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2010-03-15[n年前へ]

「政治は一瞬、方程式は永遠」 

「痛みは一瞬。映画は永遠」で、体を張ったスタントばかりだった"バック・トゥ・ザ・フューチャー"を作る時に、主演マイケル.J.フォックスが監督ロバート・ゼメキスと繰り返し交わした言葉を書きました。

痛みは一瞬。映画は永遠。

 "バック・トゥ・ザ・フューチャー"では、主人公は、1985年の世界から1955年にタイムスリップします。今日、引用する言葉は、そのさらに3年前の1952年、まさに時空間を表現する相対性理論で有名な、アルバート・アインシュタインの言葉です。

 1948年にイスラエルが建国されたあと、1952年にはイスラエル初代首相ベン・グリオンから大統領になってほしいと要請されましたが、「政治は一瞬、方程式は永遠」と言って断りました。

米沢富美子「人物で語る物理入門〈下〉 (岩波新書)

 この2つのフレーズは、似ているようで、文の流れは結構違います。前者は、永遠のために一瞬を受け入れることを厭わず、後者は、永遠のために一瞬には目を向けません。

 色々な一瞬と永遠があることでしょう。あなたなら、この形の一文に、どんな言葉を入れたいと思いますか?

2014-03-25[n年前へ]

激辛な食べ物も、キンキンに冷やしたアルコール飲料があれば怖くない!? 

 「激辛な食べ物を食べて、舌がヒーヒー痛くてたまらない!」という時に一体どうしたら良いかを見つけ出すための実験をしてみました。

 激辛食べ物の多くに、辛いというより痛みすら感じさせるカプサイシンが入っています。口の中や舌の表面にあるバニロイド受容体(カプサイシン受容体)が、カプサイシンに触れて感じる「ほとんど痛みとイコールな感覚」が、「辛さ」です。

 バニロイド受容体は、カプサイシンのような物質だけでなく、熱いものを痛みとして感じさせる受容体でもあります。熱さを痛みに変換するし、冷たければ痛みを生じさせにくい働きを持っています。だから、「熱い」と「辛い」がANDで重ね合わさった食べ物は、激痛レベルの痛みを感じさせます。

 ということは、激辛な物を食した時は、冷えた液体などで口内を冷やすと良いわけです。だから、激辛カレーを食べた時は、熱いお湯より冷たい水の方が辛さを感じなくて良いことになります。そして、さらに言うなら、カプサイシンは水にはほとんど溶けないけれどアルコールには溶けやすいので、キンキンに冷やしたアルコール飲料を飲んで、舌や口の中を冷やすと同時に、カプサイシンをアルコールに溶かし込み舌や口の中から取り除く…のが効果的に違いありません。

 というわけで、100円ショップのローソン100で、帰ってきた「(2003年誕生当時のウマ辛さ!)暴君ハバネロ」とアルコール25パーセントの焼酎160円ナリを買い、キンキンに冷やした水とアルコール度25パーセントの焼酎のどちらが、暴君ハバネロの激辛痛みを和らげるかを調べて見ました。

 …その結果は、氷キンキンの冷え冷え焼酎は、冷水より遙かに暴君ハバネロの痛みを取り除いてくれる、というものでした。冷え冷え高濃度アルコールは、バニロイド受容体の反応を鈍くすると同時に、カプサイシンを舌の上から運び去り、辛さをほとんど感じさせない「激辛痛みの救世主」のようです。…ただ、ただし、それと同時に「世界がグルグル回る」という副作用ももたらすようで、この結果が果たして正しいのか・正しくないのか、よくわからないまま、とりあえず(STAP論文ならぬ)記事を書いてみる今日この頃です。

激辛な食べ物も、キンキンに冷やしたアルコール飲料があれば怖くない!?激辛な食べ物も、キンキンに冷やしたアルコール飲料があれば怖くない!?








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