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2012-05-26[n年前へ]

続々「おっぱいは粘弾性体として取り扱うべき」という最近の主張  

 昨年の今頃(というか、昨年の今日)、「おっぱいは粘弾性体として取り扱うべき」という最近の主張という記事で、こんなことを書きました。

 「おっぱいは粘弾性として扱うべきではないか」という議論が、ここ数ヶ月参加している「シミュレーション技術勉強会」で話題になっています。
 議論を重ね、解析・各種実装を行った結果、今では私も『オッパイは「粘弾性体」として扱うべきだ』と考えています。(私たちが日常生活で目にする)オッパイにまつわる種々の問題は、単なる流体というわけではないけれど、弾性体ではなくて、それを粘弾性体として扱うなら「さまざまな(広い範囲の)事実を解明することができそうだ」と思うようになったのです。

 …というわけで、そんな・こんなの「粘弾性体としてのオッパイ変形と制御工学視点からのオッパイ制御」という研究報告を近日中に書いてみようと思います。

 …と、ここまで書いてから気づきましたが、今回のタイトルは『続々「おっぱいは粘弾性体として取り扱うべき」という最近の主張』ですが、「「おっぱいは粘弾性体として取り扱うべき」という最近の主張」の続編、『続「おっぱいは粘弾性体として取り扱うべき」という最近の主張』を書いていなかったことに気づきました…。というわけで、この記事「続々」ですが、実は数字で言うと「2回目の記事」になります。・・・うぅ。

 (なお、上に貼り付けたラクガキは、来月放映予定の「タモリ倶楽部」というTV番組向けに描いたものです)

続々「おっぱいは粘弾性体として取り扱うべき」という最近の主張 






2012-10-24[n年前へ]

「ぷるん」や「ぷりん」や「たるん」のヒミツ 

 「このふたつの差異に関する物理的見解が聞きたい」という「つぶやき」への回答例

 "なぜ、おっぱいは「ぷるん」で、おしりは「ぷりん」なのか。いずれもまるくてやわらかいという点では共通なのに。"
 「ぷるん」は振動継続時間が長い場合のオノマトペで、一方、「ぷりん」は振動が一回程度を差すオノマトペです。同じ弾性率の物体では(このタイムスケールでは粘性体としての性質は無視できます)、厚みが振動継続時間の目安となります。だから、おっぱいは「ぷるん」で、おしりは「ぷりん」なのです。
 したがって…当然のごとく、「おっぱい」の厚みが少ないケースにおいては、おっぱいも「ぷりん」となりますし、少々脂肪が多めの方の場合には、おしりも「ぷるん」となります。
 ”さらに厚みのあるおっぱいや二の腕を表現する「たゆん」は「ぷるん」よりも振動時間が長いのに加え、振動幅が大きい要素も入っているのでは?”
 …それは、とても良い質問ですね。
 "P"あるいは”B”といったいわゆる子音は(非常に強い)両唇破裂音ですから、高周波数の振動を表現する擬音となります。振動周波数が高いと、同じ弾性率であれば「振動幅は短い」ものです。
 つまり、"P"や"B"で表現されるオノマトペと比較すると、その他のオノマトペは一般的に低周波であって、それは(同じ弾性率のものであれば)振動幅が大きいものを指す、ということになります。
 さらに言えば、固有振動周波数を思い浮かべてみれば、振動幅が大きいということは、(同じ弾性率のものであれば)その物体が大きい・長いということになります。だから臀部も胸部も非常に大きな方の場合は「ぷるん」でなく「たるん」と表現するのが自然なものになるということもおわかりかと思います。

2013-05-05[n年前へ]

「ブラジャーに関するフックの法則」〜1番刺激的なサイズはEカップ!? 

 ブラジャーのカップサイズはアンダーバストとトップバストの差で決まります。以前書いたように(おっぱい解析向けライブラリを書いてみる!? 第2回)カップサイズが変化しても、実はブラジャーのカップ径(つまりおっぱいの径)はさほど変わりません。たとえば、AカップとGカップのおっぱいは長さで1.5倍、体積で(1.5の3乗で)3倍の違いです。AカップからIカップまでの体積を実際に計算してみると、次のような具合です。

 ブラジャーを支えている「力」、つまりおっぱいが動かないように抑えている力の大きさを大雑把に見積もると、ブラジャーの張力×ブラジャーのバンド幅となります。さらに、バンド幅はおおよそホックの数で近似できますが、ホック数は(多くの場合)Dカップ以下で2個、Eカップ以上では3個です。つまり、おっぱいの揺れ・動きを抑えようとする拘束力は、(同じような着け心地にしようとすると)、ホックの数に比例してDカップとEカップの間で大きく(150%も)変化するというわけです。

 そこで、ブラのカップ体積(≒おっぱいの重さ)をブラの拘束力(∝ホック数)で割った値、つまりおっぱいの揺れにくさを計算してみると、それは下のグラフのようになります。Dカップまでは拘束力に対しておっぱいの重さが段々増し、Eカップで(Cカップと同じ程度)おっぱい拘束力まで強くなり、Fカップ以降は拘束力に対しておっぱいの重さが増していきます(おっぱいに対する拘束力が弱くなります)。

 おっぱいの重さに対してブラジャーの拘束力が強いと、おっぱいの振動は早くなる傾向があります。もちろん、おっぱいの振動数特性に対しては、年齢(いわゆるおっぱいのヤング率)も影響を与えますが、ブラジャーの拘束力に対すると影響は小さいようです。…つまり、Eカップは「大きいけれど早く小刻みに揺れる」という「目立つ・アピールする」という点において見事なまでに最適解となるカップサイズだというわけです。

 …というわけで、1番刺激的なサイズはEカップ!?だといったことを計算することができる「ブラジャーに関するホックの法則」を、今日は復習してみました。

「ブラジャーに関するフックの法則」〜Dカップが一番刺激的!?「ブラジャーに関するフックの法則」〜Dカップが一番刺激的!?






