2001-04-27[n年前へ]
2002-04-27[n年前へ]
■視線のベクトルは未来に向くの? from 麗美さん
偶然ですが、4月24日に、NHKで夜中に「BSマンガ夜話」の再放送をやっていて、その中で韓国のマンガ「アイランド」を取り上げて、この「できるかな?」と同じような分析を夏目房之介がやっていました。もちろん夏目氏の場合は「できるかな?」のような理系的・数量的な分析ではなく、ストーリーに則った文学的・文芸的分析だったわけですが、両者とも同じような結論ですね。ということで、人物の配置解析によるストーリー解析は的を射ていると思います。
夏目氏の分析でおもしろかったのは、韓国ではマンガの台詞は当然ハングルだから縦書きではなく横書きになります。そのため、日本のマンガのように右から左に読み進むのではなく、左から右に読む進む。つまり、韓国では左開きなのです。とすると、絵も基本的に左右が逆転されます。右に向いた顔は未来指向・肯定的・明るさを表わし、左に向いた顔は過去回顧・否定的・暗さを表わします。じゃあ、日本のマンガの絵をそのまま左右反転させればいいかといえばそうでもないらしいです。台詞が横書きであることも関係して、視線の動きが単純に左右反転では合致しないわけです。
日本人の未来は左で、韓国人の未来は右なんですね(笑い)
(リンク)
■視線のベクトルは未来に向くの? from 某さん
10年位前、「アキラ」の英語版コミックを買って、日本版オリジナルと見比べてみたときページの進行方向(日本と逆)にあわせてコマを裏返し(勿論、服のボタン等は書き直し)てありました。確かに未来を見ているはずの登場人物がアメリカに行ったら過去を見つめているんじゃカッコつかないですもんね。
そのまんま裏焼きしても大丈夫なのは「リングにかけろ」位でしょうか。(右利きと左利きはかわるけど)
■視線のベクトルは未来に向くの? from jun hirabayashi
という二つの意見が面白かったので載せてみました。「BSマンガ夜話」は見たことがないのですが、本屋にその本が置いてあるので今度その回を探して買いってみます。
2003-04-27[n年前へ]
■水面に映る木々と緑の桜
ホワイトバランスが崩れて上手く撮れなかったけれど、「みどり色の花を咲かせるさくら」。名前はよく判らないという話だったけれど、そんなものもあるのだなぁ。なかなかきれいです。
そして、もう一枚は水面に映る木々です。水たまりにおちる影の中に写る景色はとても不思議です。別世界の、だけどこの世界の自然の景色で不思議な景色です。
2004-04-27[n年前へ]
■今日の神さま
AmetPerl(AmetMulti)のインストール方法。参考になります。うぅ、ありがたや…。
そういえば、私の実験室には「エクセルは敵だ!」という標語がホワイトボードに大きく書いてあります(本当)。で、「マウスクリックは一日百回まで」という、標語も小さく(残念ながらこれも本当)書いてあります(だけど、こっちはさすがに無理だった)。で、少し前に今年の新人くんからはExcelを取り上げて、代わりにPerlやら、GnuPlotやら、ghostscriptやら、そこら辺のソフトをインストールさせました。で、何も知らない新人くんに、まさにパワーハラスメントで「みんな、Atokでワンライナーだよ。AtokでGnuPlotだよー。PSは手書きだよー。みーんな、そーだよ。それが社会人の常識だよ。えー知らないのー?」と教えました。いや、教えたというよりは、力ずくでそう言い放ったわけです。
ふと、昨日その新人くんに「**くんコンピュータって好き?」って聞いてみたわけです。すると、小さな声で「…もともと苦手だったのですけど、ますます好きじゃなくなりました…」と呟きました。彼にこれまでに課した(実験の片手間で、コンピュータなんか使わない部署の割には)凄まじいコンピュータ地獄を考えると、そりゃ、そーだよなー、と思ったわけです。何しろ、彼はこれまで「あのね、実は明日トラックにイッパイのアレが来るの。しかも、三度に分けて。だからさ、明後日までにFlashMob I位のこと完成させてね。あっ、でも悪いけどFlashMob Iと違って全て一人でね」なんていう地獄を考えると、まぁ当たり前なわけです。
彼がWEBで日記書いたら面白いかもなぁ…。あまりに、不幸で…。
■去年見た「水面に映った景色」
LIMG /diary_image/2003042701.jpg r /diary_image/2003042701s.jpg 「モンゴルに行こうか、トルコに行こうか、それとも中国・メキシコ・タイの田舎に行こうか。とにかく日本を出て新しい世界に行きたい」という加奈陀人。彼女の手首を見せられたのは何時だっただろうか。
彼女の状態は良くない、と見ていて思う。とても哀しいとは思う。けれど、何を選んでもその人自身の選択なんだろうとも私は思う。選択肢によっては、それはとても哀しいとは思うけれど。だけど、その人自身の選択なんだろうと、そういう人を見慣れてしまったせいなのかそう思ってる。
■Let it be
For though they may be parted there isStill a chance that they will seeThere will be an answer, let it be.
