2009-05-15[n年前へ]
■「常に不変であるものは、変化である」
枝廣淳子、内藤耕の「入門! システム思考 (講談社現代新書) 」から。
変化は常に起こる。「常に不変であるものは、変化である」という格言があるほどだ。 (p.8)
2010-04-15[n年前へ]
2010-05-05[n年前へ]
■「世界観の変化」と「新製品の登場」
角田光代の「いつも旅のなか 」から。
私たちの生まれ育った国で、変化を味わうのは至難の業(わざ)である。もちろん、コンピュータの普及とか携帯電話によるコミュニケーションの変化とか、そういったことは体感できるが、それは変化ではなくて、単なる新製品の登場である。何か世界観みたいなものが大きく変わる、揺らぐ、それを全身で理解するということは、おそらく七十年代以降、あり得ないというのが私の意見である。
はつ恋
ウォークマンやケータイという新製品が登場したとき、それは、世界の見た目を大きく変えたような気がする。世界、それ自身を変えたのかどうかはわからないけれど、自分の世界の中にいるままで、街中を歩き、電車に乗ることができるようになった。その結果、たとえば電車の中であれば、それぞれの人の個別の世界が独立に存在することが、あからさまに見えるようになったように思う。
「世界観」はわからないが、「世界の見た目」はずいぶん変わった。「見た目」が変わるとき、「見る目=観」は一体変わらないでいられるものだろうか。
2013-06-21[n年前へ]
■「ハッカーに立ち向かうための方法」という名の「ハッカーになる方法」
「暗号解読戦争 」から。本書中の「ハッカー」「クラッカー」という言葉については意見が分かれそうだけれど(本書中ではハッカー=クラッカーなので)、けれど、とても心に残った一節が下記。「ハッカーに立ち向かうための方法」として書かれている、こんな言葉。
ハッキングというのは強烈な体験であるが、今日思い立って明日経験できるといったお手軽なものではない。ある種の献身的かつ集中的な努力といったことが必要である。真のハッカーには長い年月をかけてコンピュータに関する全てを知り尽くす努力が必要であって、彼らは文字通り寝食を忘れてそれに没頭する。失敗を重ねても決して怯むことのない強靱な身体的、精神的スタミナの持ち主である。(中略)失敗に学び、慎重さを身につけ、そしてテクニックを完成させていくのである。(中略)格好がよいから, ちょっと手を出してみようかというのは、本当の意味でのハッカーではない。
このような相手に立ち向かうにはどうすれば良いかということが重要な問題であるが、シュオタウ氏の『サイバーショック』(Cybershock)は次のような指針を示している。
- 視野を広くして考えること
- 古い方法に執着しないこと
- 先入観を持たないこと
- とにかく実行すること。上手く行かなかったら、別の方法を試してみること。
- 我々の直面している唯一不変の事柄は、変化ということである。
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