hirax.net::Keywords::「ぐるぐる」のブログ



2004-09-02[n年前へ]

こどもママゴン 

 今日の検索依頼。

○×くんという中学生、どうやら平林さんの最近の著書を購入したようです(○月×日の中学生ブ○グ)。○ あ〜,こういう少年が今もいるんだ〜,嬉しいな。○「ブックマーク」でキミの興味が良くわかるよー。ということで,この△くんが平林さんのご著書をどう思ったかの感想が非常に興味あるところです。でわー。
 それでは、「ぐるぐる」の検索結果です。こどもママゴンより切実なるお願いがあったため、具体的な検索結果は割愛して、概略のみで失礼致します。
「単にママゴンが○くんに『自分の買い物』をついでにさせただけではないでしょうか」というのが正解です。ですから、きっと「感想も何も、そもそも読んでない」です。
 ほら、ウチのサイト「有害サイト」ですし…。うぅ。

2005-04-15[n年前へ]

「ボケ画像」の計算方法について 

 「奥行値(Zバッファ)に従ってボケ量を変化させ被写界深度ブラーを作る場合、0から255の各値に相当するボケ画像(PSF)をFFT→IFFTで作成・合成しようとすると、255枚ものPSF画像とそれぞれを合成するためのマスク画像など、計算コストが掛かりそうですが…」というぐるぐる検索。たいしたことはわかりませんが、ビールを飲みながら適当に書いてみます。あまりに当たり前のことしか書けませんが…。
 計算方法は…、ボケ画像のような畳み込み演算でFFTを使うと(N*Nピクセルの画像であれば)計算量が2N*Nから2N*ln(N)に減るわけですから、力任せに汎用に計算しようとするならば、(よほどPSF画像が処理対象画像に比べて小さいのでなければ)何の迷いもなくFFTを使うのが良いんでしょう(多分)。ただし、何らかの性質がPSF画像やZバッファにあるならば、その性質を利用するのが「手」かもしれません。例えば、非常にPSF画像が非常に(本当に非常に)粗であるとか、Zバッファの値は比較的近くの画素間で連続だとか…。
 また、「255枚ものPSF画像とそれぞれを合成するためのマスク画像」というのはおそらくそこまで必要ではないと思います。もしも、PSF画像を(1+2n)*(1+2n)の正方領域でnが1〜128まで(つまり256*256)まででも、たかだか全部で1/3(1+n)(1+2n)(3+2n)ピクセル程度のサイズですし…。全部前もって作っておいて、それを保持していても大した容量は必要ないですから…。

2007-09-16[n年前へ]

「因果関係」と「歴史」 

 「イラスト化」ソフトを作ろうとした時には、スケッチの勉強をしていた。

 同じ景色を見ながらも、きっと、私と彼は全く別のことを考えている。こんなに綺麗に、空が空気が青く染められている場所に一緒にいるのに、全然分かり合えていないんだ。
 夏過ぎには、ヘアスタイル加工のプログラムを作るために、ヘアスタイルの歴史を勉強していた。そんな風に「○×の歴史」を勉強するようになったのは、「歴史」を知ると、現状の必然やそこに至るまでの因果関係が納得できるように思うからだ。
 今まで見てきたように、空気の色すら多分他人と共有しえない。
 少し前から、油絵の歴史を勉強している。絵やビデオや本を見ながら、油絵やテンペラ画を勉強している。
「大きな古時計」の続編の歌が有名ではないけれどあって、おじいさんの住んでた家を訪ねてみたんだ…。There is hope for the smallthere's a change for us all
 油絵の歴史を辿っていると、どんなものの歴史も時間という一つの軸であらわせるものなのだな、とつくづく納得する。科学という名の錬金術が経済学に影響を与えるように、錬金術が絵画のありようを形づくっている。
 二つの場所に立っているからこそ、その二本の足下を確かに感じることができるんじゃないかな。
 その時にある色材が、その時の絵の描き方を決め、その時にある文化が、その時に描かれるものを決める。
 同じ場所で同じ映画を見ても、必ず違う部分を見ているのと似ている。
 私たちがいる時間と、私たちが眺める絵画が描かれた時が、時間軸の上で違っている以上は、その絵画が描かれた時代の空気とともにその絵画を眺めることはできない。
 自分が生活している国とは別の国、自分が生活することができない場所そんな場所の音楽や文化を眺めることができるのは、切なくもあるけど、それでも、とても嬉しい。
 だから、せめて歴史を辿ってみる。そうすれば、少しだけ、その絵画が描かれた時代の空気を想像することができるかもしれない。それに、時代の流れは、螺旋階段のように、同じような場所の上をぐるぐる回っているかもしれない。
 われわれは他人とまったく同じものを見ることができない。残念だが。