2005-04-27[n年前へ]
■色々な“願望”にまつわるNEWS
今の私の願望は「自分の部屋でぐっすり寝たい」ということ。というわけで、そんな気分で選んでみたのは。「綺麗な景色を眺めたい」「異性にモテたい」……いろいろな“願望”にまつわるニュース。というわけで、Tech総研のニュースウォッチ公開です。ちなみに、今回の(毎回意図的に?入れている?)「これ、ボツになるかもしれないけれど…」の記事は「親指P」の話、ですね。
■「定義できないもの」
なぜ恐ろしいかといえば、定義できないものだからだ。…そこでは、川の両方の岸が交わってしまう、そこではあらゆる矛盾が共存している。そこでは悪魔と神が戦っている、で、その戦場は−人間の心なんだ。 ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
2006-04-27[n年前へ]
■本城直季「small planet」写真展
実際の風景をミニチュア模型のように撮影する本城直季の写真展が東京と水戸で開催される。(g)代官山good design company併設ギャラリーで12日(水)〜5月12日(金)まで「small planet」写真展。水戸芸術館では5月1日(土)〜5月7日(日)まで「クリテリオム67 本城直季」展。
■特許と実験データ
「神戸大教授、実験データを捏造 特許出願取り下げ」「実験データ捏造、過去の論文も調査へ 神戸大が記者会見」という朝日新聞の記事を、「出願されている特許中のかなりの割合のものが実際には実験などされていないものだろうに…」と思いながら読む。
例えば、私が見たことがある中では「常温核融合を熱源に用いたプリンタ装置に関する特許申請」なんていうものもある。もちろん、そこで「実施例」として書かれている実験が実際にされているわけもない。実施系を描いた図も「想像の(だけど、現実らしく思える程度の)世界」をまさに「描いた」程度のものであることも多いと思う。その実施例の効果・性能を描いたグラフだって、ドロー・ソフトで「描いた」ものであることだって多いだろう。
この記事からは、そういった特許の世界の背景が見えない。
2008-04-27[n年前へ]
■水道橋博士と河合隼雄が語る「星座」と"Connecting Dot"な「日々」
20年くらい前に、こんな言葉を聞いた。京都府の山中にある学校の学園祭だったか、大阪市内のコンサート会場だったか、あるいは、武蔵野のどこかの学園祭だったか、…その言葉を聞いた場所は忘れたけれど、それは種ともこの言葉だった。
数字がバラバラに書いてあって、その数字を順番になぞっていくと最後に絵ができる"Connecting Dot"ってパズルがあるじゃない? バラバラだったりしても、途中で間違っているように思えたりしても、色々と続けていたら最後に何か浮かび上がってきたりしたら、それで良かったりするのかな?って時々思ったりするの。この言葉を聴いてから、"Connecting Dot"というパズルを見ると、そのバラバラに散らばった数字が「人の一生」に見えてしょうがない。
種ともこ
「河合隼雄 その多様な世界―講演とシンポジウム 」を読んでいたとき、河合隼雄が語るこんな言葉を見た。
(目の前にいる人・目の前にある悩みを)ボーと見ていると、おもしろいものが見えてくる。その面白いものが見えてくることを"コンステレーション"と呼びます。"コンステレーション"というのは「星座(を意味する言葉)」です。この言葉とよく似た言葉を、お笑いコンビ「浅草キッド」の片割れの水道橋博士が、1年ほど前にインターネットラジオで語っていた。
河合隼雄 「河合隼雄 その多様な世界―講演とシンポジウム 」
