2009-12-03[n年前へ]
■Microsoft、Windows AzureをRuby on Rails対応に
「Microsoft、Windows AzureをRuby on Rails対応に」
MicrosoftのWeb OS「Windows Azure」上で、Webアプリケーション開発フレームワークの「Ruby on Rails」を動かせるようになった。
Windows AzureはHTTP、SOAP、REST、XMLなどの標準プロトコルをサポートしており、Eclipse、Ruby、PHP、Pythonなどの言語やツールにも対応する。
2009-12-04[n年前へ]
■Thinkpad 加速度センサでExcel3次元グラフを未来のディスプレイ風にしよう
Ruby版 Thinkpad 加速度センサ類取得クラスを作ったので、さっそく何か加速度センサを使って遊んでみることにしましょう。まずは、とても簡単に「未来のディスプレイ」を作る風のことを、Ruby+Microsoft Excelで行ってみることにしましょう。
というわけで、Thinkpadを傾けると、それに応じてエクセルの三次元グラフを(傾けた方向に応じた)さまざまな方向から眺めることができるという次のようなスクリプトを書いてみました。
このスクリプトはまずエクセルで(適当な値を代入した)三次元グラフを作成し、(その後の30秒間にあなたがグラフを色々カスタマイズする時間を与えた上で)、30秒経た後にThinkpadの傾きに応じて三次元グラフを好きな方向からリアルタイムにグリグリ動かしながら眺めることができる、というスクリプトです。(動画は「Thinkpad 加速度センサ+RubyによるExcel3次元グラフ動画」で観ることができます)
require 'accelerometer' require 'win32ole' excel=WIN32OLE.new("excel.application") excel['Visible']=TRUE excel.Workbooks.Add() excel.Range("a1")['Value']=1 excel.Range("a2")['Value']=1 excel.Range("a3")['Value']=1 excel.Range("a4")['Value']=1 excel.Range("b1")['Value']=1 excel.Range("b2")['Value']=2 excel.Range("b3")['Value']=2 excel.Range("b4")['Value']=1 excel.Range("c1")['Value']=1 excel.Range("c2")['Value']=3 excel.Range("c3")['Value']=2 excel.Range("c4")['Value']=1 excel.Range("d1")['Value']=1 excel.Range("d2")['Value']=1 excel.Range("d3")['Value']=1 excel.Range("d4")['Value']=1 excel.Range("a1:d4").Select() excelchart=excel.Charts.Add() excelchart['Type']=-4100 sleep 30 # wait time for custumize accelerometer=Accelerometer.new 300.to_i.times do accelerometer.getAccelerometerData x=accelerometer.x y=accelerometer.y r=Math.sqrt(x*x+y*y) elevation=90-r.to_i rot=360-(Math.atan2(y,r)+Math::PI)/(2*Math::PI)*360 excelchart.rotation=rot # 0 to 360 excelchart.elevation=elevation # -90 to 90 sleep(0.2) end excel.ActiveWorkbook.Close(0) excel.Quit()このスクリプトを動かせば、Thinkpadを傾ければ、低い角度からグラフを眺めたり、左右に倒せば左右の異なる方向からグラフを眺めたりする…ということができます。「未来風」かはさておき、現実世界で行う動作に適切に対応した動作、つまりは「実感・体感できる」ソフトウェアを作る、というのは何だかとても面白いものです。
今回作ったスクリプトを動かしているようす、Thinkpad+Ruby+Microsoftエクセルでグラフを未来風にグリグリ動かしている様子を撮影した動画は、「Thinkpad 加速度センサ+RubyによるExcel3次元グラフ動画」として、公開しました。
2009-12-08[n年前へ]
■Excel 2007で科学技術計算風の等高線グラフを作る
表計算ソフト(スプレッドシート)でシミュレーション計算をした後には、必ず計算結果を図示したくなります。「離散化された空間がセルで分割された表に似ていること」そして、表上で計算された結果をグラフ化することが簡単なこと、がMicrosoft Excelのような表計算ソフト(スプレッドシート)の好ましい点なわけですから、必ずと言って良いくらい「表計算ソフト(スプレッドシート)でシミュレーション計算」をした後には、グラフ作成の作業がグリコのオマケのように、必ずと言って良いほど、ついてきます。
しかし、残念なことに、Excel 2003以前でも、自分でグラフをカスタマイズしなければ、(たとえば)Excel2007で科学技術計算風の等高線グラフを作ることはできません。Excel 2007になっても、実に残念なことに、いまだに同じなのです。一見陰影がついた綺麗なグラフに見えたとしても、それはまるで、何だか昔ながらのエクセルのグラフをただシュールにリアルな筆致で描いたかのようなグラフになってしまいます。
