2005-08-29[n年前へ]
2005-11-16[n年前へ]
■「ロケ地探し講座」上級編
「テレビアンテナの方向」と「影の方向」から場所を推定する、という「ロケ地探し講座」の上級編を楽しむ。
2009-11-29[n年前へ]
■NEWS今昔物語「現在・過去・未来」編 (初出2004年06月00日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
かつて、「その時期のニュースを集める」ということをすると決めた時、なるべく「相反するもの」を一緒に出そうと思いました。「未来の夢」のNEWSがあるなら「過去への郷愁」と一緒に出そう、「新技術の光」を見るなら「新技術の影」も見たい、と思いました。だから、この時は「過去と現在と未来」をまとめたのだろう、と思います。
キーワードを登録しておくと、将来そのキーワードにあてはまるニュースがあった時に知らせてくれるサービス、ライブドアの「未来検索」が今どうなっているのかはわかりません。けれど、この後Googleが始めた同様のサービス「Googleアラート」は愛用しています。
ただ、こういうキーワードでの「検索」、あるいは、もっと広い意味での「検索」であっても、「探しているものを見つける」ことができても、思考回路が「狭い範囲」に狭められていく可能性(それが危険性なのかどうかは、私にはよくわかりません)があると思っています。
「探したい情報」とは「異なる情報」も、そっと添えて差し出す検索サービスがあっても良いのかもしれない、そんな少し奇妙な選択性を持つアンテナがあっても良いのかもしれない、5年前のNEWSを振り返りながら思いました。
技術の進歩が生み出すものは「新しい何か」だけではないのかもしれない。少なくとも、最新技術を使えばロウ管レコードが美しく響く。
「最新技術でロウ管レコードが美しく響く」
最新技術でロウ管レコードが美しく響く
最近は、三次元形状計測装置をお手軽に高精度に使うことができるようになった。そんな計測器を用いて古いロウ管レコード音源の形状計測を行い、その形状を辿る針の動きを予測することで再生音を計算したという報告が5月25日に米国の学会で報告された。
これまでにも、例えば一般に使われている光学フラッドヘッドスキャナを用いて、アナログレコードをスキャンし、画像処理を駆使し「記録されている音」を復元しよう、という遊びの試みもあった。しかし、針で再生した場合の音に比べ、その復元音は…音楽とは言えないようなものだった。しかし、今回は実際に針で再生した音と比べてみても、三次元計測と計算予測により再生された音の方が美しい。技術の進歩が生み出すものは「新しい何か」だけではないのかもしれない。少なくとも、最新技術を使えばロウ管レコードが美しく響く。
「匂い」と「景色」を繋ぐ脳内リンク
知っている匂いを嗅ぐと、その匂いを嗅いだ時に見た光景・感情を鮮やかに思い出す、ということはよく経験することだと思う。理由はまだ明らかではないけれど、「匂い」と「眺めた景色」は何故か密接に繋がっている。
そんな風に、私たちの脳の中で「匂い」と「眺めた景色」が密接に繋がっているようすをロンドン大学のGottfriedらがMRI(磁気共鳴画像法)により確認し、5月27日に発表した。論文をめくると、「一度見た景色」を見せると、脳の中の「匂い」を処理する領域で刺激が生じるようすを眺めることができる。もしも、懐かしい匂いを嗅いだ時や懐かしい景色を思い出したときには、自分の脳の何処かでピコピコっと刺激が生じているようすを思い浮かべてみるのも、少し面白いかもしれない。
ビル・アトキンソンの講演
ビル・アトキンソンと言えば、Macintoshの表示周りをつかさどるQuickDrawを作ったり、テキストやマルチメディアのハイパーリンクを実現をパソコンで実現させたHyperCardを生み出したことで有名である。そのビル・アトキンソンが5月12,14日に東京・大阪で講演を行った。
コンピュータがちょっとでも好きな人であれば、その講演内容の報告を眺めると面白いと思う。「ダイアログの選択肢は当初"Cancel""Do It"だったが、"Do It"では"Dolt"(ドルト=まぬけ)と間違われて、ユーザが怒ってしまうので"OK"になった」なんていう面白いトリビアだって知ることができる。"Whatever I do, I will continue to design and share tools to enpower creative people" - 私が何をしていようとも、これからも創造的な人々に力を与える道具を作り出し続け、そして分かち合い続ける -という彼の言葉も必見だ。
