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2010-04-19[n年前へ]

連結部分は電車が揺れる。 

 いしかわじゅん「漫画の時間」の、内田春菊「連結部分は電車が揺れる 」への言葉。

 この作品集では、春菊は四十歳前後の女性たちの、自分の人生や男や子供について、惑う心を描いている。みな、人生で一度立ち止まって考える時期にきて、惑っている。
 線路は、連結部分を通り過ぎる時には揺れるものだ。でも、それを通り過ぎればまたそれぞれの向かう方角に繋がって進んでいくのだ。そんな物語を、春菊は描いている。
 ただ、それが正しい方向かどうかを、春菊はあまり示さない。

2010-04-27[n年前へ]

ここから先はあえて描きたくないという部分 

 いしかわじゅん「漫画の時間」の、内田春菊「連結部分は電車が揺れる 」への言葉。

 誰もが目を背ける、心の暗部。ここから先はあえて描きたくないという部分は、あるものだ。
 この続きは、それを引用しながら、同時に、他のさまざまな資料を引きながら、近いうちに書いてみようと思う。

2013-07-27[n年前へ]

福本伸行漫画に登場するゲームで考える「ある分野の内容を、他のことに適用してみる」ということ 

 TV番組「アメトーーク!」 の「福本伸行先生に シビれた芸人っ・・・・・・・!」を観ながら、「ある分野の内容を、他のことに適用してみる」ということについて考えました。

 福本伸行マンガに登場するオリジナル・ゲームには、他ジャンルのゲーム・ルールに基づいて作られたように見えるものがあります。

 たとえば、麻雀牌の何割かがガラス製で、牌種が全員に見えた状態でゲームが行われる 鷲巣麻雀は、手札の一部が公開された状態で行われるスタッド・ポーカー(オープン・ポーカーを麻雀に応用したものに見えますし、あるいは、カイジに登場するゲーム「救出」 は、論理パズルの典型的な題材です。つまりいずれも、ある分野の内容を、他のこと(ゲーム種や物語展開)に適用し、とても面白いものとして調理したものでしょう。

 スタッド・ポーカーはオープンなポーカーである。まず初めに各プレイヤーに何枚かの手札(枚数はポーカーの種類ごとに異なる)が裏向きに配られる。次に各プレイヤーに表向きにカードが一枚ずつ配られる。ここでまず一度ベットをする。…以下表向きのカード配布とベットとが交互に行われ、最後のベットが終わったら、全員最初に配られた裏向き札を明かし、勝敗を決める。

 完全に新しいことなんて世の中にはほとんど存在し得ないし、どんなに新しく見えることも、他の何かの影響を受けて作られるのだよなぁ…と思いつつ、「ある分野の内容を、他のことに適用してみる」ことを、24時間365日、5年10年行ったとしたら、どんなものを形作ることができるだろう…と考えます。

 世の中にあるさまざまな技術や芸術、言葉や行動といったすべてのものが、何に影響を受け・何を(他分野に)応用することで作られたかを示した系統樹を見てみたい、と思います。元あったものが、その時の状況・適用先に応じて変えられていたさまを眺めれば、そこにある「新しさ」をより強く感じられるような気がします。



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