星が散らばっている時、その星を結んだ瞬間が一番楽しい。この「星」というのは、誰かの「足跡」ということである。ただ眺めてみた時には、それらの足跡の集まりは 、何の姿も持たない「空に散らばっている星」にしか見えない。けれど、その人の足跡・星を結んでいくと、そこには、ただの点でも直線でもない「その人の姿」が浮かび上がってくる、ということだ。
浅草キッド 水道橋博士
私たちは毎日走り続けている。時には、立ち止まったり、ゆっくり歩いてみたりしながら、流れる時の中で、何かの歩みを続けている。あるいは、好む好まざるに関わらず、移り流れゆく世界の中で、泳ぐことを続けている。その軌跡は、一体、どんな星座を描くのだろうか。
2009-04-27[n年前へ]
■素人がRails入門書を買ってWEBサーバを立ち上げた後の苦難の道 その1
これは、あくまで”素人”が、自分で作った「自分のWEB LOG(というより、やはりWEB日記)」を運用するまでの(これからもまだまだ続くだろう)苦難の道の記録です。
書店に並んでいるRailsプログラミング本を買い、小さなプログラムを書いて、自宅サーバを(手書きHTMLとハイパーニッキシステムから移行し)動かし始めて1年と少し経ちます。今は、趣味サーバとしては普通に動いているようですが、プログラミング素人が書店で入門書を買って、Railsサーバを立ち上げた後は結構大変でした。大変だったといっても、何しろいちばん最初は入門書のステップ1に書いてあるようにInstantRailsをインストールしただけで動かしてみたのです(逆にいえば、一番最初に買った入門書 がそれだけわかりやすく、本を読むだけで簡単にアプリケーションを作ってみることができた、ということでもあります)。当然、キャッシュも使わず、プロセスも1つだけで動かしたわけです。何しろ、知識は書店で買った入門書だけなので、そんな感じで動かしてみたのです。
すると、たいしたアクセスもないにも関わらず、数分も立たない内にWebrickは反応をしなくなり、サーバはすぐに黙ってウンともスンとも言わなくなってしまいました。今考えてみれば、それは当たり前の話で、画像もファイルも何から何まですべての配信・処理をひとつのプロセスが行おうとしていたのですから、ちょっと無理があり過ぎ、です。そんなわけで、素人が「Rails入門書」のステップ1を読んだだけでサーバを立ち上げた結果は、趣味・個人サーバですら、1時間も安定した稼働をさせることができない状態になりました。
そこで、次のステップとして、その次に買った本で運用の仕方を学びつつ 、1台のPCでmongrelサーバをクラスタリングさせることにしてみました。次のような感じの(こんな感じというだけで実際に使っているものとは違いますが)スクリプトを書き、10個くらいのmongrelサーバを起動させ、再起動をたまにさせることでメモリーリークや、いろんな問題に目をつぶって動かしてみることにしたのです。
# gem install win32-process # gem install windows-pr require 'win32/process' require 'windows/handle' include Windows::Process include Windows::Handle class ProcessController def initialize(command) @pi=nil start(command) end def start(command) @pi=Process.create( :app_name=>command[:cmd], :cwd=>command[:cwd]) end def stop Process.kill(9, @pi.process_id) CloseHandle(@pi.process_handle) end end @comands=[ {:path=>"Z:\\blog", :cmd=>'mongrel_rails start -p 8080 -e