季節を無視すれば、月を眺める今いる場所が「赤道に近いか、(北極や南極といった)極に近いか?」という単純な問題になります。

 「スーパームーンより感動するタイの月を見逃すな」という記事を面白く読みました。それは、記事中のこんな一節に惹かれたからです。

 日本で見る半月は、満月から左(右)半分を切り取ったイメージなんですが、タイの半月は、「満月の上の半分を切り取った形」をしています。

 月が太陽に照らされて光る方向も、太陽から差し込む光が影になり「切り取られる」方向も、それはほとんど「月が空を進む方向」と一致しています。…正確には、太陽と月の軌道が約5度傾いているために、月が欠ける方向と進む方向にはズレがありますが、大雑把には同じです。

 すると、月が「欠ける方向」が、上下と左右どちらになるか…という問題は、空を月が進む方向が地平線となす角がどれだけか?…つまり、季節を無視すれば、月を眺める今いる場所が「赤道に近いか、(北極や南極といった)極に近いか?」という単純な問題になります。最初の記事で言うと、タイは日本より赤道に近いので、月は地平線から鉛直に近い方向に進み、月が欠ける方向も鉛直に近い(左右より上下に近い)…というわけです。

 少し面白いのは、日本の緯度は北緯約35度…つまり、赤道と北極のどちらに近いか…といえば、むしろ赤道に近いということです。だから、昔から「上弦の月、下弦の月」というように、月が光ったり・欠けたりする方向を「上下」とも表現されてきました。

 けれど、今は、月が欠ける方向は「上下」ではなくてどちらかというと「左右」という認識も、自分の感覚を振り返ってみても、普通である気もします。…それがどうしてなのか、考えてみると、何だかとても面白い気がします。



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