2013-07-17[n年前へ]

「10%ゼラチン・ゼリーの柔らかさ」は「おっぱいより、ほんの少し堅いくらい」という必ず役に立つ豆知識!? 

 食品学の本に、10%ゼラチンゼリーのヤング率は240,000 (dyn/cm^2)だと書いてありました。240,000 (dyn/cm^2)ということは、SI単位に変換すると2.4×10^4 Pa です。ヤング率は、「変形させるために必要な応力」ですから、ヤング率が小さい方が柔らかく(=軽い力で大きな変形を生じさせることができる)・大きい方が堅く(変形させるのに大きな力が必要)なります。ちなみに、ダイヤモンドのヤング率は1×10^12 Pa ほどです。

 さて、乳房の脂肪組織の剛性率は 0.5〜25×10^3 Paで、乳腺組織はその数倍程度ですから、それらを合わせて考えてみると、乳房=おっぱいのヤング率は、2×10^4 Paくらいであると(超大雑把に)見積もることができます。

 つまり、10%ゼラチン・ゼリーのヤング率はおっぱいのヤング率とほとんど同じくらいなのです。あるいは、それを言い換えれば、「10%ゼラチンゼリーの柔らかさ」は「おっぱいより、ほんの少し堅いくらいの柔らかさ」ということになります。

 10%ゼラチンゼリーの柔らかさ・堅さがわからなかったら、その時はおっぱいの柔らかさ基準で考えてみれば良いのです。ゼラチンが少なめだからおっぱいと同じ柔らかさかな?とか、ゼラチン多めだから少し堅いおっぱいかな?と考えれば良いのです。「10%ゼラチン・ゼリーの柔らかさ」は「おっぱいより、ほんの少し堅いくらい」…これは、とても役に立ちそうな豆知識ですよね!

関連する面白い読み物:かたいプリンが大好きだ!

2013-07-18[n年前へ]

「時速60kmの風」は「アンダー85cm Cカップを1.3mm押し込む感触」で「ウィダーゼリーの重さ」とほぼ同じ!?という法則 

 「風でめくれるスカート」の科学!「涼しく晴れた朝の地下鉄駅をドジっ娘が走る」とスカートは必ずめくれる!?の法則で使った、風速から圧力(あるいは力)の計算式を使うと、興味あるさまざまな数値を導き出すことができます。たとえば、時速60kmつまり秒速16.7m/sの風を受けるときの圧力はおよそ170 Pa 程度になる、ということがわかります。

 「時速60kmの風に掌を差し出すと、Cカップのおっぱいの感触を感じる」と言いますが、時速60kmの風に向けた掌が感じる感触(圧力)を定量的に言うならば、それは170 Pa 程度という数値です。

 さらに、「10%ゼラチン・ゼリーの柔らかさ」は「おっぱいより、ほんの少し堅いくらい」という必ず役に立つ豆知識!?で書いたおっぱいのヤング率(1×10^4 Pa程度)を使うと、もっと細かで具体的なことも計算することだってできます。それは、たとえば「掌が170 Paを感じる時、(それは)何カップのおっぱいを、どんな触り方をした時の感触と同じか?」ということだってわかります。

 ヤング率が1×10^4 Pa程度であるおっぱいに、170 Pa の圧力をかけると、厚みが2%ほど縮みます。アンダーバスト85cmのCカップの場合、オッパイの最厚長は約65mmなので、これはつまりアンダー85cmCカップのおっぱいを1.3mmほど押し縮めた時の感触と同じということになります(参考:ブラの”カップサイズ”が変わっても"おっぱい径"は(あまり)変わらない!という驚愕の真実 

 ちなみに、掌の大きさが10cm四方…つまり0.01m^2だとすると、170 Paの圧力を受ける掌は1.7 N = 0.170kg重の力を受けます。つまり、時速60kmの風を掌に受ける時、あるいは、アンダー85cmCカップのおっぱいを1.3mmほど押し縮める時、掌はウィダーゼリー(1パック180gです)を載せた時と同じ程度の力を受けるのです。…それを逆に言うならば、「ウィダーゼリーの重さ」がわからなかったら、アンダー85cmCカップのおっぱいを1.3mmほど押し縮める時の感触を思い出せば良い、というわけです。

 「時速60kmの風」は「アンダー85cm Cカップを1.3mm押し込む感触」で「ウィダーゼリーの重さ」とほぼ同じ!?という法則…「実に面白い!」と(少しエッチな)ガリレオ湯川先生なら叫びそうな、面白い法則ですよね。



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