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2009-05-06[n年前へ]

「人のために書くのがプロ、自分のために書くのがアマチュアだ」  share on Tumblr 

 斎藤美奈子「文章読本さん江 」から。

 文章のプロとは名のある作家やエッセイストのことではない。出版業界では「ライターさん」などと呼ばれる職人的な「伝達の文章」の担い手たちである。文章の「プロ」とは「プロフェッショナル」ではなく「プロレタリアート」の略語と考えるべきなのだ。名もない雑誌の記事だって、新聞の折り込み広告の文章だって、だれかが書いているんだよ。
 文章におけるプロとアマの差は、文章が上手か下手かではない。人のために書くのがプロ、自分のために書くのがアマチュアだ。

2010-06-23[n年前へ]

水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!?  share on Tumblr 

 「はやぶさ」が宇宙から帰ってきた今日この頃、そんなことと関係があるのか・あるいはないのか、ここ数日、あるメーリングリストで、こんな話題に花が咲いています。その話題とは、こんなような話です。

 水で満たされている水風船がある。その水風船を下からライターの炎で火が広く当たるようにあぶってみることにする。ライターの炎で水風船を10秒あぶったとき、そのときどのような事態が起きているだろうか?60秒ならどうだろう?水風船の大きさや各種条件や、もちろん、実験をする「環境」をも色々な状況下で想像したときに、どのようなことが・どのように生じるか答えなさい。

 あなたなら、どんな風に考え・どんな内容を答えるでしょう? 10秒とか50秒とか、色々な条件・環境下を具体的に考えてみた場合…ということは、そうそう簡単に答えることができるような話題ではなさそうな気がします。つまり、数字を挙げながら、「こういう場合はこのようなことがこういう量で生じる」という具合に説明できなければダメな感じの場なのです。

 さてさて、あなたなら、どんな「答え」を書くでしょう?ちょっと、単純そうで・実は奥深い面白い問題だと思いませんか…?(>>「続 水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!?」を読む)

水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!?






2010-06-24[n年前へ]

続 水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!?  share on Tumblr 

 「水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!?」の続きです。舞台となっているメーリングリストでは、その話題に花が咲き続けています。

 その話題が出てすぐに、トム・クルーズ似のハンサムなシミュレーション専門家が計算を行い、結果レポートをみんなに配ってくれました。それは、下図のイラスト(Copyright. トム・クルーズ)のようなモデルにもとづいた伝熱シミュレーション計算でした。水の潜熱や対流は無視したものですが、イラストを眺めるだけでも何だか楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

その計算結果は、水風船を800℃の炎で熱し始めると、10秒後には水風船のゴムの外側は60℃で、水風船のゴムの内側は50℃になる、という結果でした。つまり、「ライターの炎で水風船を10秒あぶったとき」には、水風船は温かくなるけれども、風船が割れたりはしない、という結果でした。そして、ライターの炎で水風船を40秒あぶると、水風船ゴムの外側は120℃になり、ゴム内側に接している水部分は100℃に達する、という具合です。

 あるいはまた、とてもシンプルに、

 水の熱伝導率は樹脂と大差ありません。だから、水が対流しないと、すぐに100℃を超えてしまいそうですから、対流の効果は無視できそうにないですね。
 また、水風船のゴム境界における熱伝達係数をαとすれば、風船ゴムへの流入熱量qは炎の温度とゴムの温度差にαを掛けた程度で,もし、α=20[W/m^2/K]で炎が800℃強なら、qはおよそ16000[W/m^2]程度になりますね。これが風船を通過する熱流束ですから、風船の熱伝導率をλ,厚さhとすれば、ゴム外部表面と内側表面の温度差は ΔT=qh/λ より大きくはなることはありません。ですから、λ=0.16[W/m/K],h=200E-6[m]ならΔT=20℃で,水が100℃になっても表面温度は120℃止まりとなります。
という解説が、十年近く私たちに伝熱計算を教え続けている方からされたりしたわけです。

 そんな平穏が訪れたかのように思われた瞬間に、メーリングリストに一通のメールが流れたのでした。

 偶然、手元に水風船があったので、シミュレーション計算を信じてライターの炎であぶってみたら、20秒ほどで破裂してしまい、水浸しになりました…(泣)。部屋の中がずぶ濡れです…ひどい目に遭いましたorz。
 この衝撃的なメールをきっかけに、”トム・クルーズ似のハンサムなシミュレーション専門家”は、「え”~、シミュレーション計算なんてしなければよかった(--)」という、身もふたもない言葉を吐き、ちゃぶ台がひっくり返されて、どんな現象が起きているのかについてのさまざまな議論が始まり、仕事帰りに水風船を買って今夜は絶対実験をするぞ、という一派も生まれ…という具合に、何だかみんな”科学の実験と計算”に燃え始めているのです。

 こんな風に、口でなく、楽しそうに、手を動かし解析(数値)計算なり・実験なりを行っている人たちを見ると、何だかとてもうらやましく楽しくなりますね。…というわけで、この話題(も)まだまだ続きます。(>>「続々 水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!?」を読む)

続 水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!?






2014-04-10[n年前へ]

いつだって「背中にランドセルを背負った人生一年生」なヤツらこそ最高だ!  share on Tumblr 

 十年数年くらい前に、お世話になったライターさんが「三十代前半は気をつけないといけない年齢だから」と言っていた。その後色々あって、その言葉にとても感銘を受けた。とはいえ、その数年後には、そのお世話になったライターさんから「四十代も気をつけないといけない年齢だから」という言葉をありがたくも承り、人生いつまでも「大変な年齢」なんだなぁ…と苦笑とともに気づかされた。

 そのライターさんが教えてくれた他の名台詞に、「下ッパーず」というものがあった。底辺を形にしたような「シタッパ」の複数形である「三等兵」を表す言葉を聴きながら、とても感銘を受けた。…なぜかというと、私が尊敬していた人たちは、みんなそんな「下ッパーず」なベクトルを持つ人たちだったからだ。逆に言えば、手を動かさなくなって・成長しようと苦しくあがくことを止めてしまった瞬間に、何かしらの「年老い」を感じてしまったからだと思う。

 三十代や四十代で(もちろん20代でも、50代でも、60代でも同じことだ)成長しようと苦しくあがくことを止めてしまう人がいる。そういう人の気持ちもわからないでもないけれど、そんな人を尊敬できない気持ちがあるのも本当だ。いつだって「背中にランドセルを背負った人生一年生」なヤツらこそ最高だ!と思う気持ちは、捨てられない。



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