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2005-12-03[n年前へ]

"ピノッキオ効果"で「Aカップ小胸」が「Iカップ巨乳」になる!? 

平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女/Tech総研 Tech総研ブログ"ピノッキオ効果"で「Aカップ小胸」が「Iカップ巨乳」になる!?を書きました。〜暗闇でもバストが飛び出す「オッパイ星人の脳科学」?〜という内容です。「ブログ」なんてものでは全然ないですね。これは、ほとんど「できるかな?」です。つまりは、「オッパイ星人の科学」です。サブタイトル通り、これは「オッパイ星人の脳科学」です。一体、何を考えて企業のサイトで雑文を書き出しているのでしょうか…。

ピノッキオはウソをついて鼻を伸ばしましたが、この"ピノッキオ"効果を「小胸さん」が使えば、その胸はグングン伸びてH-IIAロケットもびっくりの「宇宙まで飛び出すロケットバスト」に…

2009-06-09[n年前へ]

「合コン」と「お食事会」と「脳科学」 

 「どうしたら良いのかわからない居心地の悪い場」というものがある。一例を挙げるなら、たとえば「お食事会」だ。かつては「合コン」と呼ばれていた催しも、最近では「お食事会」と呼ばれることが多いらしいが、そういった「お食事会」で、どうした良いのかがわからない・居心地の悪いオーラを感じたことがある人は多いと思う。美味しそうな食べ物を前にしながら、「どうしたら良いのかわからない」というのは、とても辛いものである。

 これまで一番辛かった「お食事」は、東大柏キャンパスで、ある著名な脳科学者や、そのキャンパスの先生と食べた昼食だ。その一時間は、本当に長く、そして心から辛く・食事が美味しくなく感じた60分だった。

 「意識の根源は、量子力学の波動方程式に行きつき・説明できると考えている」というような言葉を聞き、そして、その話に相槌を打つ大学の先生を見ながら、「会話をする情熱が湧かない何とも言いようのない居心地の悪さ」を感じたのだった。「お食事会」という場で、男のロマンを滔々(とうとう)と語られる女性は、もしかしたら同じような「居心地の悪さ」を感じるのだろうか。

 そういった「何とも言いようのない居心地の悪さ」は、きっと、あの著名脳科学者なら解説できるに違いない。その説明を聞いたなら、なるほどそういうことか!と、一瞬で納得・体感できる「アハ体験」を味わえるかもしれない。もしかしたら、またもやあの「言葉にしようがない感じ」を味わうことになってしまうのかもしれないが・・・。

2010-02-01[n年前へ]

「ウェストを素晴らしく細くする」脳内トリック  (初出:2005年12月02日) 

 11月29日、nature.comに「ウェストを細くする脳内トリック」と題した記事が掲載されていました。科学者たちが、「ウェストが細く感じられる錯覚現象」を上手く使って、 人間の脳のどの部分が「体のサイズ」を把握しているかを調べたと、という副題がついています。本文を読んでみると、「ウェストが細く感じられる錯覚現象」が起きているときに、脳のどの領域が活発であるかをMRIで調べることで、「人間が外界や本人の - 大きさ - を脳のどの部分が処理・認識しているのか」を調べた、という研究でした。

 この記事を読んでまず感じたこのは、「ウェストを細くする」なんていう錯覚があるのか!ということです。記事によれば、「ウェストを手で触っているときに、その手の腱に振動を与え刺激してやると、(手の感覚から認識する)ウェストのサイズが現実より細く感じられる」という錯覚があり、その名も(鼻が伸び縮みするピノッキオの物語から名をとった)"ピノッキオ効果"です。どうです?あなたが女でも男でも、とても興味を惹かれるのではないでしょうか?

 そこで、さらに論文を読んでみました。すると、なんと最大28%もウェストが細く感じられたなんていう実験結果も書いてあります。「ウェストのサイズが28%も細く感じられる」というのが具体的にどのくらいか考えてみると、「81cm の超ポッチャリ体型」が「58cm のスーパー・モデル並み体型」に感じられた、ということになります。ビックリ仰天してしまうくらいの、恐ろしい!?錯覚です。もしも、この錯覚が悪用されたら!?なんていう想像もしたくなります。

 たとえば、彼氏が彼女の腰を両手で抱きしめているとき、彼氏のその両手首に「彼女がそっと自分の手を重ねてみる」のです。そして、彼女は「驚異の高速 - 貧乏揺すり - ハンドパワー」で彼氏の手に刺激を与えるわけです。…すると、その単純な彼氏は「ピノッキオ効果」で彼女の腰が「まるで折れそうなほどに細い」と錯覚してしまう、というわけです。山の中で猛特訓でもすれば、そんな必殺技も繰り出せたりするようになるかも!?しれません。

 …ところで、「ウェストが素晴らしく細くなる錯覚」があるのなら、もちろんこんな疑問が湧いてくるはずです。あなたが男性でも、あるいは女性でもきっと「バストが素晴らしく大きくなる錯覚」はないの?」と思うハズです。そんな内容については、次回の記事で書いてみることにします。

2010-03-10[n年前へ]

『脳の本』はどんな人が読んでいるのか? 

