2010-04-03[n年前へ]
■「見えるコビト」と「照れるコイビト」 (初出:2005年08月31日)
「日本科学未来館」で開催されていた「インタラクティブ東京2005(i-tokyo)」の記事を読みました。 記事中で紹介されていた、東京工業大学ロボット技術研究会の「Kobito -Virtual Brownies-」が、とても興味深く感じられました。
たとえば、「Kobito」(mpg動画や動画のページ)は複合現実感(Mixed Reality, MR)もしくは、人工現実感(Augmented Reality, AR)という言葉で知られるような、現実の世界と「現実ではないが、不思議でリアルなモノたち(働くコビト)」をオーバーラップさせた世界を眺めることができるもので、「なかなか見ることができないモノを実際に眺めることができる」不思議なカメラです。
この「なかなか見ることができないモノを実際に眺めることができる」不思議なシステム「Kobito」を眺めた後、最近知った「非接触温度測定機能付きデジカメ(製品紹介PDF)」を思い出しました(その非接触温度計付きデジカメが右上の写真のピストル型のグッズです)。
何でも好きなものを銃口で狙って撮影したり、その銃口で狙った先の対象物の温度変化を調べたりすることができるのです。
このピストル型デジカメで好きな相手を狙って撮影すると、相手の姿が撮影できるだけではありません。相手が「照れてアツく」なっているのか、それとも、「(あなたに)冷めている」のかを知ることができるわけです。つまり、「なかなか見ることができない相手のお熱(≒自分への気持ち…!?)というモノを実際に眺めることができる」のです。
当然、ピストルの銃口を自分に向けてみれば、自分が相手に熱くなっているようすだって見せることができるわけです(見せられる方も困ってしまうかもしれませんが…)
技術系男子は、「相手の気持ちが読めない」とよく言われます。それならば、こんなピストル型デジカメをホルスターに下げ、いつでも必要な時にはピストルを握りしめ、そして温度計のメモリを読み・相手の気持ちを測定してみるのも、「技術系らしくて」良いかもしれません。
ピストルで狙われた相手がどう思うかはわかりませんし、そんなことをした結果として、ヒュルルル~と気持ちが冷めてしまうかもしれませんが…。
2010-04-04[n年前へ]
■「運命」と「縁」…と。
角田光代の「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 」から。
運命の人、というものを私はあんまり信じていないけれど、縁のあるなし、というものは確実に信じている。縁がある人とは、友達であれ恋人であれ恩師であれ、こっちが行動を起こさなくともどこかで会える。価値観や立場がまったく違ったとしても、一年に一度しか会わなくとも、関係は切れない。
その関係に、意志の力というものはあまりにも関与できないような気がする。縁、というほかないような気がする。
2010-05-01[n年前へ]
■女子学生の恋人選び方 実験編
少し前、女子学生相手に、こんな実験をしてみた。実験として出した「お題」は、「これから20人が登場します。順々に人が登場します。といっても、登場するのは”あなたとの相性を数値で表したもの”だけです。あなたは、(順に出てくる相性数値を眺めながら)この人を恋人に選ぶ、と決めたところで、手を挙げてください。あなたは、手を挙げた瞬間の相手を選ぶことになりますから、すでに登場した前の人を選ぶことはできませんし、それ以降に登場する人を選ぶこともできません」というものである。この「お題」を出した時に、どのような選び方をするのかを知りたかったのである。
ちなみに、女子学生に見せる数値は、20人1セットの実験を始める前に、平均値と分散を適当に決めた正規分布乱数である。20人1セット内では平均値と分散は変化しないとはいえ、その平均値や分散は、相性数値を眺める被験者はわからない、という条件である。