2009-08-14[n年前へ]

「あなたの欲しいもの」作ります 

 自分自身が「欲しいな」と思うものをなかなか作ることができません。なぜかというと、自分自身が欲しいと思うものであって、かつ、自分自身が作ることができるものならば、すでに作り上げているに違いないからです。もちろん、これまでは欲しいと思わなかったり、急に欲しくなったりしたものなら、自分で作れる「自分が欲しいもの」になることもあります。けれど、そういうことがある機会というものは、それほど多くありません。

 待っていても未来はこない。ほうっておけば、くるのは今のつづきだけだよ。
 そうか。まっていても未来はこない。未来はつくるものなのか。
宿題ひきうけ株式会社」 P.180

 ところが、他人が「欲しい」と言ったものであれば、意外に簡単に作ることができることがあります。理由は簡単で、他人と自分は「できること」「苦手なこと」が違っているのが普通だからです。その人にはできないことでも、自分にはできる場合もあるのですから(もちろん、その逆のパターンも数限りなくあるはずです)、「その人が欲しいと思っているのに作れないもの」を作る手伝いをすることができたりすることもあるわけです。

 ところで、誰かが「欲しい」と思ってることというのは、なかなかわからなかったりします。自分自身ができることでも、他人が「欲しい」と明示的に言ってくれなければ、その「役に立つかもしれない何か」を作ろうと思いつかないわけです。

 というわけで、ひとことこんなものが「欲しい」と言って頂ければ、そんなもの(できれば小物)を作ってみようと思います。

「あなたの欲しいもの」作ります。

2013-01-23[n年前へ]

「ぐるぐるサイエンス」の200万は200の間違いです。 

 明日発売されるPC雑誌「アスキーPC」に「ぐるぐるサイエンス」という記事を書きました。記事中に登場する「200万」という数字は「200」の間違いです。800万÷4万=200という小学生低学年ができる計算を200万と書き入れてしまいました。もしも、該当記事を手に取った方は、記事中に登場する数字「200万」は「200」と読み替えて下さい。…すみません。

 駄菓子屋のオバちゃんがお釣りを返すとき、たとえば、お釣りの五十円玉を「はい、五十万円!」と渡したりすることがありますが、800万÷4万は200であって、200万円ではありません。…ゴメンナサイ。

 もう十年以上前、自分のサイトhirax.netに「超手動検索エンジンぐるぐる」と名付けた「検索フォーム」を貼り付けていました。どこかの誰かが「こんなことの答が欲しい!」と思ったことを、ガッツな手作業で答えてやるぜ!と、ある時は「あの頃流れた電波の行方」や「離れた二人が、同じ流れ星を見ることができる距離」を調べ、時には「仕事に使いたいという画像加工プログラムを作り・無料で納品し」、また時には…という具合の人力検索エンジンでした。今では巨大企業になったGoogleが、少しづつ広まりつつあった頃です。

 今回から始まる記事に付けられた「ぐるぐる」という名前は、十年前の「超手動検索エンジンぐるぐる」とは関係ありません。全くの偶然で付けられた名前です。…けれど、「超手動検索エンジンぐるぐる」と同じように、もしも調べたいこと・知りたいこと・手に入れたいこと…そんなことがあったなら、jun@hirax.netまで教えて頂ければ幸いです。

 …よろしくお願いいたします。



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