そこで、今回はExcel 2007用の科学技術計算風の等高線グラフ・テンプレート(右上のチャートがその例になります)を作ってみることにしました。…といっても、私が行ったのは(人から頂いた)カスタマイズされた綺麗なグラフが張り付けられているたExcel 2000形式の.xlsファイルをExcel 2007で開き、その後、新しいエクセルブックを作成した後にグラフも含め全コピーし、グラフをさらに適当にカスタマイズした上で、デザイン-テンプレートとして保存するということだけです。つまりは、ただフォーマット変換作業と、手順解説記述、ということになります。
まずはこのファイル(rainbow3DContor.crtx)を、C:\Users\Administrator\AppData\Roaming\Microsoft\Templates\Charts
といった自分の(ユーザの)Excel用チャートテンプレートを保持するディレクトリに置きます。すると、
挿入-その他のグラフ-すべての種類のグラフ-テンプレート-作ったテンプレート
という手順で、そのカスタマイズされたグラフを一瞬で作ることができるようになります。
デザイン-グラフの種類変更-テンプレート-作ったテンプレート
で変更する、という手順でも構いません。どちらの手順でも構いませんが、これで自然な虹色の縦軸(値軸)が0~100の等高線鳥瞰図を作ることができるようになります。
私自身はExcelは、今でも「時間泥棒」だと思っています。一見、地道に作業を続けているように見えても、それは単に時間を非効率的に売っている作業をしているように思えてしまいます。だから、あまり、Excelが好きというわけではありません。
とはいえ、エクセルを使わざるを得ない状況というものもやはりあるわけで、そんな場合のために、今日はExcel 2007で科学技術計算風の等高線グラフを作るためのテンプレートファイルを作ってみました。
2009-12-15[n年前へ]
■NEWS今昔物語 「支え」と「未来」編 (初出2005年1月27日分)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
いつか、『グラフ計算機』の開発秘話と似た話、自分がよく知っている話を書いてみたいと思うが、なかなかこういう話を書くことができるものではないに違いない。だからこそ、こういう話を読めたことの楽しさを、改めて感じてしまう。
(記事を書いた時の)ひとこと
ソフトウェア開発・メイクアップ・自動車開発、どれも「作る」ということに繋がります。今回は、色々な「作る」を集めてみました。
『グラフ計算機』の驚くべき開発秘話
Macintoshのクラシック環境(MacOS Xより前の環境)に標準添付されている「グラフ計算機」(MacOS 10.4には別の「グラフ計算機」が標準添付されるらしい」の開発秘話が開発者自身により昨年末に公開された(日本語記事)。なんでも、失業中のプログラマ二人が、貯金で生活しながら、出勤してきた社員の後ろにぴったりついてApple社の警備をすり抜け敷地内に入り込み、空き部屋で作業し、さらには自腹を切って下請けプログラマーを雇い、チェック担当と研究担当からなる開発チームに自分のソフトウェアの改良まで行なわせ開発をした、という。そして、ついには標準ソフトにまでなったのだから、これはまるで映画「摩天楼はバラ色にグラフ計算機」を彷彿させる、何だかとても心躍らされる話だ。
ちなみに、グラフ計算機の開発者曰く「Windows 98にも同じことをしてみたかったけれど、Microsoftは建物の警備が厳しくてできなかったよ」だって。
「理想の目元」を作る秘密
化粧品を製造販売する株式会社イプサが、「目を大きくするメイクアップアイテム」というものを今年の元旦に発売した。これを使うと、「目の横幅は縦幅の3倍」「目の縦幅幅とまぶたの縦幅が同じ」「目頭から目尻の角度が10倍」という目もとの理想的なバランス(オプティマムバランス)、目もとの「理想的なバランス」を実現するという。シミュレータを使って自分に適した「理想のバランス」実現の方法(つまりは化粧品の選び方)を調べることもできる。
理想の目元を描こうとする女性のパワーには驚くばかりだ。(一重の女性のための)パッチリふたえの作り方なんて驚きのあまり腰が抜ける。何を得るにも影の努力が必要なんだなぁ、とつくづく思う。
Goolgle videoでテレビ番組を検索しよう
アメリカでは、一定量以上のテレビ番組に字幕をつけることが義務づけられている。Googleが、そのテレビ番組の字幕文章に対する検索サービスGoogle Videoを先月25日からベータ公開し始めた。例えば、"Japan"なんていうキーワードで検索をかけると、そのキーワードにマッチしたテレビ番組のサムネイル画像や放送時刻や時間が表示され、さらに番組で放映された内容の詳細を知ることもできる。
字幕放送の普及率が低い日本でサービスを運用する日はまだまだ先かもしれないが、テレビ局が視聴率をかせぐために字幕内容に対してもSEO(検索エンジンに対する最適化)対策に明け暮れる日は近い。
鳥山明デザインの電気自動車が限定発売
株式会社タカラから、ドラゴンボールやDr.スランプで有名な漫画家の鳥山明デザインの電気自動車が3月27日から販売開始される。これは「乗れるチョロQ」の第四弾として全5色 9台限りの限定品だ。鳥山明によりQVOLTと命名され、素晴らしく気持ちが良くなりそうなデザインを見ると税込み199万円という値段は安いと思う。マンガの世界の自動車に乗るなら、「今がチャンス」かもしれない。
2010-01-02[n年前へ]
■製品化されつつあるコンピュータ・ビジョン技術動向
もう一つ,私が大きな流れになってきたと感じているのが,これまでコンピュータ・ビジョンのR&Dに多大な投資を行ってきたIT系の大企業が,いよいよ本気で商品を世に出し始めたのではないかという点です。
この分野の研究に多大な投資をしているIT企業というと例えば,Microsoft,Adobe,Googleが挙げられます。特に前の2社は,CVPRやICCV,SIGGRAPHといった世界トップクラスの国際会議に,毎回多くの研究を通しています。この3社が昨年,次々と驚くべき製品/サービスを発表しました。