面白かったのが、女子学生が全員「最初の数人分の数値に関してはただ眺め、どういう相性数値が出てくるのか、つまり、平均値はどの程度でバラツキはどの程度なのかを、最初の数人を眺め・見極めた上で、相性数値が上位に入る人のところで”手を挙げる”という選び方をした、ということだった。とても興味深い事に、被験者はみな同じような選び方をしたのである。この選び方は、数学が導く理想の選び方、とほぼ同じである。
その結果、被験者全員が「(コンピュータが用意した)20人の相手の中から相性数値がベスト3に入る相手を見事に選んだ」のだった。
女子学生の直感(あるいは、推論・予測能力というべきか)は、恐るべき精度を持つものだと驚かされたのである。
2010-05-02[n年前へ]
■女子学生の恋人選び方 ”あなたも挑戦してみよう”編
今日は、女子学生の恋人選び方 実験編でやってみた「これから20人が登場します。順々に人が登場します。といっても、登場するのは”あなたとの相性を数値で表したもの”だけです。あなたは、(順に出てくる相性数値を眺めながら)この人を恋人に選ぶ、と決めたところで、手を挙げてください。あなたは、手を挙げた瞬間の相手を選ぶことになりますから、すでに登場した前の人を選ぶことはできませんし、それ以降に登場する人を選ぶこともできません」というお題を、あなたも試してみる・体験してみることができるようにしてみました。
下にあるのが、その道具(フォーム)です。JavaScriptの正規分布乱数関数を使い、20人分の「相性数値」をボタンを押すたびに順々に(1人分の数値づつ)出力します。出力される「相性数値」は数値が大きい方が「相性が良い」ということを示します。20人分まで出力すると、一旦止まり、また初期に戻ります。
正規分布乱数の平均値と偏差は固定されています。だから、この記事のソースを眺めれば、どんな正規分布乱数であるかがわかってしまうことになります。つまり、どんな「人たち」が登場するのかを、おおよそ予想することができてしまいます。とはいえ、そんなカンニングはせずに、ぜひ、順に並ぶ数値群から、どんな人たち(数値群)が登場するのか想像してみてください。
そして、20人目まで(20人目を含む)の間で、「この人(数値)を選ぶ」と(相性数値が出た瞬間に)決めてみてください。そして、さらに、自分が選んだ数値が20個の数値の中で一体上から何番目に位置していたか、ということを調べてみてください。その結果が、あなたの「選び方能力」ということになります。
「(コンピュータが用意した)20人の相手の中から相性数値がベスト3に入る相手を見事に選んだ」女子学生たちを、あなたは超えることができたでしょうか?それとも、全然ダメだったでしょうか…?
ところで、登場する相性数値から平均値・分散を直感で刻々予想し、あなたが想像した予想平均値・分散の変化推移を眺め直してみても面白いかもしれません。そうすると、自分がどんな風に考え・予想をしていたかを、自分自身で改めて知ることができ、ちょっと不思議な気持ちになることでしょう。
2013-04-25[n年前へ]
■Facebookビッグデータで知る「十代で結婚すると離婚する!?」「中高年男性が若い女性と結婚したがる!?」の法則
WOLFRAM BLOG にFacebookのビッグデータをMathematicaで解析した結果 "Data Science of the Facebook World"が掲載されています。これが…実に面白い(福山雅治@ガリレオ風)のです。
下に貼り付けたグラフは、横軸を年齢に「恋人無し・有り・婚約中・既婚(中)…」の比率を示した積み上げグラフです。既婚(中)の人の比率が十代から二十歳くらいにかけて大きく減っている、つまり、十代で結婚すると離婚する!?ということが示されていたり、三十代半ば以降は「恋人無し」の比率が一定でほぼ変わらなかったり、二十代前半から後半に掛けては、「恋人有り」「婚約中」の比率(≒期間)が比較的多い(長い)といったことがわかります。
ちなみに、男女別の解析結果(グラフ)を眺めると、「女性は(男性より)早めに結婚するけれど、三十代後半以降は独身率はほぼ一定になる」とか、「男性は三十代後半以降も、ジワジワ独身率が減る(結婚したがる!?しかも相手は自分より若い女性と!?)」というさまが見て取れます。
うーん、これは実に興味深い。