未来アンテナ
「はてなアンテナ」を代表とするような「アンテナ」と呼ばれるサービスがある。 「WEBページが更新された」という情報をアンテナがキャッチし表示する。 そして、その更新情報の中から、私たちが興味のあることを選んで読む。 つまり、それは「現在の更新情報をキャッチするアンテナ」である。その未来版ともいえる「未来検索livedoor」というサービスが先日開始された。
「未来検索」では、「知りたいキーワード」を入力・検索しておくと、そのキーワードに関連したことが(いつかの未来に)書かれたという更新情報をアンテナがキャッチした瞬間に、メールでその更新情報を知らせてくれる。つまり、「未来の更新情報をキャッチするアンテナ」である。「知りたいキーワード」で検索をかけておけば、いつかの未来に検索結果が返ってくるのだから、これは名前通りの「未来検索」でもある。通常の検索サイトは「過去に書かれた情報をキャッチするアンテナ」であり「過去検索」である。「過去・現在・未来」に向いた色んなアンテナを広く使いこなしたい。
2009-12-25[n年前へ]
■NEWS今昔物語「空を見上げる手作りアンテナ」編 (初出2005年04月21日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
何かを手作りするということは、「贅沢さ」「満足感」を与えてくれるような気がします。海で釣りをし、釣りを終えてから、魚をさばき、空を見上げてみたら・・・何だかとても満足できるような気がします。
(記事を書いた時の)ひとこと
10歳の頃まで、長野県の野辺山にある太陽電波観測所の中で暮らしていた。高原に林立する「まるで向日葵のように、いつも空の彼方にある太陽の方向へと、顔を向け続ける巨大パラボラアンテナ(電波望遠鏡)」をふと思い出し、空を見上げるアンテナのニュースを選んでみた。
中華鍋や傘で「USB無線アダプタ」手作り改造大作戦
フライパンや網杓子を材料にパラボラアンテナを手作りし、USBの無線アダプタをパワーアップさせている人たちがいる。もちろん、料理道具だけでなく、傘など「ありとあらゆるもの」を使って無線アンテナをパワーアップさせている。やり方は、料理番組風に言うなら、とっても簡単、鍋や傘を放物面に見立て、その焦点にUSB無線アダプタのアンテナを配置するだけだ。それだけでなく、この人たちはアルミホイルで手作り八木アンテナを作っていたりもする。
何とも面白そうな「手作り」改造大作戦だが、なんと4月15日には、トータル40ドルで手作りしたIEEE802.11gの無線アダプタで10km離れた場所から発信されている電波の受信を確認したそうだ。あなたも、試しに100円ショップへ走り、「自分だけのパラボラアンテナ」を作ってみるのはどうだろうか?ペーパークラフトの「宇宙へ顔を向けるパラボラアンテナ」
「無線アンテナ手作り改造大作戦」は確かに面白そうだ。けれど、作って動かすのがとても難しそう…と躊躇してしまう人も多いことだろう。そんな人は、国立天文台が提供しているパラボラアンテナ(電波望遠鏡)や光学望遠鏡や人工衛星のペーパークラフトを作ってみるのはどうだろう? こちらの電波望遠鏡や光学望遠鏡だって、ちゃんと「動く」スグレモノだ。
あるいは、もし、パラボラアンテナよりパラボラアンテナが向けられている先にある「星や空」の方が好きな人なら…、紙を使って星座早見表やプラネタリウムや「火星」や「金星」を作ってみるのも面白いかもしれない。夢あるものを作る、色んな人たちがいる。
2010-02-05[n年前へ]
■「はるか」のアンテナ
平林久・黒谷明美「星と生き物たちの宇宙―電波天文学/宇宙生物学の世界 (集英社新書) 」から。
「はるか」の最も重要な大きなアンテナの展開はどうだったのでしょう?そもそも、アンテナはどういう仕組みで展開するようになっていたのですか?
この方式を進めたのが、当時宇宙科学研究所で「はるか」アンテナ開発主任だった三浦公亮先生です。折り紙の権威で三浦折りの発明者です。
「はるか」のアンテナは三浦折りだと勘違いされることが多いのですが、全く違う概念です。
著者の片方(私の父)は、何十年来、hiraxという名前を使い・そう呼ばれている。それが、hirax.netの"hirax"の由来である。