 脳科学に関する本がたくさん出版されている。そんなたくさんの本のことを考えてみよう、という本が出た。それが、森 健「脳にいい本だけを読みなさい!― 「脳の本」数千冊の結論 (Kobunsha Business) 」だ。

「そもそも、なぜこんなに多くの『脳の本』が出ているのか」
「これら『脳の本』はどのような中身なのか」
「これら『脳の本』はどんな人が書いているのか」

 以前、ある記事群を書いていたとき、担当編集者に何度も何度も同じことを、「読者はどういう人たちなのでしょうか?」ということを、繰り返し尋ねた。繰り返し私が同じ疑問を尋ねたその人から、森健さんが「脳科学に関する本」をまとめた本を書いている、という話を聞いた。

 実際に会ったことがある人の本は、なぜか、ネット注文する気分になれない。だから、時間をかけて本屋に行って、その本を手にとって買うことにしている。

 森健さんには、確か池袋の喫茶店で会ったことがある。だから、この本は何軒もの本屋を訪ね歩き、そして買って読んだ。気付いてみれば、普通に目立つところに平積みにされていたのだけれど、「脳」という言葉から連想する棚、「○×しなさい」という言葉から連想する本棚、茂木健一郎と勝間和代の本がズラリと並ぶ棚の中から一冊の本探しをするという作業は、何だかアマゾンの奥地を彷徨(さまよ)っているような感じがして、とても疲れる作業に感じられた。

 私は、「そもそも、なぜこんなに多くの『脳の本』が出ているのか」にはとても興味がある。なぜかというと、平積みにされている『脳の本』には、私自身はまったくと言ってよいほど興味がないからだ。平積みにされていない『脳の本』には興味があるのだが、不思議なほどに、平積みにされている『脳の本』には興味を惹かれない。

 そして、当然のごとく、「これら『脳の本』はどのような中身なのか」ということにも、「これら『脳の本』はどんな人が書いているのか」ということにも興味がない。つまり、私は「脳にいい本だけを読みなさい!」というタイトルの本に対しては100%の良い読者ではない。むしろ、100%悪い読者である。けれど、だからこそ、「そもそも、なぜこんなに多くの『脳の本』が出ているのか」にはとても興味があるのだ。なぜなら、それこそが私の知らない・わからない世界だからだ。

 さらに、森健さんが、上記3つの疑問から導くさらなる2つの疑問のうちの片方は、私も心底知りたいものだった。

「これら『脳の本』はどんな人が読んでいるのか」
「これら『脳の本』の中身は科学的な内容が担保されたものか」
 一番目の、「これら『脳の本』はどんな人が読んでいるのか」ということには、とても興味がある。それは、まさに私が知りたいことだ。私が知りたいのは、本の作者でも内容でもなく、その本を読む読者の姿、だ。

 ただし、2番目の「これら『脳の本』の中身は科学的な内容が担保されたものか」という疑問は、私の興味外のことである。平積みにされている『脳の本』自体に、興味がなく、その内容についても興味がないから、である。しかし、だからこそ、そうは思わないたくさんの読者のことは知りたいと思う。そういうわけで、「これら『脳の本』はどんな人が読んでいるのか」ということの手掛かりを得たい・知りたいと思いつつ、この本を読んだ。

 …この本を読んだ限りでは、「これら『脳の本』はどんな人が読んでいるのか」ということについては私にはよくわからなかった。私には、その疑問への答えは読み取れなかった。しかし、他の人には読み取れるかもしれない。だから、その疑問の答えがわかる・感じる人がいたならば、ほんのカケラでもいいから、そのヒントを教えて欲しいと思う。

 この本に書かれているのは、「これら『脳の本』はどのような中身なのか」「これら『脳の本』はどんな人が書いているのか」という2点に尽きる。つまり、全部で5つの質問のうちの2つである。5つの疑問のうちの最後の疑問、「これら『脳の本』の中身は科学的な内容が担保されたものか」という疑問の答えは書いてあるような、書いてないような、けれどそのとちらでも私にはどうでもよいことだ。これら『脳の本』に関する作者にも、内容にも、私の興味はないからだ。

 森健さんが差し出した「残りの2つの疑問」、「そもそも、なぜこんなに多くの『脳の本』が出ているのか」「これら『脳の本』はどんな人が読んでいるのか」という疑問に対する、森健さんなりの言葉を読みたいと思う。

2010-03-30[n年前へ]

「脳の本」を買う人はどんな人ですか? 

 どうしても「これら(とても売れている)『脳の本』はどんな人が読んでいるのか」ということを、知りたかったので、「脳の本 」がどんな人に売れているのでしょうか?と、少しばかり内情を知る人に恐る恐る尋ねてみました。すると、「ライフハック本などを買う層と重なってます」という風に、教えて頂きました。…とすると、次の疑問が湧いてきます。それは、「ライフハック本」というものはどんな人が買うのだろう、ということです。

ところで、「脳の本」を書く苫米地英人さんは、デーモン小暮と同じように、確信的に「お笑い」キャラを自己演出しているのだと私はずっと思っていました。しかし、それは、お笑い好きな私の大いなる勘違いで、丸っきり間違っている「認識」なのでしょうか。…この謎を誰かに解いてほしい、今日この頃なのです。

 あなたは、どう思われますか?どのように推理されますか?



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