production'}, {:path=>"Z:\\blog", :cmd=>'mongrel_rails start -p 8081 -e production'}] while true @proccesses=[] @comands.each{|comand| @proccesses << ProcessController.new(comand) } sleep 60*60*24 @proccesses.each{|process| process.stop } end
しかし、素人がRails入門書を買ってWEBサーバを立ち上げた後の苦難の道は、まだまだその先も長かったのです。今もたくさん問題を抱えているのですが、とりあえず、二番目に生じた課題は、プログラミングに時間を使うのが嫌だったので、負荷分散をPCの数で解決しようとした時に起きた色んなトラブルでした。
2013-04-27[n年前へ]
■麻雀の科学「麻雀牌の厚みは結構違う?」
麻雀の科学「白牌と中牌で重いのは白牌だ…は本当か!?」で、白牌と中牌の厚みが、想像以上に違っていたので、今日は(白牌と中牌だけでなく)全麻雀牌の厚みを測ってみました。その結果が、下に貼り付けたグラフです。これは牌種毎の厚み(mm)を4枚の牌間のばらつきで見積もったエラーバー(±3σ)付きで示してみたものです。
最薄の牌と最厚の牌は、1m弱ほども厚みが違いました。また、牌毎に厚みのバラツキはそれなりにあるにしても、それでも牌種毎の「おおよそこのくらいの厚み」という数値になっていました。
ところで、このグラフは牌種が(横軸の左から右に)字牌(三元牌 ・風牌)→数牌(筒子・萬子・索子)という風に並んでいます。…その並びとともに、上のグラフを眺めると、何やら興味深い傾向が見えてきます。これは、まだまだ調査を続けてみたくなりますね。
2014-04-27[n年前へ]
■世界で一番簡単な円周率の求め方
円周率π(パイ)の値を知りたい時、あなたなら一体どうするでしょうか? …というわけで、世界で一番簡単な円周率の求め方(モンテカルロシミュレーションとか、ニュートン力学とか、弾性体力学とか流体力学とか…)を動画にしてみました。
円周率(π=パイ)なんて簡単にわかるさ!
そう、指1本とおっぱいがあればね。
2016-04-27[n年前へ]
■「(泡が下へ沈んでいく)ギネスカスケード」を近赤外線で撮影してみよう!?
もう3年近く、知人のシミュレーション屋さんが「ギネスカスケード」シミュレーションを続けている。「ギネスカスケード」というのは、グラスに注いだギネスビールの泡が、下へ下へと静かに沈んでいく現象だ(参考:続 「ギネスビールの下に沈む泡」をOpenFOAMで計算してみよう!?)。この現象を、偏微分方程式ソルバのOpenFOAMで計算するだけでなく、(計算の信頼性を上げるべく)実験を比較している。
ただ、ほんのかすかに少しだけ残念なことに、実験撮影動画の方は、グラスの外部から見た・その表面から見える泡のようすしかわからない。なぜなら、濃い黒茶色のギネスビールでは、グラスの内部で何が起きているかはわからない。シミュレーション動画では、ギネスビールが注がれたグラスの内部挙動がわかる一方で(そういうことができるのがシミュレーションの良さでもある)、実験動画の方ではほんとうに外部表面のさましかわからないのが少し残念だ。
…というわけで、近赤外線カメラで「グラスにギネスビールを注いだようす」を撮影してみた。つまり、近赤外線の目で眺めれば、ギネスビールはほぼ完全に透明なので、グラス内部でどんな流体と窒素の泡の相互作用が起きているかを(シミュレーション動画と同様に)眺めることができる…というわけだ。下に貼り付けた動画は、透明なグラスに透明なサイダーのような炭酸飲料を注いでいるように見えるが、実際には透明なグラスに、(可視光では不透明で濃黒茶色の)ギネスビールを注いでいるようすである。